2021年6月 手術後11ヶ月経過
前回の記事からだいぶ経ってしまいました。
今日は2021年6月20日。来月で剥離が確定的になって1年になります。前回の記事から今までの記録です。前回はこれ。
現在の状態
前回の記事から数日後、眼科の定期検査の折に合わない焦点のことや距離感ズレ、左右の不同視のような感じについて話したところ、
(1)左右の視力が変わっているので当然のこと。慣れるしかない。
(2)メガネの調整はできると思う。コンタクトでも試すのもあり。
と、言われそれじゃあやってもらおうと、数日後再検査。
視力検査はとても良好。なんなら左眼水晶体変えてるから当然良くなってる。かけているメガネもそれぞれに合わせたちょうど良いレンズなので当たり前ですが1.2見えてる。しかし問題はその視力ではないんですよ。左右単体でみればちょうど良くても、両眼視はまったくできてないんですよ。
その時に検査員の方がびっくりしたような、諦めたような、申し訳ないような顔で言うには「そういうことでしたか〜」って(笑)
つまり、今まで見えづらいとか、距離感が合わないとか、話していたことはレンズの調整でなんとかなるという思い込みがあったらしい。
そもそも、私の場合、通常の白内障手術とは違って剥離があっての手術のため、網膜自体が見え方に影響をしているので、はっきり見えれば見えるほど歪んだりぶれたり距離感が合わないのは当然。
けれど焦点を合わせていくらかでも見えやすくする調整はできるとのことだったので、当時は遠くはぶれつつも見えていたので、近くのもの(主にPC作業)ができる距離のメガネを作ることにしました。
で、できたのをかけてみた。
目が回る。
数十分かけただけで具合が悪くなる感じ。直に慣れます、とお約束通りの言葉。しゃーない、慣れるか。と腹をくくりました。数週間は頭痛薬の消費が半端なかった。
そして現在。
なんかしらんけど、慣 れ ま し た。
PCの距離は合いすぎているのかすごく歪んで気持ち悪いのは変わらず。焦点はだいたい50センチぐらいらしいのですが、目を動かした時に距離感が合わず、しっかりと見たいものを捉えるのが遅くなりました。慣れるために一日中かけて過ごしていると、当然50センチ以上の距離の景色はぼやけてはっきり見えません。が、そもそも見えないのがデフォなので、色と形と(人なら)声と雰囲気を捉える感覚をフル活用している気がします。そのため、仕事中に来たお客さんに気づかなくて一瞬硬直することがよくあります。(今は感知センサーの代わりに鈴をドアに付けたので誰かがきたことはわかる)
見えにくい=頭が回らない?
こういう感じになって最近わかったのは、目が見えにくいと頭も気持ちもぼんやりとするなあということ。
人は視力で8割補うと言いますが、体験して実感しています。
実際、歪みにたいする処理能力は働いてくれるんですが、違和感はなかなか取れなくて気持ち的に以前より疲れます。見えにくいからもういいや、見たくない!みたいな。集中力が続かなくなったとでも言うのでしょうか。長時間PC作業ができなくなりました。で、最近は(前からかもしれないが)タイプの違う作業を何個か並行で進めるようにしています。切り替えができることでリフレッシュにもなるし。(実際今の仕事環境は自分一人の仕事量が多岐にわたっていて、そのかわり自分の作業の進め方は自由にカスタムできるので都合がいい)
映画について
映画は術後わりとすぐ(11月ごろ)には見ていました。しかし観た後の頭痛眼痛はいまだに起きます。3時間くらいあるものに関してはさすがにやめました(◯ヴァ)。どちらかというとテレビよりは大丈夫な気がします。あと一番自分で気をつけてるのは、暗くなったら見えにくさMAX、怖くて歩けなくなるので、劇場が暗くなる前には席についていたい。(誰か一緒の時で暗くなったら介添えしてもらってる)
暗い場所について
暗い場所(昼でも夜でも)については相変わらず怖いです。
手術をして失明はもちろんしてないし、なんなら視力自体は良くなっているし、そういう病気でもないのですが、違和感を嫌でも感じるのが暗い場所。暗いったって屋外から屋内に入る時、階段をあがる時、ちょっと影になってるところ。特にまっすぐ向いて進む時や仰向けになる時足が動かせないっていうか。左の下側視野が欠けているので、なんとなく見えていた足下の様子が掴めなくなったというのが正しい。なんどか階段踏み外しそうになったり後ろに引っ張られる感覚になったりしてから広いところでも手すりは必須。
自分の視野が無くなってる感覚は寝る時が一番はっきりとわかります。術前よりもくっきりと黒いゼロ地感。
車の運転を始める(2月終わり頃)
車の運転については2月終わり頃に再開しました。
当時、とりあえず遠方は見えるし、雪も消えてきたし、車の運転を再開。最初は土曜日だけ。昼間だけ。近場だけ。
前回の記事では、結構弱音を吐いていましたが(笑)
視界が正常に戻って運転も常時するようになれば良いのだろうが、現段階の視界不良さとほとんど会社と家の往復しかしない日常で、車の存在自体無駄ではないかというのである。とはいえ、昨年に車検を通し、あと1年は現在の場所に住めることになったので少し考える時間はある。この件については自分で追々いろいろ考えていかないといけないんだろうなとは思っています。
実は1月に駐車場に置いていて、大家サンの除雪車が運悪くぶつかり修理に出したという経緯があったり、バッテリーがあがってしばらく車の中で過ごしたり、まあまあ車に対して愛情が復活したのか、せっかくうちにきてくれた相棒なので使えるうちはしっかり使って、この車を最初で最後の車にしようという気持ちになりました。
けれど視界が元通りになっているわけではないので、すっごい慎重です。それでも半年ぶりの運転。楽しいと思えたのがなにより嬉しかった。
運転をするにあたって自分なりに決めたことがあります。
夜の雨天時は運転しない。
天気予報で雨が降りそうな時は車はやめたり、夜間運転する場合は通行量が減るまで遅くまで待つとか、時間に余裕を持つようになりました。
車の意味ないじゃん(笑)
って言われそうですが。それが私の車との生活条件。今の時点ではどこまで運転できるかわからないけれど(車が壊れるのが先か、私がギブアップするのが先か)
雪が降ったらどうかな。今より眼が慣れてくるとは思うのでその時に考えます。
上でも書いたとおり、視野欠損もあるし、メガネの関係上、ブレはなかなか慣れないので本当に運転は慎重です。駐車する場所はできれば遠くても広い場所、屋上だったり。屋内駐車場はまだ怖いです(暗い場所が怖い)
今は夏でしかも自粛ともあって例年より道路は穏やかなように感じますが、無謀な自転車の多いこと!自分も自転車愛用者ではありますが、車の運転をはじめてからは生真面目すぎるぐらい車に気を使っていますよ。(確かに自転車も車なので車道を走るのは正しいのですが、あまりにも動きが読めない自転車が多い)
でもほんと、車を使うと楽ですね。身体も肥えました(笑)
さて、車を運転することに成功したので、同時に再開したこともあります。
合気道の稽古です。
それについてはまた違う記事で。とりあえず、本日はここまで。