ありそうでなかった驚きの事業!?香りを言語化するAIシステムとは。
みなさんこんにちは。
私たちは、香りにフォーカスしたブランド『ACE(エース)』です。
突然ですが、自分が感じていることをうまく言語化できない‥
そんな経験はありませんか?
現在、新しい香りの調香真っ最中のわたしたち。
調香したての香りを試したところ、メンバーそれぞれが思い思いの言葉を並べていきます。
「うーん、爽やかさもっと出したいかな…」
「香りに深みが欲しいな…」
同じ香りでも体感は様々な上、今自分が感じている香りを言語化するのも一苦労。
そんな悩みを解決してくれそうな、「人それぞれの香りの感覚を言語化するAI」があるそうです。
ご存知でしたか?
今回は、香り× AIについて書いてみたいと思います!
香りと言葉を変換するAIシステム「KAORIUM」とは
香りを言語化するAIツール「KAORIUM」。
一体どういう仕組みで、どうやってつくられたのでしょうか?
香りを選ぶと、いくつかの候補の言葉を表示して可視化することもできます。そして、選んだ言葉を元にした香りを創り出すこともできるというAIシステム。
フレグランスやお香などの小売り業界で活用されている他、飲食業界でもお酒や料理の香りを言葉と紐づけることに活用されているそうです。
例えば、あるレストランではその日選んだ言葉にマッチした香りのワインや焼酎を提供しているそうです。また、お客様がお料理をイメージしやすいように香りを言語化するというメニューの説明文制作にも活用もされているようです。
参考:SCENT MATIC
ビジョンの一致により生み出された共同開発
なぜ、このようなAIシステムが開発されたのでしょうか?
背景には、「世界にあふれる香りを日々の豊かさとして感じられる未来づくり」という社長の信念があったそうです。
一人ひとり感じ方が違う香りをよりわかりやすく「言葉」で表現することで、新しい価値やニーズを満たしていく、そんな香りを用いた事業を掲げていたSCENTMATIC株式会社代表 栗栖氏。
香りがもたらす情動的な価値についてリサーチをするために、まだ解明されていない嗅覚について研究をされている、国立大学法人東京大学 農学生命科学研究科 東原 和成教授を尋ねたそうです。
香りをいかに人間社会に有効活用していくか研究を重ね、香りの力をポジティブに使った社会実装ができないかとプロジェクトを立ち上げていた東原教授。栗栖氏のビジョンや方向性がマッチして共同研究という形になったそうです。
詳細はこちらのnoteをご覧ください。
noteでは対談の様子が対話形式で書かれていますが、栗栖氏のビジョンと東原教授の研究にかける想いがリンクしている様子が伝わってきます。
現実にないものを作り上げていくときには、たいそうな負荷がかかることは大いに想像ができます。
本当に現実にできるのか?社会に認められるのか?売れるのか?
不安な様子を1ミリも見せずに子供のように香りの ”可能性” について語るお二人がとても素敵です。
「香り」の体験を通して価値のあるものづくりをするという同じビジョンを持ったお二人の共同研究により生み出された事業に、バディシップを感じました。
香りの可能性にかける想い
KAORIUMでは、子どもの想像力を育む香りの教育として、教育分野への活用もされています。その記事はまた別の機会に。
子供たちだけではなく、大人の間でもコミュニケーションがオンライン化され、様々な感覚が知らず知らずのうちに衰えていることは皆さん感じているはずです。
香り× AIと聞くと、またなんでもAIにしてしまうのかと冷たく感じていました。
しかし、制作者側の背景や想いを調べてみると、人々の感覚を可視化して更なるコミュニケーションを増やしたり、幅を広げる事を目的としている ”あたたかい意図” が分かりました。
私たちも、少し分野は違いますが、同じ「香り」を扱います。皆様に届ける香りや体験が価値へと繋がるように、フレグランス制作に励んでまいります。
ACE広報部
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