ビタミンB6
ビタミンB6は、タンパク質の代謝に必要不可欠で、筋細胞を増やすためにも必要な栄養素であると言えます。
体内で幅広い機能を果たしており、100以上の酵素反応に関与し、そのほとんどがタンパク質代謝に関わるアミノ基転移反応で使われます。
【機能】
・タンパク質の代謝をサポート
・脂質代謝
・赤血球の合成
・脳の神経機能の維持を助ける
・神経伝達物質の合成
【不足すると…】
・神経障害や皮膚炎
・月経前症候群やつわりの原因になることも…
・ペラグラ様症候群
・脂漏性皮膚炎
・舌炎
・口角症
・リンパ球減少症
・うつ病
・錯乱
・脳波異常
・痙攣発作
ただ食物に幅広く含まれるほか、腸内細菌によっても生成されるので、不足はまれです。
【摂取した方がいい人】
・タンパク質を多く摂取する方
ビタミンB6は、タンパク質を代謝する上で必要になる代謝酵素になります。
血液検査のデータでALTが低い方は、アミノ酸代謝が悪い可能性があります。
・睡眠の質にこだわりたい方
メラトニン合成に関わる栄養素は、
タンパク質、鉄、ビタミンB6、マグネシウム、炭水化物
【どんな食材に入ってる?】
かつお、まぐろなどの魚類、レバー、バナナ、鶏肉、七面鳥、アボカド、
ほうれん草、サーモン、ヘーゼルナッツ、全粒穀物、豆類など
【摂取量】
推奨量1.4mg 上限量50mg(18歳~)
・にんにく 100g
・バナナ 400g
・パプリカ 400g
・モロヘイヤ 400g
・アボカド 420g
・まぐろ 170g
・かつお 180g
・いわし 200g
・鶏挽肉 200g
・牛レバー 160g
【摂りすぎると…】
手足のしびれ、痛みなどの症状が出る可能性もある。
大量摂取すると感覚性ニューロパチーを発症する可能性があります。
感覚性ニューロパチーとは、末梢神経が壊れ、その働きが悪くなっている
状態です。筋力の低下や筋萎縮、感覚が鈍くなったり、障害される神経の
分布に応じてしびれや痛みなどが生じます。
【効率の良い食べ方】
ビタミンB6は、加熱や光に弱く、水に溶ける性質をもっているため、
加熱や調理がしてある冷凍食品のような加工品よりも、生の食品を選ぶことがおすすめです。