
「水地面最強決定戦」メモ
10/25に開催された仲間大会。
タイプが水・地面のポケモンのみ使用可能なシングル11でテラスタルは禁止。
20-10のレート1613で最終9位。
■所感
●ヌオー
95-85-85-65-65-35
しめりけ/ちょすい/てんねん
弱点が草しかないポケモンしか使えないルールで唯一草タイプの攻撃技である草分けを覚える。これによって単純な打ち合いに強いだけでなく、変化技など搦手をアンコールで制限できる。特に一度の草分けで最速ラグラージ・ナマズンも抜けてしまうのが強い。
特性はどちらも偉いが、積み技に対抗できる天然が目を引く中で、天然ヌオーへの対抗策の一つとなる水技(冷や水・雨乞い・激流)を対策できる貯水の方が優秀か。
幸い種族値は高くないので、他のポケモンも草分けを2発耐えるように調整することで対抗できる余地はある。
●ラグラージ
100-110-90-85-90-60
げきりゅう/しめりけ
このルールでは圧倒的に種族値が高く、ヌオーを2発で倒す戦い方を実現しやすい。どちらかと言えば特殊主体になるだろうか(環境はヌオーの草分け耐えで物理耐久を意識するし、カウンター持ちよりミラーコート持ちの方が少ない)
個人的には嫌な音が気になる技なのだが、命中85なのが難点。特性は水技の威力を上げられる激流が優秀で、貯水ヌオー・呼び水トリトドンを考えると機能しづらいが、ミラーで活躍させられる。
●ナマズン
110-78-73-76-71-60
どんかん/きけんよち/うるおいボディ
かなり残念な数値をしているが、唯一地割れを使えるのが最大の特徴。地割れ対策以外では気合の襷を採用するケースがほぼないルールなので、ほとんどの相手に勝率3割は担保できる。
その他にはくすぐるも面白い技で、草分けを耐える耐久と突破力を同時に確保することでナマズンに足りない数値を補える可能性がある。因みに、攻撃技の最大火力は威力200のじたばたになるが、草分けで上を取られるとHPの調整も難しいか。
うるおいボディがあくびの眠りをそのターンに回復できるなら強そうだったが、そうではないので特性は危険予知にして草分けのないヌオーや地割れのないナマズンを察知する程度になりそう。
●トリトドン
111-83-68-92-82-39
ねんちゃく/よびみず/すなのちから
残り3匹に比べると特徴的な性能はあまりなく、ちょっと活躍は難しいか。
カウンター・ミラーコート・あくび……これらはすべてラグラージも使用可能である。更に物理耐久が一番低いので、ヌオーの草分けを意識した調整をすると強みの特殊打点を引き上げるのも難しいか(そもそも特殊火力も種族値上はラグラージとそこまで大きな差はない)。
■方針
ヌオーが圧倒的な使用率になることは予想がつくため、まずは最速草分け・あくび守る辺りにはしっかり勝てる型を使いたい。
ヌオーでヌオーに強くするにはゴツゴツメットを持つのが良さそうだが、特殊ラグラージや地割れナマズンなどヌオー以外への強さを担保するのが難しく感じたので使わないことにした。
ナマズンは自分で使うには地割れに頼るわけにはいかず、くすぐるに可能性を見出したものの結局数値不足を解消できなかった。何よりこれも特殊ラグラージに勝てない。
この流れの通り、特殊型のラグラージが物理耐久に努力値が寄るヌオーを倒しやすく、カウンターやくすぐるも回避できる点で強いと感じていた。
草分けを2発耐えるようにした拘り眼鏡、草分けの素早さをコピーする物真似ハーブ、この辺りが候補だったが、あくび守るに対しては最速起きがないと勝ちにくいように感じた。
ということで、あくび対策にラムの実を持たせた型で汎用性を維持することにした。
■使ったパーティ
ラグラージ @ ラム
185-×-132-132-111-98
76-0-172-116-4-140
ハイドロカノン/大地の力/マッドショット/身代わり
・最速ヌオー+3(ミラー意識)
・A137ヌオーの草分けを2発耐え(約97%)
・C137ラグラージの拘り眼鏡ハイドロカノン耐え
・マッドショット×2+大地の力で無振りヌオーを倒せる
・マッドショット+大地の力×2でHP振りヌオーを倒せる
ヌオー・ラグラージが覚えるあくびを意識してラムの実を持たせた特殊型。草分けを2発耐える耐久と素早さを確保すると火力が足りなくなるため、マッドショットから入ることで加算できるダメージを増やしている。
トリトドン以外には全てマッドショットから入る。
対ヌオー。
入ったダメージが30%以上ならマッドショット→大地と続けて倒せる。30%より小さい場合は大地→大地と続ければ倒せるが、ヌオーの素早さが65以上あって草分けを連打されると負けてはしまう。ただ、HPに配分するヌオーはヌオーの草分け2発耐えを意識しているはずで、素早さを必ず伸ばすわけではないだろう。
更に、あくびから入ってくるケースなら有利。耐久振りで自己再生を持つ場合も大地の力の追加効果で押し切れる可能性があり、それが難しい場合も相手が天然ならハイドロカノンで勝てる可能性がある……ということで勝機はそれなり。
対ラグラージ。
マッドショットで素早さを下げて、相手からのダメージを見ながら身代わりを活用して激流を発動させてハイドロカノンで倒す(H187-D111程度までは確定)
対ナマズン。
マッドショットで素早さを下げてから身代わり。地割れを一発目で受けたら負けだが、そこさえはずれれば後は被弾を防げるようになる。
初手から身代わりを見せると、以降が身代わりを使うかの読み合いになりやすいから二手目とした(が、スカーフ相手には地割れを2回受けてしまう)
対トリトドン。
結構きつい。身代わりであくびを回避してから大地を連打するしかない。
■結果
上限の30戦こなして20勝10敗。
●対ヌオー(10-8)
・草分け自己再生×3
・風船持ち×3
・命の珠持ち
・技選択ミス
●対ラグラージ(5-2)
・最速珠身代わりハイドロカノン
・地震急所
●対ナマズン(3-0)
●対トリトドン(0-0)
■感想
予想していた勝率は8割弱くらいだったので、それを下回る結果にはなってしまった。
というのも、風船ヌオーは全く想定していなかった(正確に言うと考えたけど実在しないと思っていた)ところが一番の誤算だろうか。しかも、これが使用率では一番多い持ち物だったというので、この見極めが誤っているのはまずい。
その他だが、ヌオーに対しての負け方はやはりラムを持たせたことによる火力不足から起きてはいる。とはいえ、あくびを持った型には(選択ミスの1敗以外対ラグラージも含めて)全て勝っているので、何が正解だったかは難しい。
1位の型は物真似ハーブを持たせた特殊ラグラージで寝言を採用していた。寝言に関して考慮していなかった点は反省だが、特殊ラグラージに着眼する点は悪くなかったと思う。