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ウォーグル1on1(テラス禁止)反省会

9/16に開催された仲間大会。
いわゆる原種のウォーグル限定の1on1でテラスタルは禁止。
「きりさく」が強いルールは赤緑以来だと思ったので参加してみることにした。

戦績は16-9で最終レートは1585で14位。
1敗は違反者だったが、それ以外はミラーでの急所なり事故なりの負けで、あらゆる型を幅広く見ようとした結果ミラーに強い要素を入れられなかったのが勝ちきれなかった要因と言える。


■基本情報

◯ウォーグル
種族値:100-123-75-57-75-80
タイプ:ノーマル/ひこう
特性:するどいめ/ちからずく/まけんき

◯主要な技

『ギガインパクト』
→最大火力。HBに振り切れば鉢巻き火力でも耐えることはできる。

『ブレイブバード』『あばれる』
→2番目に火力が高い。鉢巻きなら無振りは確定1発。HB特化に後攻ビルドアップを積まれても押し切る火力がある。

『いわなだれ』
→弱点を突けるので実質的には3番目に火力のある技。特性を力ずくにすればブレイブバードよりも火力が高い。先制で使うと怯みも狙えるが弱点保険が怖く、後手で使うと羽休めに弱いところに難しさがある。

『アクロバット』『のしかかり』
→命中が安定した打点。のしかかりは力ずくだと威力110相当。麻痺で耐久型を突破するためのポテンシャルはある。

『がんせきふうじ』
→素早さ操作技だが、負けん気が怖い。最速襷または素早さ個体値を下げて後手から打つのが最メジャーか(敢えて負けん気を発動させてものまねハーブで能力アップする型は大会が始まってから気付いた)

『ビルドアップ』
→積み技。岩技以外はすべて等倍なので拘り鉢巻き以外は羽休めで受けが間に合うようになる。

『こうそくいどう』
→素早さ操作技。特に耐久型が岩雪崩の怯みや弱点を抑えるために採用する。

『フェザーダンス』
→習得するが、特性が負けん気の場合無効になるので、採用はしづらい。

『はねやすめ』
→耐久型の回復手段。先制すると岩技のダメージを抑えることもできる。

『きりさく』
→ビルドアップの積み合いに急所で差をつけるための技。耐久型の場合に選択肢に入る。

『ぼうふう』
→破壊光線の次に火力の高い特殊技。力ずくならHP振りを2発にできるので耐久型に強い可能性がある。

『テラバースト』『エアスラッシュ』
→命中が安定する一致特殊技の中では一番強い。力ずくならエアスラッシュの方が強いので、エアスラッシュ+ジュエル破壊光線でビルドアップ型を崩せる可能性がある。

『つめとぎ』
→物理技の火力を上げるならビルドアップで良いが、こちらは1積みで暴風の命中を93%まで上げることができる。

『こらえる』『まもる』
→イバン発動、イバン対策。


■考察

まず鉢巻きギガインパクトを考慮すると、HB特化・襷・ホズのどれかでないと攻撃を耐えることができない。
ホズは飛行技・岩技に対応できないため汎用性が低く、襷なら岩石封じから入りたいが負けん気耐久振りに弱い上にジャポにも弱い。
よって、HB特化型を考えることにした。

HB特化で打ち合いを強くするにはビルドアップを積むのが良いため「攻撃技、ビルドアップ、なにか、羽休め」が基調の構成となるだろう。
これに有利な構成を考えてみたが、鉢巻きギガインパクトにも同時に勝てる型を考えることはできなかった。

鉢巻きギガインパクトを諦めることで有利な型を採用できないかも考えたが、色々考えた結果ビルドアップの積み合いを切り裂くの急所で突破するのが最も手広いと考えて細部を調整した。

■使用した型

実数値:201-143-137-×-95-109
努力値:204-0-236-0-0-68
特性:負けん気
持ち物:オボンの実
技構成:切り裂く/ビルドアップ/高速移動/羽休め

・ランク+2で最速スカーフウォーグル抜き
・A192ウォーグルの拘り鉢巻きギガインパクト耐え(11/16)
・A175ウォーグルの拘り鉢巻きブレイブバード2発をオボン込み耐え(1発目→ビルドアップ後2発目を想定)

羽休めで粘りながらビルドアップを積んで打ち勝つ。攻撃技はそのミラーを有利にすべく急所率の高い切り裂く。
高速移動は初手で使う技で、先制羽休めで岩雪崩の弱点を消すことで鉢巻きや積みミラーで有利に立つ目的。また、特殊型を想定したときに力ずくエアスラッシュ+ジュエル破壊光線とされると攻撃を耐えないが、高速移動を使っていれば一度羽休めを挟むことで破壊光線の様子見ができる。

持ち物のオボンの実は特に鉢巻きブレイブバードを意識している。鉢巻きブレイブバードは無振りウォーグルを1発にできる上に、ビルドアップ型も2発でそのまま沈められるので対策を切ることはできないと思った。
(厳密にはオボン込みでギリギリ受かるかどうかだが、ブレイブバードなら反動ダメージでこちらの攻撃圏内まで削れてくれるし、暴れるなら混乱自傷込みで分は悪くないと思った)

■振り返り

負け試合は「違反者1、サンの実身代わり1、ビルド積み合い7」だった。
更にビルドアップの積み合い負けの内訳は下記のようになっていて、ピントレンズ以外は五分だった印象はある。
・のしかかり麻痺2
・ピントレンズきりさく1
・サンの実きりさく1
・きりさく→ギガインパクト1
・のしかかり急所1
・完全同系のきりさく急所1(再戦のもう1試合は勝っている)

正直ビルドアップが多いのは意外だった。分かりやすい強さからすると意外性はないのだが、これまでこういった大会に参加してきた経験からすると耐久する型はなぜかあまり使われない印象があったからだ。だからこそ、ミラーで差をつける要素は切り裂くだけで十分と考えていたのが目論見の甘かったところになるか。

ビルドアップの積み合いはピントレンズ切り裂くが最も強く、更に言えば攻撃振りにすることで6積みせずに攻撃を開始できる。
割と同系(ピントレンズやA振りがない形)で最終1673まで勝てている方もいたので、方向性が間違っていたとは思わないが、不毛やミラーの一歩先を行くのが環境的には正解だったか。

■余談1:候補だった別の型

実数値:179-144-127-103-85-103
努力値:28-4-252-204-0-20
特性:力ずく
持ち物:イバンのみ
技構成:のしかかり/暴風/爪研ぎ/こらえる

・A192ウォーグルの鉢巻きブレイブバード耐え
・暴風でH175-D95ウォーグル2発
・ミラー意識の素早さ振り

ビルドアップに対して特殊技からの崩しを狙った型。
のしかかり→こらえる→イバンのしかかりで素早い型への打ち合いを制することを狙う。耐久型に対してはのしかかりの後の爪研ぎで物理型と見せかけて、暴風連打でHPを半分近く削って回復技を選ばないと倒れる状況を作って羽休めのPP切れを狙って勝つ。
鉢巻きギガインパクトは耐えないので諦め。

先述したように耐久型は多い傾向にないと踏んでいたこと、岩雪崩で怯んだら負けが決まること、ASベースで打ち合う型はイバン対策で守るを入れる余裕がありそうなこと、などの理由でわざわざ使う型ではないと思ってお蔵入りになった。

■余談2:違反者との試合の対応

大会主催の立場からして、いないに越したことはないのだが、発生したときにどういう対応を取るのが良いかは難しいと思った。

例えば、今回の場合は主催に報告して最終結果に対してレート+16のような形で負け分をカウントしないような補填調整をしてもらっている。
しかし、実際は1590vs1490で対戦したので16以上落としているわけである。自分でも正確な数値を書けないが、当時のレートを踏まえて調整するのは主催立場からはできない。
また、今回の大会は対戦回数に上限が設定されている。つまり、違反者とのマッチングは単純に負け試合を1つ作っただけでなく、勝ちにできたかもしれない機会の損失なのである。その1試合別のひととマッチして勝っていた可能性まで考えると補填は+32であるべきという考え方もある。

そういう意味では相手が違反行為を先に行ってきた場合、こちらも違反行為を取って勝つ努力をすべきなのかどうかとも考えた。仮に勝ててしまったら不要な1試合は生まれずに済む。
しかし、自分が違反行為をしたことを対戦相手が報告した場合に、主催者は自分側の事情を客観的に判断することはできないだろう。
ので結局違反されても普通に試合を続けるしかない。なにかそういった場面でのルールを制定しても良いかもしれないが、主催の対応工数がぐっと上がることになってしまうのであまり現実的ではない。

そういうわけで、今のよくある対応というのは現実的なものとして妥当なのだとは思う。違反者がいなければ頭を悩ませることもないのだが、より良いルール作りができないかは考えてみたい。

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