平屋って収納が少ないの?徹底解説!
こんにちは!エースホーム本部の山岸です!
今日は「収納」をテーマにお話ししていきます。
エースホームのコラムでは過去にも「収納」についてまとめた記事がありますが、今回はズバリ「建物構造」が生み出す収納力について語ります。
いくら整理整頓上手な家族の住まいでも、
そこがもし六畳一間だったとしたら限りがあります。
「見せる収納」のプロフェッショナルが住む家だとしても、
そこがもし玄関にしか収納がない家だったとしたら、
これもまた綺麗に片付けるには限度があります。
…とこれは正直なところ極端な例えではありますが、
ピカピカに片付いた快適な我が家には、ある程度の「建物自体の収納力」が必要になってくると私は考えています。
|収納力の高い家ってどんな家?
収納を評価するには「質」と「量」の2つの観点が必要になってきます。
「質」の面から見た際に評価される収納の特徴は、
「家のどこに収納スペースがあるのか」です。
モノにはモノごとの適材適所があります。
靴を玄関先にしまい、食品をキッチン回りで保管するように、私たちは自然とモノのあるべき場所を認識しています。
そして技術の発達とともにモノの種類は目を見張るような速度で増えていきます。種類が増えれば用途も増える。用途が増えれば「適所」も増える。
要するにモノの種類が増えれば増える程、「適所=しまうべき場所」が増えるわけです。
そうなると家の各所にしまう場所があるということが非常に重要なエッセンスになるわけです。
一方で「量」の観点から見てみると、デッドスペースの活用が重要なキーワードになってきます。
当たり前ながら住まいの収納量が増えれば増えるほど、基本的には生活空間は減っていきます。空間は有限ですからね。
ただし中には生活空間を大きく削ることなく収納を設ける方法もあります。
その一つが「デッドスペースの活用」です。
「デッドスペース」とはその名の通り、間取り・プランの都合上どうしても発生してしまう無駄な空間のこと。
代表的なのは「階段下の空間」や「屋根まわり」でしょうか。
本来生活空間になりえない部分を収納に変えてしまえば、生活スペースを削ることなく、収納量を増やすことができるというわけです。
|平屋はデッドスペースが多い?
こちらも良く言われる話です。
平屋はワンフロアで完結してコンパクト。
それに上階がないから天井を高くしたり、ゆったりとした開放感を味わえる。
…がゆえに、デッドスペースが生まれやすいんです。
下の図をご覧ください。
2階建てに比べて平屋は床面積が大きくなる分、同じ屋根勾配でも小屋裏空間が大きくなります。
小屋裏はまさに前述の「屋根まわり」にあたり、デッドスペースとして挙げられることが非常に多い箇所です。
だから平屋には昔から、そのデッドスペースを有効活用する機能として「小屋裏収納」が欲しいというニーズが多くあります。
生活空間にするにはちょっと狭いけど、ちょっとした収納には便利な空間に。
部屋を削ることなく小屋裏に大きな収納を設けることができる平屋は、むしろスペースを無駄なく使える優れモノなのです!
|最も便利に使える収納はどれ?
収納は便利!なんてことはもう皆さん当たり前のようにわかっているかと思いますが、では実際にはどんな収納が最も便利なのでしょう?
1.小屋裏収納
平屋との相性ばっちりな小屋裏収納。
前述の通りデッドスペースを活用しているため、収納空間を大きくとることができます。
また生活スペースからやや離れた場所のため、年に数回しか出番のない物や、季節限定で使う物などをしまうにはふさわしい収納場所だといえます。
さらにはちょっとした趣味の空間なんかにも使う方がおられます。
また小屋裏収納だけで見ても、梯子をかけて下から登るタイプや階段で横から入るタイプなど種類が分かれます。実際に物を出し入れする時に、何をしまい、どんな風に取り出すのかをイメージすると、あなたにとって使いやすい収納ができあがるかもしれません。
2.土間収納
お次は土間収納。フロアの一部を収納に変えるパターンです。
その多くは玄関の近くにあるので、生活スペースに近く、物の出し入れが容易というメリットがあります。特に季節ものの電化製品や、冬用タイヤなど重量のあるものは小屋裏にはしまうのは大変だけど、土間なら簡単に収納が可能です。
また外で使う物をしまうのにも向いています。
家族みんなの傘やレインコートなどの雨具、折りたたんだベビーカー・お子さんのボールや一輪車など外で雨ざらしにしたくはないけど、家の奥で管理するのも使うときに面倒ですよね?
そんな時土間収納ならフローリングではないからこそ汚れの気になる用具が置きやすく、玄関に近いので外出時もすぐに持ち出せて利便性UP!というわけです。
一方で生活スペースと同一フロアに収納を設けるわけなので、当然生活スペースを削ることになります。ワンフロアしかない平屋だから、生活空間はなるべく広い方がいい!という方には注意が必要です。
3.床下収納
最後に床下収納。床に穴をあけることでちょっとした物をしまえる収納です。
少し話を逸れますが、現在日本の新築住宅ではおよそ3軒に1軒が長期優良住宅の認定を受けた住宅と言われています。
長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅のことです。
この長期優良住宅を満たすための要件に、床下点検口の設置というものがあります。長く住宅設備機器の維持管理が出来るようにするために、色々な配管が納まっている住宅の床下部分を点検できるよう、床に穴をあけて侵入口を作っておくわけです。
話は戻り、床下収納はこの床下点検口を兼ねている場合が非常に多いです。
ですので床下収納は多くの一戸建てで採用されています。
点検口を兼ねて気軽に作ることができる収納ですが、その一方で収納量には限りがあります。床に穴を開けるわけですから、当然そこに大きな収納を作ってしまうと、その分建物の性能は落ちてしまいます。
したがって収納可能な量は極めて少量にならざるを得ません。
また収納として便利に使おうとキッチンに床下収納を作ると、生活スペースの床面に開閉扉があり見栄えが気になります。反対に見栄え重視でクローゼットに収納を作ると、今度は利便性の面で劣ります。
床下収納はこのように非常に使い方が難しい収納でもあるのです。
4.総括
ここまで皆さんに各収納の特徴を見ていただいたわけですが、
結局のところ、どんな収納にも強み・弱みがあります。
つまるところ、最も便利な収納というのは住み手の重要視したい部分によるのです。
注文住宅の場合、どこにどんな機能が欲しいかをメーカーや工務店のスタッフとのお話の中で明示しておくとよいでしょう。
家づくりのイメージが湧きづらい方は、スタッフや一戸建てに住まうお知り合いに相談してみると何かヒントが得られるかもしれません!
|エースホームの平屋は収納の宝庫!
エースホームは平屋に強いブランドです。
2023年11月にリリースした平屋商品「FLAT-X(フラットエックス)」は、なんと収納率が約25%もある住宅。※一般的な住宅は13%程度のことが多い
スキップフロア(※床の一部を半階上げて上下に空間を2つ生み出す間取り)
を搭載することで、リビングの横に土間収納を設けつつも、その上階に居室を設けているので、生活空間を削ることなく収納量を増やしています。
スキップ上の居室からは小屋裏収納にも繋がっており、床下収納も標準仕様になっているので、あらゆる箇所に収納があります。
「使う場所の近くにしまう」が徹底できるので、意識しなくてもお部屋が片付く。
まさにこれが建物構造が生み出した「収納力の高い家」!
資料請求・来場予約ともに絶賛受付中です✨
ご興味のある方は是非お近くのエースホームまでお声掛けください!