人生はままならない。ものつくりもままならない。
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
今日もお疲れ様です。
アカンプリッシュ デザインワークス広報部と申します。
ウエディングドレスの製作現場は特殊なことだらけ
本日は、わたしたちのアトリエの主要アイテムのウエディングドレスの製作の裏側について、少しお話ししようと思っています。
ドレスを着る、見るという体験はあっても、ドレスを作るという経験をする人は多くないと思います。
ドレス製作の工程や、使う副資材は、アパレルブランドの縫製と違う部分が少なからずあります。
縫製工場という立場同士であっても、主な取り扱いアイテムが違えば、大まかな縫製については想像はできますが、製作過程における技術や、テクニックは知らないことばかりです。
「ドレスを作っています」と言っていますが、ドレス一つとっても、
ドレスをつくる縫製工場毎に、それぞれのやり方、手法があると思いますので、これからお話しするのは、あくまで、わたしたちのやり方として
お読みください。
では、本題に!
その前に(前置き長めですみません汗)
みなさんがウエディングドレスと言って思い浮かべるデザインは、どのようなデザインですか?
おそらく、肩紐がなく、デコルテがのぞくようなドレスではないでしょうか。このようなデザインを(ビスチェ、ビスチェタイプ)と言ったりします。
このビスチェタイプのウエディングドレスですが、
肩紐がないというのは、曲者でして、こういうデザインは、上半身でしっかりとホールドされていなかったり、サイズが合っていないと、お式で着用している間にズルズル下に落ちていくなんて、悲惨なことがおこる可能性があります。
また、着用した方なら想像しやすいのですが、ウエディングドレスは本当に重いですw
そういうドレスあるあるですが、何層にも生地を重ね、さらにギャザーも寄せたりなんかして、トレーンも長く、け回しが350cmになることも珍しくないので、使用する生地用尺も15m以上使用したりします。
チュールを何層にも重ねた、バレリーナのようなデザインになると、スカートに1反(50mくらい)用尺を使うことも珍しくありません。
そんなデザインのドレスは重さもあり、ボリュームもあります。
そのため、ウエディングドレスの身頃の裏側(内側)には、仕掛けがマストです。
ドレスつくりで使う特殊資材として
があります。
それぞれの使用目的、主な役割は以下のような感じです。
基本的な使用用途というだけで、他の用途として使用することもあります。
(デザインを生み出すために、これらの資材を有効的に使用することもあります)
そして、ここからは、個人の方向けのオーダードレスをお受けするアトリエとわたしたちは根本的に違う点というのをお話ししたいのですが
それは、何かというと(レンタル向けウェディングドレス)の製作をしているということです。
オーダードレスとレンタル向けドレスにおける考え方の違い
個人の方向けのドレスは、その方の要望に答えた、デザインをつくること。サイズもその方に合わせ採寸、トワルチェックなどを経て、ドレスが完成。
その後、結婚式やパーティーが終われば、それでドレスのお役目は終了となると思うのですが、
わたしたちがお受けしているレンタルドレス向けのウエディングドレスは、
基本的に、たくさんの方が着用することが前提にあります。
また、ドレスもクリーニングなどに出しながら、多いと何十回も使用されるということがあるので、メンテナンスのことなども考慮します。
そして、これが、一番大変なのですが、ショップで人気のあるドレスになったりすると、数年後にリピート注文が入ることがあること。
注文に対応するには、縫製仕様書/パターンに記録を残すことや、細かく写真データを撮っておくことが必須です。
ただ、、、ドレスによっては、写真だけでは、わからないデザインというのが存在するので(繊細なビーディングだったり、タッキングだったり、記録するには限界のあるデザイン)、もう1着、リピートオーダーを想定して、社内サンプルを作っておく、なんてこともあります。
加えて、ドレスショップ様オリジナルの規定などもあり、内側の仕様面も
お客様のご要望や、ニーズに合わせて変えています。
長年、お付き合いすればするほど、その会社様の規定のことを把握でき、これまでの製作ドレスによっての課題や良かった部分など、使用する共通言語が増えていき、製作レベルをアップデートすることが可能になります。
ですので、ご依頼いただいているお客様と、長いお付き合いになることが多くなり、これがわたしたちにとっても良いものつくりをすることに繋がります。
accomplish Design Worksは、まだ変化を遂げている変動期のフェーズです。
それぞれのメンバーが、日々、自分のパフォーマンスを発揮する成長過程にいます。
ものつくりの仕事というのは、スキルアップしても、また次なる課題がうまれ、終わりがありません。
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