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「キャリアアップ」×「バリューチェーン(価値連鎖)」


① バリューチェーン(価値連鎖)とは
「バリューチェーン(価値連鎖)」とは、
『企業活動すべてとそれらの関係を体系的に分析するもの』です。

競争優位の戦略を実践する際、個々の企業活動を整合化していくことが必要となります。
バリューチェーンとはそのためのフレームワークです。

つまり、事業活動を機能ごとに分解し、
「どの機能で価値(独自性や優位性)が生み出されるのか」
「どの機能に強みや弱みがあるのか」
を分析した上で、
「企業全体として顧客に価値を提供できるように活動を連結させていくためのもの」です。


② 企業の活動とは
企業の活動は、大きく分けて「主活動」と「支援活動」から成り立っています。
a.「主活動」とは
製品やサービスを顧客に提供することに対して、直接的に関与する活動のことです。
購買物流・製造・出荷物流・販売・マーケティング・サービスなどがあります。
b.「支援活動」とは
製品やサービスを提供する活動には直接関与しないものの、主活動を遂行していくためには不可欠な活動のことです。
全般管理・人事労務管理・技術開発・調達活動などがあります。  


③ 「鬼滅の刃」における「バリューチェーン」とは
「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」を見ていて、とても共感できるシーンがありました。
主人公の竈門炭治郎が、霞柱の時透無一郎に対して言った台詞の一部です。

刀鍛冶の人々は、鬼殺隊と一緒に戦ってくれているんだ。
だって刀鍛冶の人々が日輪刀を作ってくれなければ、鬼殺隊は鬼を倒すことはできないだろ。
(台詞の内容を要約したものです)

この台詞を聞いた時、自分は「バリューチェーン」を思い出しました。
(そんな人は滅多にいないと思いますが……)

「鬼滅の刃」にとって、「主活動」はもちろん鬼を討伐している「鬼殺隊」の活動です。
しかし、直接鬼の討伐に関与しないものの、「支援活動」をしている人々が作品の中にはたくさん出てきます。
竈門炭治郎たちが傷を癒やすために療養している場所でも、炭治郎たちの世話をしてくれている人々がいます。
そして、「刀鍛冶の里編」で登場した「刀鍛冶の人々」は正に「支援活動」をしている人々だと思いました。

「支援活動」をしてくれている刀鍛冶の人々が日輪刀を作ってくれている。
だからこそ「主活動」をしている鬼殺隊は鬼の討伐ができている。

これこそが「バリューチェーン」ではないでしょうか。
アニメを見ていて、ふとそんなことを考えました。


④ 「キャリアアップ」における「バリューチェーン」とは
「主活動」と「支援活動」は、互いに連結させながら「バリューチェーン(価値連鎖)」を生み出しています。

キャリアアップを目指す皆さんは、どの活動で自分のキャリアを生かしたいですか。
「鬼滅の刃」でいうと、「主活動」をしている鬼殺隊のメンバーになりたいですか。
それとも、「支援活動」をしている蝶屋敷の人々や刀鍛冶の人々になりたいですか。
「鬼滅の刃」に出てくる人々は、それぞれの役割の中で、自分にできることを精一杯頑張ってやっています。

キャリアアップを目指す皆さんは、キャリアアップすることで新たな価値が創造され、その価値を生かして様々な活動が可能になることでしょう。
そして、おそらくどの活動を選んだとしても「バリューチェーン」の一端を担う活動を展開されることと思います。

『協育の伴奏者』は、教員経験をもとにしながら経営コンサルタントとしてキャリアアップすることで新たな価値を創造し、主人公である皆さんの「支援活動」ができればと考えております。


⑤ 次回のテーマについて
次回お話するのは、「競争地位別戦略」についてです。
4つの類型に分けて、それぞれの地位にいる企業が取るべき戦略とキャリアアップとの関連性についてお話します。

『協育の伴奏者』では、『教員経験×経営理論による、キャリアアップを目指す女性へのコーチング』を実施しております。少しでも興味がある方は、下記のバナーをクリックしてHPをご覧ください。皆さんのご参加をお待ちしています。




『協育の伴奏者』代表 角 幸範

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