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「保険」を知ろう!

保険」といったら何を思い浮かべますか?

保険のことを「よくわからない」「むずかしい」等、よくお聞きします。
実際に小学校や中学校・高校では「保険」については習わないですよね。
「よくわからない」「むずかしい」と感じるのも理解できます。

実は、保険は日常生活でも企業活動でも、ものすごく身近なものなのです。これを機に、少しでも「保険」を“身近なもの”として意識していただき、保険の世界を感じていただけましたら幸いです。

それでは、保険の世界へご案内します。


1. 保険とは

そもそも「保険」とは何でしょうか?
この質問にしっかりと回答できる人はどのぐらいいるのでしょう。
保険とは〈損害保険〉と〈生命保険〉があります。
損害保険とは、偶然のリスクによって生じた損害をカバーするための商品です。
つまり損害の補填損害の穴埋めをするための機能が備わっている商品、それが保険です。
例えば、自動車保険で相手方に損害賠償金を500万円支払った・自車の修理代で150万円の費用がかかり整備工場に支払った等、実務的には保険会社が損害賠償の相手方や修理工場に直接保険金を支払うケースが多いですが、原理原則は《経済的な損失を穴埋めする》という機能が保険です。
一方、生命保険は、一定額を支払う(死亡したら〇〇万円支払う・入院したら〇〇円支払う等)商品であり、実の損害額を支払う損害保険とは異なりますが、こちらもまた保険な代表的な商品ですね。

そもそも学校でも習っていないよ

2. 保険の用語

各業界ごとに専門的な用語・業界用語があるように、保険業界にも存在しています。
保険との関りが少ない人にとっては、わかりにくい用語ばかりです。
新聞や雑誌の記事でも「保険料」と「保険金」を混在して表現しているときもあります。
そこでまずは基本的な保険業界の用語からご紹介します。

皆さんは、どのくらい保険業界の用語を知っていますか?
今回14個の用語をご紹介しますので、どのくらい把握できているのか、ぜひチェックして見てください。

保険用語は難しい…!

(1)保険業界の用語

【保険会社】
「保険険」という商品を開発し、販売している保険商品のメーカー企業。
お客様が支払う保険料の対価として、保険契約の内容に基づき、保険金の支払い責任がある。

【保険契約者】
保険商品を購入する当事者で、保険会社と保険契約を締結する当事者。
万が一の事故等の場合、保険契約内容に基づき損害の補償を受けることができる。
保険契約の当事者。
一方、その保険契約内容による保険料支払い義務がある。

【被保険者】
保険の対象(補償を受けられる対象の人)となっている人。
対象建物の火災保険を契約する場合、被保険者は建物の所有者。
自動車保険の車両保険の場合は、契約している自動車(車両)の所有者となる。
「誰」に対しての保険なのか・「誰」に対して保険の効果があるのか、の「誰」にあたる人が被保険者。
保険契約者とともに保険金の請求権がある。

【保険の目的】
物保険の場合、保険の対象となる対象そのもの。
「何」を保険の対象とする保険契約なのかによって、保険の対象外であれば保険金は支払われない。
(例:火災保険であれば、建物や家財など)

【保険事故】
補償対象となる偶然な事故。
自動車保険であれば、自動車に起因する事故(交通事故等)。
火災保険であれば、火災・風災・水災、水漏れ等の事故。
ケガの保険(傷害保険)であれば急激・偶然・外来の事故等。

【被保険利益】
保険事故の発生により、被保険者が被る可能性のある経済的な利益のこと。
損害保険契約は損害に対して保険金を支払うことを目的としているので、その保険契約が有効に成立するためには、被保険利益の存在が前提となる。
保険契約における非常に重要な部分で、被保険利益がない保険契約はありえない。

【保険料】
保険会社より保険金の支払いを受けるために保険契約者が支払う対価

【保険金】
保険会社が保険契約に基づき支払う、契約者(被保険者)が経済的に被った損害金。

【保険金額】
保険会社が支払う保険金の支払い限度額
保険会社は保険金額を限度に保険金を支払う。

【損害填補】(損害てん補)
保険契約に基づき、保険会社が保険金を支払うことで保険契約者の損害を補うこと。
損害保険の基本的な仕組み。

損害率】
契約者が支払う保険料と保険会社が支払う保険金の割合。
(保険料/保険金)×100=損害率(%)
損害率が低いと保険会社に利益が蓄積されるが、高すぎると保険会社は赤字となる。
一般的に損害率が60%を超えると、当該保険契約は赤字契約(保険会社にとって損する契約)となる。
保険料がアップする要因はここにある。

【約款】(やっかん)
保険商品を形作っている文言で、保険商品の契約条項をまとめた文章で、法律ようなもの。
保険商品は万が一の場合に損害をてん補するものであり、有形用品ではなく無形商品になるので、保険商品を「形あるもの」としている文言が約款。
どのような場合に保険金が支払われ、どのような場合に保険金が支払われないのか等、保険契約を形作っている内容にあたる。
保険会社はこの約款に基づき保険金の支払いの可否を判断する。

【免責】(めんせき)
保険金が支払われないこと。
すなわち補償の対象外等で保険会社に支払い責任がない。
対象外の保険事故の場合、保険会社としては「免責事項に該当する事故なので保険金はお支払いできません」となる。

【告知義務】
保険契約時に正しいことを正しく告げてもらう、保険契約者の契約時の告知の義務
告知義務違反の場合、保険金は支払われない。

【通知義務】
保険契約締結後の保険契約者の通知の義務
保険内容に変更が生じた(生じる)場合には、あらかじめ保険会社に通知し手続きをとる必要がある。
(例:自動車保険で自動車を買い替えた、子供が免許を取ったので年齢条件を変更したい など)
この手続きを完了しなければ、保険金は支払われないことになる。
※口頭ではなく書面またはデジタル的な手続きが要。

【保険代理店】
損害保険の場合、ほとんどが代理店による保険販売であり、保険会社の委託を受けた保険代理店が実際の募集を行っている。
生命保険の場合、直接販売する社員による募集もあるが、それ以外は損害保険と同様に代理店制度による保険代理店が保険を募集。

(2)被保険者とは

上記に記載の通り、保険の対象となっている人を指します。
〈保険契約者=被保険者〉が一般的ですが、〈保険契約者≠被保険者〉もあります。

例えば、傷害保険で〈契約者=父〉〈被保険者=子供〉の契約形態です。
保険契約では、この被保険者が誰なのかが非常に重要で、誰のための保険になっているのか、と考えるとわかりやすいかもしれませんね。

この保険のこの補償される対象の方、すなわち被保険者は誰なのかどの範囲までが被保険者なのかをしっかり確認することが必要です。
保険契約における補償の対象になるのか否かの大きなポイントになります。

被保険者?

3. 保険の道案内について

(1)保険の世界への道案内(3週シリーズ)について

保険の道案内として、本日は〈「保険」を知ろう!」〉をお届けいたしました。
保険を知るにあたって必要な用語からまずはインプットしていきましょう。

次回以降も『保険の世界への道案内』をシリーズでお送りさせていただきます。
少しでも保険を身近なものとしてお考えいただけるように、できるだけわかりやすくと伝えしていきます。

  • 第一回:「保険」を知ろう!

  • 第二回:保険の仕組みと必要性について

  • 第三回:保険屋からの脱却

(2)保険業界の変革期と保険の伴奏者について

今、保険業界の大きな変革期です。
契約者に保険の理解を深めていただくためにも、保険代理店の不断の努力とより一層の活躍に期待したいところです。
売る側と買う側の双方のステップアップが明日の保険業界につながるものと信じています。
保険代理店の皆様とともに、保険の伴奏者として保険の正しい普及に向けて頑張っていきます!

最後までお読みいただきありがとうございます。
気軽にコメントをいただけましたら幸いです。


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