虹のある部屋 #虎吉の交流部屋初企画
3年間住んだ場所はとても空の広いところでした。
空の狭いところで育った私。広い空が楽しくて、いつも窓の外を眺めていました。
大きくのぼる満月
通り過ぎていく宇宙ステーション
長く伸びる飛行機雲
真っ赤な朝日
オレンジ色の朝焼けの空
形の変わっていく様々な雲
雲の隙間からさす光の柱
空を走る稲妻
そして、虹
この部屋で初めて見つけた虹は、綺麗なアーチ型ではなくほんの一部分。それでも嬉しくて興奮して、消えてなくなるまでずっと見ていました。
その後何度も虹を見ました。
綺麗なアーチ型の虹も。
空の狭いところに住んでいた時にはほとんど出会うことはなかった虹。もしも見れたら、ものすごく幸運なこと、滅多にない稀なこと。そんな風に思っていました。
だけど虹はたくさん出ていた。見つけたのもきっとほんの一部でしょう。気付かないもの、見えない方角も入れたら、もっともっと出ている。
虹って特別なことじゃないのかもしれない
そんな風に思うようになりました。
幸運だって同じかもしれない
ラッキーもハッピーもこの世界には当たり前のように沢山あるのに、気付いていないだけなんじゃないか。見つける目を磨いていったら、沢山見つけられるようになるかもしれない。虹と同じように、気づかないと消えてしまうから。
ふと、そんな事を思いました。
そういえば、なんとなく虹が出る天気がわかってきたおかげか、この家に戻ってきてすぐのころ、家の窓から虹を見ました。何十年住んでいても、1度か2度位しか見たことがなかったのに。
虹はここにもあるよ、そう教えたかったのかな。
どこにいたってラッキーやハッピーは見つけられる
私のアンテナを、ハッピーアンテナに変える時なのかも。
虎吉の交流部屋初企画に参加します!
季語は『虹』です。
虹って7月なんだ、なんででしょう?
雨が多いから?
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