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興味を持つ瞬間はワンダーランドの入り口
かえるさんの記事でアルストロメリアという花を紹介されていました。
その原種という花に出会ったそうで、最初は毒々しく感じたそうです。
そしてその後、こんな記述がありました。
でも、写真を撮りながら近くから見てる時、ふと、この花のキレイさに気づき、この花が好きになりました。
人を好きになるのと似てるかもしれません。
私はなんでもパッと見で判断して、決めつけて逃げてしまう癖があります。逃げ足を早くすることで自分を守ってきたのでしょうが、せっかくのものを逃してしまったことも多くあるでしょう。
これはしっかりと覚えておかなければな、と思いました。
その後、こんなコメントも返してくださいました。
人でも花でも、好きになる瞬間て、あるような気がしたんです。
(中略)関心を持ち始める瞬間があったんじゃないかなあって思いました。
そんな時って、よう見た時ですよね。
この記事から、私はこんな出来事を思い出していました。
鎌倉の海蔵寺というお寺に、『十六の井』というちょっと不思議な場所があります。
岩に掘られた穴の中に、4×4の穴があいていて、水が湧き出しているそうです。
「金剛功徳水」と言われているそうですが、納骨の穴との説もあるそうです。
井戸への道は石の穴を通ったりと、すでにちょっとドキドキモード。
岩山の横に穴があり、木の扉が開かれていて、その奥が井戸のようです。
近くに行くとひやっとしています。
恐る恐る中をのぞくと真っ暗な洞窟の奥に観音像があり、手前に16個の穴が規則正しく並んでいました。
私は不気味で怖くなり、ちょっと覗いてすぐに帰ろうとしました。ところが帰り道の水たまりに通せんぼするように、大きな蜂がいたんです。
通るのをためらい、それならともう一度、今度はじっくり穴の中を覗いてみました。
目が慣れてくると、怖さがなくなり
「不思議な場所だなあ、ありがたいお水なのかなあ」と、
じっくり観察することができました。
もっとよく見ろと言っていたような蜂に、場所でも人でも、パッとみただけで怖がって逃げちゃいけないと教えてもらった気がしていました。
しかしその教訓は日常生活に生かせないまま、すっかり忘れていましたが、かえるさんの記事で、また思い出すことができました。
怖がりの私は、すぐに逃げたくなっちゃうけど、ちゃんと見れば怖くないかもしれません。怖い時こそじっくり見ることは大事でしょう。
いきなり好きにはなれなくても、じっくり見れば興味を持つきっかけが見つかるかもしれない。
『興味を持つ瞬間』それは、怖かった世界をワンダーランドに変える扉の鍵かもしれない。
その為にも、悪いところ探しではなく、いいとこ探しおもしろい所探しをする癖をつけないとな。