熱心な先生1人目の子どもは、何事もゆっくり、マイペース、しかし負けず嫌いでした。小学1年生の時、熱心な先生にあたり、大量の宿題が毎日課されていました。 字を書くことも読むことも遅く、音読はほぼ暗記して対応していました。宿題が多すぎて、終わらずに就寝することになると、明け方3時に起きてきて「ママ一緒に宿題やろう」と懇願されました。そのことを担任の先生に話すと、「〇ちゃんは、朝3時に起きて宿題をやっているそうです!〇ちゃんの努力、すごいですね、みんなも見習いましょう」というプレ
九九を覚えない 2人目の子どもは九九を覚えなかった。本人には覚えない理由があった。 「少し考えればできる」「そんなの覚えるのバカらしい」「覚えなきゃいけない意義が分からない」 そんなことを考える子どもがいるなんてことを想像すらしたことがなかった。小学2年生で学ぶ意味とか意義とか、そんなことを考えるなんて、すごいなぁ~、なんて思っていた。 復習が嫌い 小学3年になって、2か月ほどたったある日、授業についての愚痴を初めて聞いた。 いつまで2年生の復習するつもりなんだ!
一生懸命のぶつかり合いどうして学校と上手くいかないんだろう。学校側も一生懸命、真剣に子どもたちと向き合っている。家庭では自分なりに文献を読んだり、講演会を聞きに行ったり、教育相談、医療機関など、できる限りのことはやってきたつもりだ。お互いに一生懸命だ。しかし、そのうち両者の中にこんな気持ちが湧いてくる。 学校側の言い分 「学校でみんなと一緒にできるようになるために、あとは家庭で指導してください」 「学校にいるのはあなたの子どもだけじゃないんです」 「今これができないと、将来
私はずっと自分のことだけ考えて生きてきた、そう、27歳までは。結婚して子どもを産んでから、人生ガラッと変わった。 子どもを産むまでの人生は、オペラやら歌曲を歌ってきた。アメリカの大学院まで出て、かなり専門的に学んできた。元来学ぶことが好きで、誰に何を言われずとも常に勉強していた。自分の知らない世界を知ることはワクワクするし、時間を忘れて没頭することが何よりも心地良かった。 1人目の子どもは発達がゆっくりで、意思疎通がなかなか難しいタイプだった。3歳での発達検査では「暑い時