歩いていってかえる
noteが告知のまま止まっていた
おひさしぶりです
いやはや
ねぇ
へへっ
さてはて。
noteをほうっている間に季節はうつろい
夏と並走して始まった秋も10月中旬にペア解消
単独で活動をはじめたかと思った矢先
いつのまにか その背に冬をおぶっていた
その様子を後ろから見守る夏がまだいる
休日に散歩しているときの肌感触は
そんなイメージです
今朝 昼前に目を覚ました
すずしい いや ちょっと寒い
歩きに行くにも半袖シャツじゃ冷えるかも
綿素材のカーディガンを羽織る
本とノートをリュックに放り込んだら外に出る
ひんやりした空気 歩き回るにはちょうどいい
ふんふん、ごきげんに出発する
歩きはじめてから15分
汗ばんできた 肩紐の下 湿りを感じる
カーディガンを脱ぎ 丸めてリュックに入れる
キャップも脱いでしまって 肩紐に結える
あらわになった腕と頭はしっとりしていて
風に触れるとつめたくてきもちよかった
髪の毛が短いから風通しがいいのです
家から歩くこと40分くらい
いきつけのスタバに到着
席についてモバイルオーダーを送る
お店に入って一息つくと
どこからか落ちたしずくがズボンにしみる
下着の中をつたう汗の玉の感触
手を首筋に当てるとぬるりとした
汗だくにもほどがあるだろう
モバイルオーダーで設定した名前が呼ばれた
ふつうに本名の下の名前にしているけれど
知らない人に突然よばれるとはずかしい
あとで苗字に変えておこう と思った
トールで頼んだアイスティー
がぶ飲みする のどごしが良い
冷たさが通り過ぎたあとに残り香
おなかがびっくりしやすい体質なので
コーヒーはがぶ飲みできないから
喉の乾きを潤す時はお茶がいい
思ったよりもバテていた
しばらく照明を見つめてぼうっとする
周りの会話を聞くともなく聞き流す
みんな声が小さいのか言葉は聞き取れない
どこにいても声が大きい自分を恥じた
「ひとりで喋ってるのかと思った」
よく言われます とてもはずかしい
迷惑をかけていると思う 申し訳ない
いくつになっても声のボリューム調整ができない
疲労感がおちついてきた
持ってきた本を取り出す
きのう仕事帰りに図書館で借りたばかり
お気に入りのYA小説家 神戸遥真さんの新作
「オンラインフレンズ」
神戸遥真さんは現代の思春期の子供達の心模様をとても緻密に、そして自然に描写する
ご本人が中高生なのでは?と思わせる
それほど地に足のついた心理描写 すごい
私が10代だった頃よりも遥かに複雑な社会
でも子供達の心の根幹はきっと変わらない
目に痛いほど真っ白で薄く
傷みやすく 汚れやすい
自分もそうだった
大人から見れば些細な出来事で
絶望するまで悩んでいたりした
懐かしく思いそうになるが
真っ只中である彼等にはそれが今の全てだ
そう思い直す 未来からの視点ではいけない
なんなら私が子供だった頃よりも
困難で苦しい事を考えてしまったり
傷ついたり傷つける機会も増えているだろう
私も大人になってから随分経っているので
10代の子供達の繊細さに鈍くなっていると思う
仕事柄、中高生と話をすることもあるので
彼等と相対するときの言葉や態度を見直そう
大人ぶってしまわないように
対等な立場で接したい
そんなことを頭の片隅で考えながら
本を読みはじめて2時間くらい経った
そろそろおいとまするとする
いつのまにか店がかなり混雑していた
この町の人はお茶の時間になると
みんなここに集まってくる
町のスタバはここ一軒しかない
緑のセイレーンは煌々と輝いてみえよう
帰り道の途中 PUDOステーションに寄る
JAタウンで頼んだものを引き取った
「群馬のこんにゃくセット」である
ギリギリどうにかリュックに収まった
背負うとズッシリ 重心が変わった
歩荷(ぼっか) という仕事がある
山小屋に荷を運ぶのだ
5キロどころじゃない荷物を背負って
富士山なんかも登っていくそうだ
歩いて帰りながらそれを思い出していた
奇遇なことに 私の家も丘の上にあるため
とても気軽な歩荷体験となった
という感じで 一万歩あるいた休日でした