門番
赤提灯には
2頭の龍が棲んでいる
その龍達は大昔
門番たちに勝負を挑んだ
けれども阿吽の呼吸の門番たちに
龍達はこてんぱんに大負けした
その代償として
彼等は赤提灯に閉じ込められ
門番の仕事を手伝っているのだった
「お前が俺の足を引っ張ったんだ」
「いやお前がよそ見をしてたんだろう」
龍達は今でも揉めていて
その諍いは小さな雷を生み
ときどき、通行人に落ちている
もしも赤提灯の下を通った時
首筋がビリッとしたら
それはきっと 龍の仕業
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赤提灯には
2頭の龍が棲んでいる
その龍達は大昔
門番たちに勝負を挑んだ
けれども阿吽の呼吸の門番たちに
龍達はこてんぱんに大負けした
その代償として
彼等は赤提灯に閉じ込められ
門番の仕事を手伝っているのだった
「お前が俺の足を引っ張ったんだ」
「いやお前がよそ見をしてたんだろう」
龍達は今でも揉めていて
その諍いは小さな雷を生み
ときどき、通行人に落ちている
もしも赤提灯の下を通った時
首筋がビリッとしたら
それはきっと 龍の仕業
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