憧れの人?
「今日一日だけは、憧れるのをやめましょう」
昨年のWBC決勝の試合前、スター選手が勢揃いのアメリカに対して、日本チームに投げかけた大谷翔平選手のこの言葉が、とても話題になりました。(ご結婚おめでとうございます!!!)
かっこいいこと言うなーって思いながら聞いていましたが、確かに憧れの人っていつまでも自分の中で憧れのままな気がします。
ちなみに「あこがれる」の語源は、「あくがる」という言葉から来ているらしく、「本来の居場所を離れてさまよう」という意味だそうです。
「憧れ」にも色々な種類があると思いますが、 私が頭に浮かぶ憧れの人は、人として尊敬できる部分が沢山あったり、自分もこういう人間になりたいと思ったりする人かなと思います。
嫉妬だったり羨ましさみたいなものはそこまでなくて、そこまで自分と離れた存在ではなく、純粋に素敵だなと思える人が憧れの対象だったりします。
もっと幼いころはスポーツのスター選手や大好きなアーティストが憧れの的になっていた時もありましたが、成長していくにつれて、自然と自分が憧れるような人間性の持ち主と身近なところで出会う経験をして、そこから変わっていきました。
そして、その人たちは何年たっても自分の中で憧れのままであることが多いなと思いました。
でも、気付いたら出会った当時のその人の年齢と自分が同じ年齢になっていたり、似たような立場、境遇に自分がいたりしたことがあって、そんな時にふと立ち止まって、自分もそんな人間に近づけているかということを考えるようになりました。
もしかしたら、いつまでたっても憧れの人に追いついたという実感を得ることはないかもしれない。
だけど、定期的に「あの人だったらどうしていたかな」「この状況ではどんな言葉をかけるかな」ということを考えてみて、それに自分の色を付け加えて行動に移していくことができれば、憧れている意味があるんじゃないかなと思います。
意外と難しいし、忘れがちだけど、この作業をすることで自分を落ち着かせたり頭を整理することができたりするので、「憧れ」を手の届かない遠いところに置いておくのは、もしかしたらもったいないことなのかもしれません。
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憧れを連れ回して
今日もその列車は走ってる
汽笛を轟かせて 躯体を震わせて
光の射す方へ
悩んでたことなんて
今はとりあえず棚の上へ
要らないぜ 荷物なんて
何も手にしないで飛び回れ!
(Prelude / Mr. Children)
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