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舞い上がるしゃぼん玉
こんにちは、あーつです。
今回はしゃぼん玉の話です。
仕事の日のお昼休み。
わたしはいつも近くの公共のベンチでお昼ご飯を食べています。
そこでよく会う(勝手にわたしがよく会うと言っていますが…見かけるが正しい)お母さんと4〜5歳くらいの女の子がいます。
お母さんがしゃぼん玉を作っては空高く舞い上がるのを、キャーキャーいいながら女の子が追う姿を見かけるんです。すごく楽しそう。
わたしもいつのまにか目でしゃぼん玉を追っています。
何度かわたしの方へしゃぼん玉が飛んでくることがあり、お母さんに『すいません』と言われたこともありましたが、『大丈夫ですよ』と伝えつつ、実はわたしもかなりしゃぼん玉を楽しんでいるので、表情がニコニコの笑顔になっているのが自分でわかるんです。
目で追っていると、意外としゃぼん玉は割れずにふわふわと飛んで行くのに気づきます。
ふと思います。
しゃぼん玉って、どのタイミングで割れてしまうんだろうかと。
○ある程度の高さに行くと割れてしまう?
○風で煽られると割れてしまう?
○子ども(大人も含む)の楽しそうな様子を察して、いいタイミングで割れている?
どうなんでしょうか?
どうしてシャボン玉はすぐ割れてしまうの?
シャボン玉は「水」と「界面活性剤」からできています。
水だけだと、1ヶ所に集まろうとする力(凝集能力)が強すぎてすぐに泡は壊れてしまいますが、界面活性剤を入れることにより、その凝集能力を落として薄い膜を作れるようになり、泡が壊れにくくなっています。
シャボン玉が割れてしまう主な理由は次の3つです。
1)重力によってシャボン玉の上部が薄くなって割れる
2)ホコリやチリなどがシャボン玉の膜にぶつかって割れる
3)水分が蒸発して割れる
シャボン玉の膜をつくっている液体は、重力のため、玉の頂点から底の方に流れ落ちてゆきます。
そのため、時間とともに玉の頂点付近の膜の厚さは薄くなってしまい、最後には穴が開いてしまいます。また、空気中の小さなホコリやチリの衝突、シャボン液の水分の蒸発などによっても、膜のどこかに穴が開いてしまいます。
こうして膜の一部に穴の開いてしまったシャボン玉は、割れて水滴になってしまいます。
監修:塚平恒雄(摂陵中学校教諭)
https://www.tv-osaka.co.jp/qsience/q_science/img/gimon_img/g_q_a/g_butsu_7.html
調べてみると「なるほど、そういうことか」と思いました。
それなら、宇宙でしゃぼん玉をしたら、割れないのかな?なんて考えだします。
どうなんでしょう。
物事のすべてを詳らかにすると想像する楽しみが減りそうな気になり、調べるのを辞めました。
すべての理由を知らなくても楽しいことってありますよね。
わたしの中では、宇宙でしゃぼん玉は割れないことにしました。
割れないしゃぼん玉があれば、楽しそうです。
しゃぼん玉が映す景色をゆっくり見たり、両手でお手玉をしたり、宇宙空間をどこまでもゆらゆらと漂わせたり。可能性は無限です。
でも、割れてしまうからこそ、愛おしく思うのかもしれませんね。
次の休日に家のベランダでしゃぼん玉やろうかな。