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自費リハシリーズ#2パーキンソン病・プールリハ

 以前、自費の訪問リハビリで担当していたパーキンソンの患者さんのリハビリでは、毎週、プールウォーキングをやっていました。

 パーキンソン病の方のプールウォーキングは日本では、まだまだ実施が少ないのが現状かと思います。


 しかし、平地で歩けない方が、プールにて45分間も連続で歩くことが出来す。 


1・プールリハに至った経緯
2.プールウォーキングでの歩行アシストについて
3.これからのリハビリ

1・プールリハに至った経緯

 依頼はまず、知り合いの訪問看護ステーションのPTからでした。利用者様は、県外の病院にいってプールリハを数か月に1回利用され、近くでプールリハができないかとの相談から始まりました。

 通常1時間のリハビリをするだけとは違い、プールでの運動時間・方法だけではなく、送迎は?着替えは?など、1つ1つ考えると大変なでそこをマネジメント・スケジューリングすることがとても重要になります。(自分が介護保険の訪問リハビリで勤務していた経験もあるため、とても調整が大変なのは、自分もわかっていました。依頼のあったPTは病院が母体のため、またいろいろと動きが大変で。)

 しかし、自費の訪問リハビリの良い所は、臨機応変な対応、通常の保険サービスにはできない部分をカバーできる。

 だからこそ、保険外・自費の価値がある。本人の面会の日を設定し、ケアマネジャーの方も同席し、訪問リハのスケジュールを組みました。


送迎について:介護タクシーでプールまで送迎してもらい、帰りもプールで来てもらう。普段から外出の時に利用していた介護タクシーもあり、介護タクシーとも連携。

水着への着替え:送迎前に事前に自宅で水着を下にはいてもらい、プールの脱衣所では脱ぐだけ。終わったら着替えは、PTが介助にて着替え。

訪問リハビリ指示書:別の日は介護保険での訪問リハビリを利用されており、リハビリの主治医も決まっていたため、主治医のクリニックに通常ドおい依頼(クリニックがパーキンソン病専門でやってくれていたのもすごく良かったです。)

 サービスを1つ1つクリアして組んでいく。考えて積み上げるからこそ、利用者様との信頼や、ケアマネのかたとの連携と達成感が出てきます。

2.プールウォーキングでの歩行アシストについて

実際に水着に着替え、プールへ!

プールには入水までのスロープで車いすのまま入水可能、そしてウォーキングコースもあり、ウォーキングを実施。(事前に確認)

しかし、実際にプールウォーキングをリハビリで利用者さんとするのも初めて、さらにパーキンソン病です。実際はそんな中でのスタートでした。

 平地では、足元に線があると一歩が少し出やすくなることは知っていました。しかし、実際の現場は水中だから利用者さんも足元見えないし、足の目の前に、自分の足を跨ぐように促すなどトライしましたが、最初はなかなかうまくいきませんでした。

その中でうまく行った方法が

1.骨盤の重心移動のアシスト

2.股関節屈曲を促す感覚刺激の入力

でした。

すこし、理学療法士の知識を活かした支援が出来ました。


3.これからのリハビリ価値

 運動を提供した時間の価値だけではなく、提供するサービスを届けるまでのプロセスやマネジメント、サポートの時間も含め、リハビリテーションの価値であり、対価・自費として費用を頂くことはとても重要かと思います。

 診療報酬では20分1単位で計算されますが、その場の思いや利用者さんとの信頼感や笑顔も引き出してサポートしたセラピストの価値として


※最近、ネットニュースなどで話題の「自費リハ・自称リハ」についても、個人的な思いを書いてみようかな。以前のnoteにも書いた思いも含め、医療的リハビリテーションとそれ以外のリハビリテーションを分けて考えることや、医療サービスと福祉サービスとしてかかわる理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の専門性の違いなどもあると考えています。


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