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【SS】戦国時代の自動操縦

ここはどこだ?僕は確か河原でドローンの練習をしていたはずだ。苦手な自動操縦を克服するために。

「タカジョウ殿。急にいなくなったと思ったら異国のいでたちとは。」

誰だ?戦国時代コスプレの男に話しかけられた。ふと振り向くと僕の肩には鷹が…。

「うわぁ。何がなんだか…。」

「鷹匠殿、向こう岸の本陣に密書を届けれ下され。」

僕は、テレビで見た鷹匠の真似をして鷹を向こう岸へ放った。
鷹は向う岸の林の陰に降り立ったようだった。
そしてしばらくすると僕の元へと戻ってきた。

「鷹匠殿、かたじけない。」

急に眩暈がした。意識が薄れ、バタリと倒れた。

「おい、高城、どうした?急に倒れたかと思ったら戦国時代コスプレで現れて。心配して向こう岸から来てみれば元の格好で倒れてるじゃないか。」

「あ、ああ。よくわからない。でも、自動操縦ができる気がしてきた。僕には信じて放つ気持ちが足りなかった。」

「えっ、ドローンは戦国時代コスプレの時に河に落ちて流されたぞ。」


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