現在進行形で活動しているミュージシャンのあり方としてのU2
私は現在、音楽をやる上で、一つの点でもいいから、最高峰にいるthe beatlesを超えていなくてはならないと考える。U2に関しては、ライブにおけるアーキテクチャーとシステムの新しさ、35年以上にも及ぶ活動、例えば海外媒体のU2に関する文章まで翻訳して全て読むということにもみられる、組織としての勤勉性において、the beatlesを遥かに凌駕しているという3点を挙げられる。特にZOO TV tourは凄まじい功績がある。アーキーテクチャーとしてのオリジナル性と革新性、ライブのスタイルとしてのいくつもの新たな開拓は、信じがたい功績であると考える。それのみではなくて、innocence+experience tourのステージセットの新しさは、ロンドンで観た筆者が、まだそれをU2は誇っているという事実を目撃した。
U2はsphere公演を控え、まだ消化試合ではない。これは偉業だ。私はそれがあるから、こうして“Stay(faraway,so close!)“のb-sideのストリーミング解禁に疑問を持たず寄り添う。U2のこれからは延長戦。それを終活だとどこで落ちていくかは分からないが、まだU2は時間を潰してはいない。私が今回の解禁の音源はspotifyの無料サービスでシャッフルで聴いているのは、時間潰しではない。あの名曲の最良ライブバージョンが漏れてるのを、悔しがりながらも。U2は今も現在進行形のバンドだ。