『虎に翼』法とは船のようもの。さぁ大切な人たちをすべて乗せて船を出そう。
法とは何だろう。人と人の間にある壁を壊し、溝を埋め続けながら、寅子は自らに問い続ける。法は武器ではない。法が船のようなものだとしたら、その船を操縦するのは、弁護士であり、検事であり、裁判官である。彼らによって、船は多くの人を幸せに導くか、闇への航海となるかがかかっている。寅子の人生は光に満ちていたが、それは暗闇が幾度なく現れても、光を照らし続けた結果だった。
そんな寅子をティーンから老年期まで演じた、伊藤沙莉の熱演は朝ドラの氷の枠を完全に溶かしていた。その笑顔は私たちに毎