カニエ・ウェストの入り口がここなのは、俺だけ
まず田中宗一郎氏とTHE SIGN PODCASTの大ファンで、宇野維正氏の大ファン、辰巳JUNK氏のnew fanということで、この収録を楽しみにして聴いてきたが、当回がなんと5回目で、カニエ・ウェストの良さがマジで分からない俺は、決死のスルーをしようとするも、持ち前の網羅根性から聴いてみる。
そしたら、思ってもいないカニエ・ウェストのゲートウェイになった。カニエの現在を代表する"CARNIVAL"聴いて、「なるほどこんな力強い曲を作れる人か。」と思うも、その明瞭過ぎなところに「?」にもなった。
あと、このポッドキャストでみなさんが、ラップは上手くないということをおっしゃり、「そう!そう!」となり、そこを理解した上で、その絶対的評価があると知り、俺も過去の名曲にアクセスしてみる。
聴いてみると、アウトキャストが一番良かった頃のような音楽、プロダクション。なぜ今までこれを聴きながら、スルーしていたのだろう?いや、俺これ再生したことあったかな?と思うくらい豊かなサウンド!ラップも光っている。
それと並行してポッドキャストを聴くと、大好き宇野さんが爆走。カニエはファッション、存在とトータルで見なきゃ、と。「巨乳巨乳巨乳」という歌詞に本気で失望する池城さんの正しさ。辰巳さんの蘊蓄が更に会話をドライブさせる。辰巳さんのトーク、やっぱ最高!
聴き終えて、カニエは一時代築いたけど、今は落ちてるというのに共感。だが、俺はその現在地も聴きながら、カニエを聴く気になった。これぞ理想のゲートウェイ。モラルがないのも魅力というと、危険過ぎるか!今その『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』を聴きながら、これを書いていると、あの最愛のベックを引き合いに出したくなるほどの素晴らしさ。今日はカニエへのゲートウェイだったばかりか、どこか苦手だったラップへのゲートウェイになった。今日、最高だろ!俺、今日からラッパーだ!!