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『15時17分、パリ行き』ラストの感動・カタルシスに導く小さないくつものシーンたち

 なんだろう、この観終えた後のぬくもりは?「このシーン、この映画にいる?」と思いながらも楽しんで観てた、主人公たちのゆるい旅行のシーンがあったから、ラストの救出劇が特別なものになった。
 小さな頃から特別な人間になりたいと思いながらも、迷いの道を歩んでいた彼らが、その人生のいくつもの出来事によって、成就することになる。
 彼らを演じているのが本人ということが、この映画を他にないものにしていて、表彰のシーンはその母親たちの表情とともに、とてもとても嬉しかった。
 そこを、イーストウッドがあの鋭くも優しい眼差しで見守っているようで、イーストウッド映画はたまらないんだ。ありがとう、クリント。

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