『THE BATMAN-ザ・バットマン-』映画史上最も漆黒のカラーを持つ、ダーク・ロマンの新たなるスタンダード
パティンソン演じる、トラウマを抱えた若きバットマンのブラック・ルックは完璧で、表情とマスクがウェインを表出している。クラヴィッツも見事な黒の美貌を披露しており、ウェインはおろか、筆者を魅了する。ダノはこの手の精神の病んだ役をやらせると、役に憑依し、説得力は極まる。
また、美術は本当に美しく、ネオンと闇でもって、ゴッサムを成している。暗闇の中で鑑賞すると、自分まで夜行性になったようだ。明るい場所で観ると、見辛いが、白昼夢のようだ。
アクションは物足りないが、トーン・アンド・マナーで、ラストシーンまでもっていってくれる。
正直映画館では暗さと長さの中寝てしまったし、信頼するジャーナリストが批判的だったが、ノーランの作品ほどまでハマりはしないも、バートンより断然好きであり、傑作である。続編はしっかり睡眠をとり、映画館へ行く。
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