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『TENET テネット』壮大で完璧なプロットと、映像化の失敗と衝撃
時間の順行と逆行で現実を挟み撃ちするという、今まで描かれてこなかったプロットを、ノーランは単独の脚本で見事に書き下ろしている。
ただもっと壮観な映像にできただろうというシーンもかなりあり、またワシントンとデビッキの演技の未熟さは隠せなかった。
それでもハマったときの映像は見事で、ノーランならこれを超える映画を作れたというのはとても悔しいし、いつもぎこちない鑑賞になる。
とはいえど、意味不明だった伏線が回収され始めると、興奮は抑えられなくなるし、その勢いで終幕まで行く展開は完全に奏功している。
色々書いたが、ノーランは大好きだし、オッペンハイマーをIMAXで無事観れることが、今のこの蒸し風呂みたいな世の中の希望と恐怖だ。