夢の中の運動
夢で悪夢を見たり嫌なことがあったりすると、
夢の中で怒鳴りまくろうとするのだが、
うまいこと声が出ず、「あ、ああ、あ〜」みたいな掠れた声だけだすという不完全燃焼な夢が出来上がる。
どうして夢の中ではうまく行動できないのか謎である。
そういえば、カラーテレビが普及する前は人間の夢は白黒だったみたいな話を聞いたことがある。
そんなに現実の何かが夢に影響を及ぼすのであれば、
じゃあ、夢の中でうまいこと走れる人間は運動神経が良いのだろうか。
うーんなんか違う気がする。
運動神経というよりは、身体感覚の問題ではないだろうか。
目を瞑って身体を動かす時、感覚で今身体がどのような動きをしているか、どの位置にあるのかを把握することが人間はできるわけだが、その空気感や身体の重さに付随する重量感、動かそうと思って動いた身体の感覚に差異があるからこそ、夢の中ではうまく行動できないのではないか?
脳から電気信号が流れて、実際に身体が動くという反応と
脳から電気信号が流れて、その信号が「夢」という脳内に収まる反応があるわけだ。
そこにすでに差異が生まれている。信号の行きつく先が違う。
現実で運動し、なんらかの抵抗や重量を感じている人間には、その差異が処理しにくいのではないか。
つまり、現実に慣れている人間ほど、夢の中では動きにくいということになる。
ということは、ずっと寝たきりだったりする人間は、もしかしたら夢の中では現実に活動している人間より活発に行動することができるのかもしれない。
そういえば、ソードアートオンラインで、主人公たちは「仮想世界に慣れている」ため、違和感なく身体を動かせるみたいな話があった。
そして、子供の時から仮想世界を現実のものとして過ごしてきたユウキという少女は、仮想世界の中で最高の運動能力を有しているという。
何かこじつけのような気もするが、通じるものがある気もする。
夢と身体の運動の関係に詳しい方いましたら、教えてください。