見出し画像

新年度始動:スタートアップもろもろ

新しい年度がはじまりましたね!今年から新たに研究者としてスタートした方、そして新しい職場に移動された方々にとっては、新しい環境への適応が重要なタスクになると思います。以下に新しい研究生活をスタートする際に確認すべき事項を羅列しましたので、皆様の参考になることを願っています。

事務関連の確認

 職場の変動などがあると、真っ先に直面するのが事務手続きの山ですよね。煩雑な手続きに取り掛かるのは体力も精神力も大変かもしれませんが、人事や財務などの手続きは仕事を始める前に満たすべき必要条件になっていることが多いですので、しっかり片付けておいて、良いスタートを切りましょう。
 細かい事項が多いため、チェックリストなどでしっかりメモと進捗状況を記録することで、ミスの可能性を減らしましょう。

 まずは「どのような事務的な問題がある場合に、誰に聞けばいいか」を把握することが重要です。自分が所属する部署を担当する人事、財務、庶務、教務などの事務方の担当者やその仕事場所を確認しましょう。大きな研究室では場合によっては研究室内の事務作業を担当する方もいますので、その場合はその方を通して部署の事務方とやりとりが行われます。事務マニュアルが作成されている場合はそれらをもらっておいて、ざっくり目を通しておきましょう。
 次に、「直近の自分がどのような手続きをする必要があるか」も確認しましょう。特に新しく着任する場合には、人事上の契約手続きや保険・年金周りの手続き、給与システムへの登録などの財務周りのタスクが多いです。税金関係では扶養対象の登録などを忘れずに行いましょう。
 学振特別研究員や科研費などの研究費を獲得している方や、大学から個人研究費が支給される方にとっては、研究費を使用できるように財務・経理手続きを行うことも重要です。その際には予算執行スケジュールの確認のほか、各大学に存在する経費を執行するための手続きについての確認もしっかり行いましょう。
 特に科研費執行に関しては、さまざまなローカル・ルールが存在しており、他機関から来たばかりの人にとっては耳を疑うようなルールがあることも珍しくありません。これまでの「常識」は通用しないと思って、まずはオープンな心を持って現状を把握してください。ルールには融通の効かないことも多いですので、少なくとも初期の頃は経費執行を実行する度に細かく事務方と事前確認を重ねることをお勧めします。

科研費や研究経費獲得のための準備

 新しい研究生活がスタートしましたが、今後の研究進行のためにも研究費を確保していきたいものです。
e-Rad登録または変更
 文科省や日本学術振興会関連の競争的研究資金に応募するためには、e-Rad(府省共通研究開発管理システム)への登録と、それによって「研究者番号」を取得することが欠かせません。
 e-Radへの登録自体は大学などの所属研究機関を通して行うことが一般的です。新しい所属に移動したらすぐに研究支援部門などに確認し、情報登録または情報変更手続きをおこなってください。研究機関に所属しない研究者は個人で登録することも可能ですが、下記のように、科研費応募資格の要件の中には研究機関に所属することが含まれています。

記事の続きを読む


画像2

株式会社アカリク(https://acaric.co.jp/)は「知恵の流通の最適化」という理念の下、大学院生やポスドクを対象とした求人情報の提供やキャリアセミナーを開催しています。また、現役大学院生から大学院修了者まで幅広く対応したエージェントサービスも提供しています。他にもLaTeXの環境をクラウド化できるサービスも運営しています。

【運営サービス一覧】
 ◆就職ナビサイト「アカリク」
 ◆アカリクイベント
 ◆アカリク就職エージェント
 ◆アカリクキャリア
 ◆Cloud LaTeX



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?