非常勤講師の試行錯誤 一コマの授業時間の多様化をめぐって
大学の授業は、以前は一コマ(1時限)90分が一般的でしたが、クオーター制の導入や学事暦に合わせ、100分や105分の授業を行う大学も増えている印象があります。
小学校から高校までは、授業時間は45分~50分であるのに対し、大学では約2倍に伸びることになります。大学の制度やしくみには、それ以前の学校のものと大きく異なる部分は他にもたくさんありますが、授業時間の増加は、改めて考えてみるとかなり大きな変化です。
こうした長時間の授業をどのように構成していくかというのは、大学教員にとっての課題となっています。その試行錯誤について書いていきたいと思いますが、こちらの記事ではその前に、大学の授業時間にまつわる前提について確認します。