最新の論文検索AIの使い方【SciSpace, Consensus, Connected papers】
「欲しい論文がすぐに見つけられない」
「いつの間にか論文検索にこんなに時間をかけちゃってた…」
「引用漏れしてないか不安...」
あるあるですよね?
論文検索って本当に時間がかかるし、
いくら時間をかけてもつきまとう不安感….
このような論文検索を、
AIを使って劇的に効率化する方法
をご紹介していきます。
どんどんAIが発展してるなかで、まだ研究活動にAIを導入していない方は明らかに不利です…
今回は無料で利用できるSciSpace、Consensus、Connected papersをご紹介します。
では早速いっくぞぉ!!!٩( 'ω' )و!
AI論文検索ツールの使い分け
私は主要な論文を検索したい場合はこのように使い分けています
具体的に説明していきます。
日常的な論文検索にはSciSpace
どうして日常的にSciSpaceを使っているかというと、
文献検索だけでなくて、読解サポートまでもが超優秀だから。
SciSpaceで「論文を探す→その論文を読む」
というフローが最高に便利です。
しかも、それ以外にも、研究者のサポート機能がたくさん搭載されています。
なんて万能なツール!!!
SciSpaceについては当サイト「アカデミアノート」の方で、詳しく説明していますのでぜひこちらもご覧ください。
さて、この記事では論文検索の機能のみを解説していきます。
SciSpaceの論文検索でのポイントはこちら!
早速こちらがSciSpaceのトップ画面。
検索したいクエスチョンを投げましょう。
多少煩雑な文章でも、盛り込みたいキーワードを入れ込めばOK。
さて、実際にアウトプットを見てみましょう。
アウトプットの画面の上部には引用付きのサマリーがあります。
引用番号をクリックすると、その論文へ移動できます。
引用付きサマリーの下には各論文の情報、考察、結論のリストがあります。
各論文の基本情報だけでなく、内容や考察までリスト化されています。
さらに、全てが日本語に翻訳済み!
これだけのアウトプットが30秒もかからずに出てきます。
SciSpace曰く、2億以上の文献データベースから文献を拾ってきているそうですが驚くべきスピード感…
検索結果を確認するなかで、特定の論文の詳細がさらに気になった場合にはAIで個別に質問できます。
昔のように、
文献ページに移動して、アブストラクトを読んでみたものの…
「なんかこれ違うぞ!!!(落胆)」
という時間の無駄はかなり解消されます。
文献検索で見つけた気になる論文はSciSpaceのライブラリーに取り込んでおきましょう。
ライブラリーに登録しておけば、お好きな時にSciSpaceの読解サポート機能を使って論文を読めます。
下はライブラリー内の画面です。
論文情報だけでなく、結果や方法などの各項目(編集可)がリスト化されています。
文献管理ソフトなどで羅列された文献タイトルだけをみても、
「この論文なんだっけ?」ってなりません?
(私はなります)
ライブラリーでこんな風にリスト化されているとすごく便利ですよね。
さらに、SciSpaceの「読解サポート」では超高速で論文を読み進めることができます。
と、まぁこのようにSciSpaceはすごくおすすめのツールなんですが、ひとつだけごめんなさい。
無料版でも使えますが、使うなら有料版にするべきツールです。
その理由は、無料版だと全ての機能でAIの品質が劣るってこと。
とはいえ、たった月額1,000円程度で有料版を使えるクーポンコードがあるので、以下の記事でいろいろと詳しく説明しています。
重要な場面で質の高い論文を探したいときにはConsensus
SciSpaceもとても機能的なのですが、Consensusの文献検索機能はSciSpaceを凌ぐ勢いです。
Consensusの文献検索でのポイントはこちら!
Consensusは”質の高い”論文をスクリーニングして表示してくれることで定評があります。
Consensusでは、おすすめの検索方法をこのように明示しています。
筆者のおすすめは②「はい/いいえ」で回答できる質問で検索すること。
例えば適当にこんなクエスチョンを投げてみましょう。
「クレアチンは筋力を向上するか?」
左上にサマリー、右上にConsensus Meter、下に各論文の検索結果があります。
サマリーがついてくるのは、もはやAI検索では定番。
ここで、とても斬新なのが、「Consensus Meter」
Consensusの唯一無二の機能です。
上位論文の結果を集計して、このようなグラフを出してくれます。
すごいですよね…
新規分野に参入するときなどに
「このクエスチョンに対してはどんな意見が主流なんだろう?」
という疑問が一発で解決します!
他にもConsensusはラベリング機能がとても豊富で、検索画面で研究の質や概要が分かりやすい点もすごく良い点。
このラベルがあるとすごく論文が探しやすいんですよね。
さらに、Consensusはフィルタリング機能も使いやすいです!
一例を以下の図に示します。
このフィルター機能を大いに使って、論文を絞りに絞っていきましょう。
必ず「これだ!」という最高の論文が見つかります。
Consensusは無料でも品質の良いAIを利用できます。
ただし、利用には回数制限がついています。
実際に利用してみて、どうしても回数制限にひっかかってしまうようであれば有料版に切り替えることを検討してみてください。
月額だと8.99ドルから。期間限定のキャンペーンや学生割もあります。
今のところ私は無料版の範囲内で利用しています。
関連論文を深堀りしたいときはConnected papers
SciSpaceともConsensusとも全く異なる文献検索AIツール「Connected papers」!
このツールがほんっとにすごい。
「引用漏れがないように、論文の参考文献から芋づる式に論文を掘り出す」
なんて、気の遠くなる作業を以前は行っていましたよね。
かなり時間をかけても重要論文を引用漏れしてしまうことだってありました。
現代であればConnected papersで一撃で終わります!
まずはトップページから論文をアップロード。
元論文を中心に、関連する論文を視覚化してくれます。
円の距離は関係の深さ、円の大きさは引用数の多さを表しています。
円の大きいものを引用し忘れていたらぜひチェックを。
リスト化して詳細もみれます
Research Rabbitともよく似ていますよね。
少し違う点は、Research Rabbitの場合は円の距離に意味を持っていないところでしょうか。
Connected papersでは月に5つのグラフ作成までは無料です。
もしそれ以上のグラフを作成したい場合は、年間プランで月額700円弱です。(為替で変動しているので随時要チェック)
まとめ
今回は以上です!
他にも研究に関するAIツールを以下の記事でまとめています。
普段はⅩの方でよく出没しています。
大学院生・研究者にとってためになるアカウント目指して活動中です(*´꒳`*)
よかったらフォローお待ちしております!
ではまた次の記事でお会いできることを楽しみしております~