【エッセイ】朝を許せない【拝啓水底より】
あいつがいなくなった時間なので普通に嫌な気持ちになるのが朝だ。
朝は何かを連れ去ってしまうものだとさえ感じる。
リアリティを与えて誰かを落ち込ませたくないので詳しいことは言わないけど、私が最後の電話に出なかったのは朝の会議の時間だった。
ハラキリ衝動が治らないのも会議が毎週どうしてもやってくるからで、またその衝動を抑えながらこのハラキリ衝動で行ったのがあいつなんだろうなとも思ってどうしようもない寂しさに暮れるわけだ。
最近は急に冷え込み出した、朝方まで眠れない夜を過ごしてい