ゲームなどのシナリオ評論家です。エッセイなども上げます。 行くぜ。 お仕事→lisijimilk@gmail.com

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最近の記事

【エッセイ】朝を許せない【拝啓水底より】

あいつがいなくなった時間なので普通に嫌な気持ちになるのが朝だ。 朝は何かを連れ去ってしまうものだとさえ感じる。 リアリティを与えて誰かを落ち込ませたくないので詳しいことは言わないけど、私が最後の電話に出なかったのは朝の会議の時間だった。 ハラキリ衝動が治らないのも会議が毎週どうしてもやってくるからで、またその衝動を抑えながらこのハラキリ衝動で行ったのがあいつなんだろうなとも思ってどうしようもない寂しさに暮れるわけだ。 最近は急に冷え込み出した、朝方まで眠れない夜を過ごしてい

    • 近況報告

      この間投稿した作品は自分で折り合いをつけるために一旦非公開にさせてもらいました。 スキをくれた人ありがとう!(ごめんね) 結局、あまりうまく自分の中で落とし所を見つけられず、苦しんでいるままですがぼちぼち何か書き始めないとなーと思い再始動するためにも、これを書いています。 自分の中にある悲しみに寄り添って、ただ眠りに落ちる日々を過ごしていたわけなのですが。 なんとも、文字も絵も描かずに寝る生活は自分的に死んでいるのも同然に感じて、自分の中にある創作者としての意地を感じる次第

      • 【エッセイ】ちょっと安寧【拝啓水底より】

         今週は持病が悪化して少しダメでした。  駅の人通りのないトイレに来た時救いを感じていて、ゴオゴオなる機械の音と空洞音。駅全体に流れてる音楽がちょっと遠くで反響して聞こえる感じが、焦燥感や悩み事と憂鬱さで涙を垂れ流す自分には一番効いたわけです。  これからまたあの世界に帰ると思うと苦しいけど、頑張ろう、とは思えず、しばらくここで享受してしまおうかなと思う。  自分最近本当に調子が悪いらしいと自分の中の存在達から休憩を促されています。  休息地って変なところに散らばってるもんだ

        • 海馬瀬人だと思い込んでる人になりたかった高校時代

            自分は憧れる人物は誰だと聞かれたら、海馬瀬人と即答する。  そうなったのは高校生の頃だった、遊戯王ハマり色々見ていくうちに「俺こそが遊戯王の海馬瀬人だと思って間違ってしまった高校生時代」という有名なスレを見つけたことが原因だ。それ以降強烈な憧れを抱くこととなった。   今日はスレを読みながらどこに憧れたかを解説したい。  前半は自分の行動を恥じるようにスレ主がポツポツと黒歴史を語り出す。 例えば ・学校ででかい声でセリフを言う ・口調が完全に海馬瀬人になる ・近所の子供

        • 【エッセイ】朝を許せない【拝啓水底より】

        • 近況報告

        • 【エッセイ】ちょっと安寧【拝啓水底より】

        • 海馬瀬人だと思い込んでる人になりたかった高校時代

          電ǂ鯨さんの曲から感じる死生観

           電ǂ鯨さんの「さみしいひと」という曲が好きだ。  「ガタゴト叩くよ洗濯機」「安全扇風機」などと言った歌詞が繰り返されて生活を語る歌だ。  MVを見ていると、夏の夕方に洗濯機の音、製造機から氷が落ちる音、包丁の小気味のいい音が鳴る生活音に塗れた場所にいる錯覚を得る。  そして、この場所にいると何故かずっと寂しい気持ちになるのだ。その生活が愛おしくて、いつか終わるのを感じてもがき苦しむ。そんな感覚だ。  実際、「さみしいひと」は  「だれもいない きのうきえちまったあの人 大丈

          電ǂ鯨さんの曲から感じる死生観

          【エッセイ】絵を描くということ【拝啓水底より】

           自分は絵を描くのが好きだ。  メイド服を着たキャライラストは自分の絵が1番可愛いと思ってる程、絵を描くことが好きだ。  自分にとって絵を描くというのは衝動的感情なのだ。  例えば、春の陽を浴びて、青々と穏やかな色を放つ山間と青空のコントラストを見るとその色を表現したくなるし、相対性理論の「小学館」を聞けば世界が崩壊したときの愛の絵を描きたくなるし、ジブリ作品なんか見ると自分も水中都市に憧れをもって何かを書きたくなる。そんな感じだ。  黙ってコンテンツを摂取することがもうで

          【エッセイ】絵を描くということ【拝啓水底より】

          【エッセイ】いままで【拝啓水底より】

           社会に出てはや2ヶ月、自分は何か作ることでしか欲求を満たせない側の人間だったと痛感する日々だ。「はや」って言葉をつかうにはまだ早いかもしれないが、そんなのは知らない。うるさい。今の感情を大事にしたい。そう思った。  こういうことを始めようと思う。「エッセイ」だ。若くしてエッセイストデビューをすると突飛なことをし始めて破滅していくと昔に聞いたことがあるが、そんなことを言うならその実験体になってやろうじゃないか。 インターネットの水底でこれを見つけた諸君は実験の研究員として見て

          【エッセイ】いままで【拝啓水底より】

          ファイアーエムブレム風花雪月の三層の構造について

          序章「物語を読み解いていく上で」◆はじめに  ファイアーエムブレム風花雪月は2019年に発売された、ファイアーエムブレムシリーズ第17作目となるゲームです。(以降FEと表記) 今作の特徴は、主人公は士官学校の先生として三つの学級を受け持ち、学生時代編と戦争編の二部編成で話が進行するというものです。更に特徴的なのは選んだ学級によってシナリオが異なるためプレイヤーによって感想や意見が違っていくことl。  このシナリオが変化するというシステムは前作「FEif」に類似しており、FE

          ファイアーエムブレム風花雪月の三層の構造について