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INTPが社会で活躍するためのKey : 心理的安全性
心理的安全性とは?
近年の働き方改革の系譜で「心理的安全性」というワードをよく見るようになった。
心理的安全性(psychological safety)とは、自分の意見や気持ちを安心して表現できる状態のことです。ビジネスシーンにおいては、上司や同僚に異なる意見を言ったとしても、人間関係が破綻したり、相手から拒絶されたりしないと感じる状態を指します。
意味を見た上で改めて「心理的安全性が組織パフォーマンス向上において重要!」と喧伝されているのを聞くと、「まあそれはそうだろう」という感想でしかないのだが、ことINTPにおいては特に重要な要素と言える。
なんでINTPにとって重要?
多くのINTPの記事で言及されているように、INTPの特徴として「自身の内側から湧き上がる知的好奇心に基づく抽象的な思考」や、「興味のある分野への強い探究心」が挙げられる。
これは社会においても勿論強みとなり、アイデアマンや戦略家として重宝されることも多いのだが、問題となるのが「多くの職場で、最初から発言権は与えられない」と言うことだ。要はアイデアや戦略を披露させてもらえないのである。
じゃあどうしたら発言権が得られるか と言う疑問が出てくるが、通常これには職場での信頼獲得が前提となる。
しかしINTPの皆さまには一度自分の過去、もしくはINTPに関する記事を思い返してほしい。
期限を守ることは得意でしたか?細かい事務作業は抜け漏れなくできてましたか?
そう、INTPは「INTPは社会人としての基礎/基本」が大の苦手なのである。つまり発言権獲得に至るまでの信頼獲得において失敗することが多い。(僕も勤怠管理や経費精算が大の苦手)
結果的に、自身の強みを発揮する前に「仕事がパッとしないやつ」というレッテルが貼られ、心理的安全性がむしろ失われることが多いのではなかろうか。そうなると負のスパイラルに入って、抜け出すことは難しくなる。強みを発揮できる場が与えられないのだから。
ここがINTPが「社会に馴染めない」「社会不適合者」と感じてしまう所以だろう。そこを突き抜けることができれば活躍できるのに、それができない。そこまでたどり着けない。
ここでKeyになるのが「心理的安全性」である。心理的安全性が最初から確保された職場であれば、最初から自身の強みを発揮し、苦手分野での失敗を補うことができる。
もし、INTPの方で「僕/私は社会不適合者だ」「仕事で怒られてばかりだ」と思い悩んでる方は、思い切って環境を変えてみてほしい。可能であれば、大企業や外資系企業。(心理的安全性に関する教育が管理職に対してされている可能性が高い)
仕事で悩めるINTPへ
仕事がうまくいかないのは、決してあなたが無能だからではなく、能力を発揮する場面にたどり着けてないからだ。
私自身、新卒で入社した会社で運良く能力を評価され、「もっと高い給料をもらえる会社に行こう!」と意気揚々と転職したが、心理的安全性の低い炎上プロジェクトにいきなりぶち込まれ、脳が萎縮する感覚、会議で発言しようにも脳にモヤがかかって言葉が出てこない感覚を味わった。
そのときに気づいたのが「自分の能力が周りと比べて特別高かったわけではなく、たまたま前職では強みを発揮できる環境を与えられていたのだ」ということ。
いまは別のプロジェクトに参画しているが、上司にも恵まれ、伸び伸びと仕事ができているし、プロジェクトへの貢献を評価してもらい昇進もできた。
どうか自分を卑下せず、自分の可能性を信じて環境を変えてみてほしい。あなたが活躍できる場所は必ずある。