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【Vol.30】御社の【武器】をアブリダス②
自社の【武器】の見つめ直し方に迫る、御社の武器をアブリダスの後半。
前回(前半)では、自社の武器を考える上での3つの問題点のうち、
1.ほとんどの工務店さんが【自社の武器=建物】だと考えている。
2.社員さん一人ひとりが考える【自社の武器】がバラバラ。
の2つについて解説しました。
今回は3番目の
3.【自社の武器】が【お客様のため】になっていない。
についてお話しします。
■3.【自社の武器】が【お客様のため】になっていない。
前回、苦労してアブりだした【自社の武器(ウリ)】。
《建物・会社・人》の3方向から見つめ直しましたが、ここで最大の問題点が立ちはだかります。
それは、アブリだしたその武器が果たして『お金になるのか?』という点です。
家を建てる時にお金を払うのはお客様です。
ということは皆さんが手に入れた武器を、【お客様のために使う】必要があります。
残念ながらお客様は、前回見つけた御社の武器にはなかなかお金を払ってくれません。なぜならお客様にとってメリットがないからです。
この状態でホームページに載せても、「あ!私のためにこんな家づくりをしてくれているのね!」という感動がないため、ひたすら自社の特徴を叫ぶだけのホームページになってしまいます(要注意!!)
その状況を防ぐために、御社の【武器】を『●●というお客様のために』と変換する必要があります。
■【建物】の武器を、『●●というお客様のために』と変換
【建物の武器①】地元の木にこだわった地産地消の家づくり
↓(●●というお客様のために、と変換)↓
「子どものために地球環境に優しい家に住みたい!」というお客様のために
【建物の武器②】高気密高断熱住宅
↓(●●というお客様のために、と変換)↓
「アレルギー体質なのでとにかく結露のない家に住みたい!」というお客様のために
■【会社】の武器を、『●●というお客様のために』と変換
【会社の武器①】創業80年の歴史がある
↓(●●というお客様のために、と変換)↓
「大好きな地元での家づくり。建てた会社が無くなったり担当者がいなくなったりしないか不安…」というお客様のために
【会社の武器②】熟練の技を持つ社員大工がいる
↓(●●というお客様のために、と変換)↓
「魂は細部に宿る」という考え方が好きなお客様のために
■【人】の武器を、『●●というお客様のために』と変換
【人の武器①】(社長)木がとにかく好きすぎる
↓(●●なお客様のために、と変換)↓
「木のことをアツく語りすぎて打ち合わせが長くなるのが玉にキズ。そんな工務店でもいいよ」というお客様のために
【人の武器②】(設計)虫が苦手
↓(●●なお客様のために、と変換)↓
「洗濯物にセミがくっついているだけで右往左往するぐらい虫が嫌いな我が社の設計。そんな設計がとにかく部屋干しにこだわった《虫無視の家》」に興味がある、虫が苦手なお客様のために
このように、建物も会社も人も【お客様のために武器を使うこと】をしっかり表現する・・・というより、社長をはじめ各社員さんがその意識をしっかり持つことが、お客様から応援される工務店づくりの基礎となります。
お客様側から自社の武器を見つめ直すと、かなり発想力が鍛えられるのでオススメです。ぜひチャレンジしてみてください!
★今週のまとめ
その武器をどんな人のために使うのか?
ひとつひとつの武器について徹底的に考えてみよう。
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