(続・好みの木の実)野鳥たちのお食事風景|あぶらやま野鳥ブログ⑬
皆さん、こんにちは。寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしですか?
こちら油山も風がとても冷たいですが、あちこちで鳥たちは活動中です。
ちなみに今朝は、前回のブログでご紹介した「セイタカアワダチソウ」の種に、メジロが群がっている所を目撃しました。メジロって丸い木の実はそのまま飲み込むし、ツバキの蜜は吸うし(樹液を吸っていることも!)、さらには綿毛のあるセイタカアワダチソウまでも食すなんて、何でもいけるクチなんだとつくづく思いました。
さて!
ただいま自然観察センターでは、鳥たちが食べる木の実をドライフラワー仕立てで展示しています。
そして、実際のお食事風景をとらえたベストショットたちをパネルにしています。こちらは油山野鳥観察ボランティア「ヤマガラの会」の皆さんの全面協力のもと制作できました。
ですが!スペースも限られていたり、画素数的な問題でご紹介できていない写真が大多数!今回はその中からいくつかではありますが、鳥たちのお食事風景をご紹介したいと思います。ぜひ写真をご堪能ください♪
野鳥たちのお食事パターンのひとつに「丸呑み」があります。
植物たちも実を鳥に丸呑みしてもらい、排泄物として種子を散布してもらうことを想定して、実の色を鳥が気づきやすい色だったり、つるんと飲み込みやすいフォルムにしています。
ですが時として、鳥たちは自分の限界を超えに行くようです。
写真後半は壮絶?な丸呑み風景をお届けしました。
ヤマガラの会の皆さん、ナイスショットの嵐です。写真提供ありがとうございます♪
ちなみに我々人間を含む哺乳類の上あごは頭蓋骨に固定されており、下あごのみ動くようになっていますが、鳥たちは種によって可動域は違えど、上あご(鳥でいうと上くちばし)も動かすことが出来ます。
くちばしが上下ともかぱっと開くことが出来るので、このような丸呑みが可能という訳です。
とはいえ、くちばしが開いたからと言って、その先ののどや食道で詰まらないのだろうか、とても不思議です。
今日も鳥たちはせっせせっせとお食事にいそしんでいます。
何の実を、どんな風に食べているか、バードウォッチングの際はお食事風景を観察してみるのも面白いと思います。
よかったらぜひぜひ♪
野鳥写真:
日下充さん、宮石弘さん、酒井浩二さん
(油山野鳥観察ボランティアヤマガラの会)
文:土屋志乃
(ABURAYAMA FUKUOKA自然観察センター)
ABURAYAMA FUKUOKA 自然観察センター
福岡市油山にすむ生きものの標本や季節の展示、最新の自然情報発信を行っています。各専門スタッフが交代で常駐していますので、自然・生きものの困り事はお気軽にご相談ください。
開館時間 9:00~16:30
休館日 毎週水曜日(祝日の場合翌平日)