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ライター、「あぶくコーヒー」の立ち上げを思いつく

はじめまして、「あぶくコーヒー」の店主です。ひょんなことから海外に住むことになり、猫と小鳥と共にひっそりと暮らしています。ふだんはライターとして文章を書く仕事をしている私ですが、この度コーヒーに関わる仕事を始めることになりました。


コーヒーとわたし

みなさんは、初めてコーヒーを飲んだときのことを覚えていらっしゃるでしょうか?

がんばって記憶を辿ってみた私ですが、残念ながら初めてコーヒーを飲んだときのことは思い出せませんでした。

とはいえ、中学校に上がる頃には、牛乳をたっぷり入れたインスタントコーヒーを飲んでいた記憶があります。当時は、ほんのりほろ苦いコーヒーの入ったペコちゃんのマグカップを片手に、一人悦に入っていました。

そんな私も大人になり、いまでは立派なコーヒーアディクトに成長。コーヒーを飲まない日など一日たりともない日常を送っています。

「推し活」を仕事にしよう

仕事柄、コーヒーの偉大なる力を借りることもしばしば。ありがたいことに、帰国中でも仕事の依頼は途切れることがなく、コーヒーをお供にパソコンの画面とにらめっこをしていたときのことでした。

ある日、コーヒーを切らしてしまい、ネットで評判の日本国内のコーヒーロースターさんが販売しているドリップコーヒーを購入。

グアテマラコーヒーなんて、言葉の響きからしておいしそう。もう絶対においしいに違いない、とウキウキしながら到着を待ちます。

そうして手元に届いたコーヒーのおしゃれなパッケージと芳醇な香りに、期待で胸を膨らませた、あの日。

丁寧に淹れたコーヒーをひと口飲んだ後、信じられない気持ちで、マグカップになみなみと注がれた漆黒の液体を見つめました。

そう、ちっともおいしくなかったのです。

苦みが強いコーヒーも酸味が強いコーヒーもどんとこいの私ですが、これはいけない。味覚力が高いはずの日本人が、このレベルのコーヒーで満足していてはいけない、と強く思いました。

起業家精神なんてこれっぽっちも持ち合わせていませんが、一人でも多くの方にすばらしいコーヒーを味わっていただきたい。

今風にいえば、「推しの布教活動」でしょうか。そんな感じで、「あぶくコーヒー」を立ち上げることになりました。

『ささやかな贅沢を日常に。』

インスタントコーヒーから始まったコーヒー歴を持つ私ですが、海を越えて暮らすようになり、いろいろなコーヒーを飲むようになりました。

仕事の関係でコーヒーについての知識が増え、コーヒー農園を営む実家を持つ友人から手摘みコーヒーをもらったり、市場で生豆を購入して自宅で焙煎して飲んだりするようになり、現在に至ります。

しかし、毎日コーヒーを焙煎して飲んでいる訳ではありません。優れたコーヒーロースターが点在する国に住んでいるおかげで、さまざまなおいしいコーヒーを試す機会に恵まれています。

「あぶくコーヒー」は、コーヒーのセレクトショップです。
ここでご紹介するのは、インドネシア国内の真のコーヒー好きの間で高い人気を誇りながらも、日本ではまったく知名度がないコーヒーロースターが焙煎したコーヒーばかり。

最高のアラビカコーヒーと、日本のみなさまの出会いの架け橋になれれば幸いです。

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