メギド72を始めて1年ちょっと経った
1年経ったなー楽しいですねーくらいのお気楽な記事を一発ものそうと思っていたところあと3ヶ月ちょいでサービス終了だと告げられたときの気持ちを考えたことがありますか? おかげで何を書こうか迷いに迷って10日経過してしまいました。サムネ画像はメギドを始めたときにいきなり出てきてだいぶ笑ったタイトル画像(の一部)です。
メギド72は約7.2年の旅路の果て、2025年3月9日午後7時2分に終了予定! 大団円に向けて72回コンティニュー出来たり毎日10連が引けたり大盤振る舞いの最中、このビッグウェーブに乗るしかない!!
というわけで、メギド72を始めて372日経ったという事実、この1年楽しかったよというまとめ、これからの3ヶ月をお前らと一緒に駆け抜けたいんだという気持ち、この記事はそういうもので出来ています。
■やっている人向け弊アジトの状況
メインストーリー:全話(128話)クリア済み、VHまで金冠達成
所属メギド:181柱
未読恒常イベント:あと5つ
■これからの3ヶ月をお前らと一緒に駆け抜けたいんだよ
なによりも、今までメギドに触れていなかった人たちにこそこれからの3ヶ月で一緒にやっていってほしいのですが、とりあえず即物的な話から。
今なら無限にガチャが引ける!
ガチャガチャとピカピカで気持ちよくなろう!
なんか今50連召喚分の石を配ったり毎日無料10連召喚できたり無限にコンティニューできてシナリオを進め放題だったりシナリオ1話クリアするごとに配られる石でめちゃくちゃ召喚できたりすると思うので、始めるならマジで今! メギドハジメドキ!
興味をもった人はマジで本当に始めて欲しい。シナリオだけ読みたい人も今なら全話開放しているから。頼む。一緒に駆け抜けてくれ。
■そもそもメギドってどういうところが面白いの?→何よりストーリー!
■世界観がよい
メギド72のいいところは何よりもまず異常なまでに作り込まれた世界観にあります。
いきなり村を焼かれて号泣する羽目になる主人公が実は古代の秘宝ソロモンの指輪の適合者であり、その力を使ってヴァイガルド(人間世界)を侵略しようとしてくるメギドラル(異世界)からの侵略を食い止めるべく世界の不条理にあらがっていく……というところからお話は始まります。
今(128話時点)にして思うとこの時点で無限に味がしますね。
メギドラルというのは1種族1個体の超常的な存在、メギドの棲む世界です。メギドというのもどうも一枚岩ではないようで、追放されて人間として転生した転生メギドという存在もいます。彼らは基本的にはちょっと強いだけの人間なのですが、ソロモンの指輪の力で一時的にメギドだった頃の力と姿を取り戻すことができるのです。
そのためにソロモン王の下に集って、追放なんてしてきやがったメギドラルへの復讐を果たそうとしたり、今の自分が暮らしているヴァイガルドを守ろうとしたり、奇跡の子としての宿命を果たすべく旅に出たり、理想のお婿さんを探すためにまずは世界を救おうとしたり、ゆすりたかりを続けていたら怒られて仲間になったり、正直世界にはあんまり興味はないけれどなんとなく仲間をやっていたり、まとまりのない人(メギド)たちが集まってメギド72という軍団を築くことになるのです。
よくわかんないですね。
正直よくわからないと思います。
でも、このよくわからなさこそがメギド72の持つ多様性であり、この多様性こそが後に世界を救っていく大きな要因となるのです。
多様性こそが鍵
そして、この多様性は何もメギド72という軍団の中だけでなく、恐るべき宿敵だったはずのメギドラルの中にも存在しています。
メギドラルの中央議会と、それにまつろわぬものたち(この人たちはわりと初期に仲間になってくれます)。
メギドラルの議会の中でも、ヴァイガルドに直接侵略したい人たち、謎の古代兵器でヴァイガルドを取り込みたい人たち、わりとただ戦いたいだけの人たち、暗躍するフライナイツ、想い人と添い遂げたいだけの人。
一方のヴァイガルド側にも、多様な人間がいます。翻弄される人たち、食い物にされるだけの人たち、メギドラルからの侵略に対抗するべく戦う人たち、侵略には対抗したいがそのために追放メギドの力は借りたくない人たち、世界の終焉を悟ってただ祈っている人たち、ただただ自分の欲望を満たしたい人たち。
本当に多種多様な勢力が、それぞれの思惑で様々な作戦を繰り広げ、それらは互いにつぶし合ったりうまくかみ合ったりしながら大抵の場合において自分たちが思ったとおりに事が運ぶことはなく、賢い人たちの策が失敗することもあれば愚か者の不規則な挙動が功を奏することもあり、もう少しで全てがうまくいきかけたと思ったところであずかり知らぬ所に発生したのっぴきならない事情から全てがご破算になったり。
この混沌の中に生まれる一筋の可能性の光をなんとかたぐり寄せて誰しもにとってもよりよいと思える未来をつかみ取っていきたいという祈り。
メギド72のストーリーの根底にあるのは、こうした祈りなのだと思います。
だからこそ、世界の複雑さを複雑なまま描かなければならないし、その点において「物語を読み進める」必要があり、メギド72の最大の面白さはそのストーリーにありながらも、そのストーリーを手軽に勧めることができないというジレンマがあります。
難しいですね。
難しいので、メギド72のトンチキの話をします。
■トンチキメギド72
■大好き72
こんな場末の記事を読むような皆さまであればきっと、メギド72はユーザーも制作陣も72が好きすぎるという話はどこかで目にしたことがあろうかと思います。
・n周年とかでコンティニュー回数とか素材集めクエスト開放チケットとかを配るときはとりあえず72個配る
・石を7500個(50連召喚分)配ろうとしたらユーザーが「多すぎる、300減らせ」と怒りだした(次回から7200+300表記になった)
・日常の中で72という数字を(なんなら7と2の組み合わせを)見る度にちょっとふふっとなる
・サービス終了予定時刻が3月9日午後7時2分(サンキュー72!)
■変な名前多過ぎ
この72に対するこだわりはあくまで例示で、しかもコンテンツの外のお話ですが、メギド72にはこういった類いの「なにかちょっと変だぞ?」となる要素があまりにも多すぎるのです。作中のほんの一例を挙げると以下のように。
・わりとモブの命が軽いので、そのうち「シヌーン」という名前のモブが出た。
・なんなら色んなイベントで死ぬ役の名前が「シヌーン」になるようになってきた
・対岸にいるクソ強い敵の名前が「タイガンニール」
・「凡夫の皆さん初めまして」という挨拶で「天使の羽のウマスギーノ」(楽器の演奏がめちゃくちゃうまい)が出てくる
・なんならウマスギーノの紹介PVがある
https://youtu.be/CXgdpKhPK_Q?si=B8_EEap9VdMhQrTn
・ヴァイガルドで最近はやりの名前は「シヌーン」だとストーリー中で言及された
こういう、しょうもないといえばしょうもないけれどちょっとくすりと笑ってしまうような要素が大量にあり、ストーリーの面白さに飲み込まれているうちにこういうしょうもない笑いのことがどんどん好きになっている自分がいます。
メギドに嗜好をハックされてしまった。
■大盤振る舞いすぎる
あと、わりと商売っ気がないというか、基本的に運営が大盤振る舞いすぎるというのもあります。
例えば、わりとイベントごとにテーマBGMがあるのですが、そこそこの頻度でボーカル入りの「キャラソン」が発生します。なんで?
しかもそこそこYouTubeに上がっている。どうして?
これは三馬鹿が酒飲んではしゃぐ歌「俺らイケメン」
それどころかYouTube上には30分とか1時間とかの3DCGによるライブイベント映像が複数あったり、というかそもそも公式サイトからだいたいの曲のmp3がダウンロードできます。
本当になんで?
サウンドトラックっていう形でCD売ったっていいんだよ?
あまりにも商売っ気がなさすぎる。
だから終わるのかな……
■大好きメギド72
いやでも、正直なところ、メインストーリーがめちゃくちゃ大団円なんですよね。
メギドラルとは何か、メギドはどういう機序で発生するのか、メギドが使役する怪物「幻獣」とはそもそもなんだったのか。
かつてメギドと世界を滅ぼしかけるほどの大戦争をし、今もヴァイガルド防衛に手を貸している「ハルマ」とは何か。
メギドやハルマが力を行使するために必要な「フォトン」とは何か。
メギドラルの侵略からヴァイガルドを防衛するという大筋の話が展開しているだけではなくて、そういった世界観の根底にあるものまでストーリー中でほとんど解説しきっており、正直なところあとはもうラスボスを倒してしまえば本当に話としては終わりという所まで来ようとしています。
紛れもなくお話をやりきって、それこそ7年以上コンテンツとして運営を続けてきていて、そしてこれ以上なく区切りのよいところで終わるというのは、確かにあまりにも美しい。
今までの運営の商売っ気のない大盤振る舞いっぷりとも整合していて、まあ確かに彼らならそうするだろうなという納得感もある。
でも俺はまだお前らと一緒にいたかったよ……。
まだ1年しか一緒に過ごしていないんだよ……。
普段わりとせわしなくいろいろなものに手を出しているのですが、そうした駆け抜ける日々の中でふと立ち止まったとき、メギド72のことを考えて言いようのないさみしさが去来しています。
自分の中で、メギド72という存在がこれほどまでに大きなものになっていることに自分でもびっくりです。
なんならこれ書きながらちょっと泣いてますからね。
とりとめもない内容になってしまいましたが、こうした記事を書かないとやっていられないという気持ちになるくらいにはメギド72が終わることがさみしいし、それはとりもなおさずそれだけ面白いストーリーに浸らせてもらっていたということで。
だからこそ、今からでも、できるだけ多くの人にこの物語を共に駆け抜けてもらいたいなと思うのでした。
やろう、メギド72!
今から始めてメギメモリー賞に投票しよう!(メギメモリー賞ってなに?)