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センス

ある日の帰宅途中。

二人の若者がチャリンコに乗って横を通り過ぎる。

すれ違い様に会話が聞こえる。

「いやー、やっぱりOasisって良いよね~!」

「でしょ?」

ここからは私の心の中の声。

「そこの若者達、センス良いよ。」←何をエラそうに。

Oasis再結成。

どうやら色々な世代に影響を与えているらしい。

うん。

バンドが現役バリバリでやってた頃を知らない世代。

現役の頃を知っている世代。

同じ「Oasis」。

でも「Oasis」に対しての価値観は多様にあふれている気がする。

若い世代のファンの「Oasis」に対する情熱を垣間見た気がした。

来日を願う。

その時に若い世代の方とも話がしてみたいものだ。

ぜひとも来日を。

公式の発表までは、「来日」という期待に対しての忍耐を要する。

忍耐
我慢…。

これもある種の「センス」が問われる所業なのかもしれない。

ただただ闇雲に我慢するのか。

心の置き所を書き換えて、耐え忍ぶのか。

楽しいことを待つまでの期待に対する我慢や忍耐。

厳しいことや辛いことを耐え忍ぶがための我慢や忍耐。

必要でありそうで、しなくても良い我慢や忍耐。

まあ、何でも良いんだが目の前に置かれた我慢しなければいけない状態を、苦役に思ってしまえばそれは苦しい我慢になるのだろう。

多分。

ならば楽しみながら我慢や忍耐を練らなければならないのか。

いやいや、それも一重にそう言えない。

まあ結局、我慢や忍耐といったものはその感情を通り越した先にあるもの…

それに対する「期待感」があまりにも先行してしまうとそれはセンスのない我慢や忍耐なのかもしれない。

いや、それは人それぞれですよ。

何言ってんだよって話だが、生きていれば我慢や忍耐は必要なわけで。

んならいっそのことセンスあふれるワードに置き換えて「我慢」や「忍耐」を表現してみたらどうでしょ?

「懲役」

おいおい、穏やかじゃないね。

んなら

「懲役二秒」

でどう?

ウイスキーの空瓶抱いて祈っている人。

ウイスキーが湧いてきてほしいと祈る人。

どうやら酒が「我慢」できないらしい。

その我慢の内容を「懲役二秒」と置き換え、ウイスキー呑みてえよと嘆く人。

「懲役二秒」

もう我慢できないんでしょうね。

ええ

甲本ヒロトさんと内田勘太郎さんの二人からなるグループ…

「ブギ連」の二枚目のアルバムタイトルだ。

そして「懲役二秒」の一曲目が「懲役二秒」。

その歌に件のウイスキーに対する「我慢」や「忍耐」が描かれている。

詞を書いたのは甲本ヒロトさん。

「ブギ連」は主にBluesを基調とするグループ。

なのでその語感には甲本さんのセンスや、Bluesに対する愛情、センスを感じる。

ライトニン・ホプキンス
ハディ・レッド・ベリー
サン・ハウス
ブッカ・ホワイト…などなど

名を残したブルース・マンには実際に服役していた人もいる。

果たしてBluesにまつわるetc…をタイトルに込めたのか。

いや、分からない。

ただ甲本ヒロトの歌とハーブ。

内田勘太郎のブルース・ギター。

最高。

うん。

四の五の言わず取り敢えず聴こう。

ライブとかやってんのかな。

調べてみよう…

どれどれ…

えっ。

10月にライブやってんじゃん。

ってか京都にも来てるやん。(磔磔に)

知らなかった~…。

見たかった。

この感情に対して自分は我慢しないといけないわけだ。

そうは言っても二秒も我慢できねえよ。

しょうがない。

「懲役二秒」のトレーラー動画でも見て我慢するか。

うん。

やっぱりセンスにあふれてるよね。




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