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隠れ…

ひょんなことで知ったお店。

普通なら絶対に通らない道を、たまたま通った時に知ったお店。

隠れ家風。

人には教えたくない。

こんな路地にこんなお店が…。

決して人の評判にさらされない。

知ってる人だけが知っている。

自分だけが知っている。

誰にも教えたくない…。

そういうお店ほど案外皆知っているもんですけどね。

「あっ、あのお店?知ってるよ!ってか行ったことあるし。」

そんな声が聞こえてきそうだ。

経験ありませんか?

自分は…

無きにしも有らず。

煮え切らないですね~。

まぁお店に限らず「隠れ…」って何か魅力的ですよね。

知らない人には知らない
知ってる人にしか知らない。

お店や、景色や、建物や、ナイスなビューな道など…。

これ俺しか知らんのちゃう?っみたいな優越感を満たしてくれるというか…。

そんな場所やお店を知れたら何か得した気分になりますね。



なりませんか。


ええ、そうですか……。



話しを続けよう。

「隠れ場所、閑静な場所」

そんな場所にこそ「隠れ…」なシチュエーションは似合うのでは。

都会の中でもこそっと入った路地や、田舎でも少し森の中に入った場所など…。

旅の途中などでそういった場所に入ると何か発見してみたくなりますね~。



なりませんか。




そうですか……。


「隠れ場所・閑静な場所」

英語で「Hideaway(ハイダウェイ)」というそうだ。

英語にすると響きがカッコイイですね。

「ハイダウェイ」…

「Let`s Hide Away And Dance Away」

大きい体に情熱溢れるギタープレイ。

その体から振り絞られる歌声は、まさしくブルース・マンの叫び声!!

ブルースに留まらず、ファンクやロックにも接近し、多くのアーティストにも影響を与えたガッツマン。

ってな感じでサクっとご紹介のブルース・マン。

フレディ・キング。

過去記事はコチラ


フレディ・キングがFederalというレーベルに所属していた1960年代初頭。

件のアルバム「Let`s Hide Away And Dance Away」(1961年)をリリースした。

この作品は基本インストで占められている。

対して同年に歌入りの「Freddy King Sings」という作品もリリースされている。

歌もインストも作品を発表するなんて、何かレーベルの期待の大きさをうかがえますよね。

どうやらレーベルに所属していた頃に好きだったインストナンバーをジャムってたら、会社に気に入られてインストの路線を攻めてみようかとなったそうで。

そうして生まれたのが定番ブルース・インストナンバー「Hideaway」だ。

「ハイダウェイ」はR&Bチャート5位/ポップチャート29位を記録したヒット・ナンバーになった。

いよいよと会社もフレディを押していこうとなったんでしょうね。

ちなみにインストで占められた件のアルバムは、一聴してノリが良い。

身体を揺さぶりたくなる。

まあタイトルに「ダンス~」ってついてるくらいですもんね。

時は1960年代。

基本ブルースは人を踊らせる目的もあるわけで、当時の音楽のトレンドを合わせたようなバンド・サウンドとブルースを掛け合い、ノリの良いブルースを演出してますよね。

踊らすためのブルース…みたいな。

そして憂いよりもノリの良さを重視したようなフレディのギター・プレイも必聴だと自分は思っていたり。

渋いアルバムだと思ってます。

それにしても歌が入っていない、インストナンバーがチャートの上位に食い込んでくるというのは、何か興味深い事実でもありますよね。

現代とは楽曲に対して求めていることが違ったのかもしれませんね。

まだビートルズが登場する前ですし。

まあ、今と昔の価値観は何かしら違うわけで…。

実に興味深い…。

湯〇教授みたいな言い回しですね。

それは良いとして。

「ハイダウェイ」

「Let`s Hide Away And Dance Away」の一曲目に収録されたブルース・スタンダード。

スティービ―・レイ・ヴォーンもカヴァーしてますね。

あと以前にもふれたことありますが、エリック・クラプトン在籍時のジョン・メイオール&ザ・ブルース・ブレイカーズもカヴァーしてますね。

・ザ・ブルース・ブレイカーズバージョン

・フレディ・キングバージョン

ってな感じで二つ動画つけてみました。

基本ノリの良さは一緒だが、クラプトンが弾く「ハイダウェイ」の方がよりロッキンな感じがして、後ろで鳴り響くハモンド・オルガンがおしゃれ感を高めてますよね。

対してフレディの方が軽やかな感じにコンパクトにまとまっている気がして、よりR&B感や横ノリ・リズム感が強い気がしますね。

演奏に着目してみるとエリック・クラプトンは9~11フレットの3・4弦から弾いているのに対して、フレディは1・2弦の2~4フレットで演奏を始めているみたいで。

クラプトンバージョンは、フレディバージョンよりも太い弦で(1弦から6弦にかけて徐々に弦は太くなる)演奏を始めているから、力強く感じるんでしょうね。

そして早急なプレイ。

よりブルース・ロック色を強めたみたいな。

後半になるにつれてクラプトンのギターソロが炸裂してますね!

なのでクラプトンのギターが主役の「ハイダウェイ」って感じですね。

そしてフレディの1・2弦から始めたバージョン。

やっぱり凄く軽やかに感じる。

こちらの印象は全てのバンド・サウンドと一体となっている気がしますね。

あくまで、フレディのギターもバンドの中の一つだと。

「ハイダウェイ」という作品を成立させよう…ってな感じですか。

何にせよこちらもフレディの「ハイダウェイ」ですね。

さて、「Hideaway」。

先程意味はふれたとおり、「閑静な場所、隠れ場所」といった意味だ。

音楽はとてつもなくノリノリで軽快だ。

ついつい出かけたくなる気もする…。

じゃあ何故一体こんなに演奏が軽快なのか?

「閑静な場所、隠れ場所」に行くのが楽しみなの?

それともその場所に自分しか知らないスポットがあって、そこに行くから音楽が軽やかなの?

何か不思議な感じがしますよね。(俺だけか?)

ええ、気になったんでもう少し言葉の意味を深堀りしてみました。

手つかずの自然が残っている場所や、観光客の少ないリゾート地を「ハイダウェイ・リゾート」といいます。

Omotenashi.workより

これはあくまでも観光での言葉の使い方や、リゾート地と名乗っているからニュアンスは違うかもしれないが、やっぱり「Hideaway」ってのはどこか遠くの知る人ぞ知る、あの地へ向かうぞ!!

っ的なノリなのかもしれませんね。

だとすると合点がいくような気もする。

そのニュアンスならば、どっか旅に出ようぜ!

っみたいな感じにも通ずるのではなかろうか。

ルート66に乗り、いざ西の都カリフォルニアへ!

いや、どうかは知りませんが。

まあR&Bチャートのみならず、ポップチャートでもヒットを飛ばしたのはそんな意味合いがあったのかもしれませんね。

ちなみに…

他にも「Hideaway」の意味をさらに調べてみると、人々が隠れるため、またはプライバシーを保つための秘密の場所や隠れ家のことを指すそうだ。(weblio.jpより)

言葉の意味合いにはその場所に隠れて、自分を保つ…ってな感じもありそうですね。

二重の意味合いを持つ…。

ブルーズ。

明るく、「いざ秘かなあの地へ!」っといった意味合いもあるし、「秘かに尊厳を保つあの地へ!」って感じもありそうですね。

深そうですね。

楽曲のテンポの明るさが。

あくまでも自分の意見なんで悪しからず。

「Hideaway」。

軽快なリズムに乗せ、色々なアーティストのバージョンを楽しんでみるのも面白いかも。

好きな曲です。





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