「月ノ美兎の脱出ゲーム!!」謎解きヒントとか小ネタとか
先日、我らが月ノ美兎委員長の誕生日を記念し、委員長を主人公とした脱出ゲームを公開しました。
普段はノベルゲームコレクションというサイトで育成ゲームやアドベンチャーゲームを投稿しているのですが、そちらのサイトは二次創作不可の規約があるため、今回は同じくブラウザ上でフリーゲームを遊べるPlicyに投稿してみました。
実は二年前にも委員長の脱出ゲームを作っているのですが、まだゲーム作り初心者であったことやPlicyの存在を知らなかったこともあり、BOOTHでゲームをダウンロードしてもらう形式でしか頒布が出来ておりませんでした。
やはり、いちいちダウンロードしなくてもブラウザでそのまま遊べた方が便利だと思い、今回は二次創作ゲームOKのPlicyにも投稿し、そのおかげもあってか想定していたよりもたくさんの方に脱出ゲームを遊んでいただくことが出来ました。
遊んでいただいた方にも、爆速投稿が可能で二次創作OKなプラットフォームにも、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、そんな本ゲームですが、委員長を題材に扱っていることもあり、委員長の配信や動画のネタを色々と仕込んでいたりします。この記事では謎解きが必要な部分のヒントと一緒に、ちょっとした小ネタの一部を紹介させていただければと思います。
謎解きのヒント
【注意!】
前置きとして。
ヒントと銘打ってはいますが、ぶっちゃけほとんど答えみたいな内容を書いていくことになると思います。
正直、三つ目の部屋で出題される暗号問題以外は総当たりのごり押しで解ける仕組みにはなっているので、ゲームの進行で詰まった部分はなかったかもしれませんが、答え合わせ程度の気持ちで読んでいただければ。
和室:迷路
最初ににじさんじカードを作成し、移動した隣の部屋で見つける数字の書かれた迷路。
こちら、前の部屋に置かれていた立て紙といい感じに重ね合わせてみると、四隅の出入り口に対応するイラストがあるとわかります。
立て紙の中央には「7日の予定」の文字。そして、隣の部屋には様々な予定が書きこまれたカレンダーが。
7日、カレンダーを書いた主がどんな行動をしたのかを辿れば、おのずと答えの数字が見えてくることでしょう。
和室:映画の予定
こちらは、シンプルな論理パズルでした。
パソコンのロックを解除するのに必要なパスワードは、映画の上映開始時間。その時間を解き明かすカギは、このメモ帳と壁にかけられていたカレンダーにあります。
まずはじめに、予定表に記されている情報をまとめると以下のようになっています。
次にカレンダーを見てみると、スタジオの予約時間が四つ書かれていることがわかります(ちなみに、この時点で四つある予約時間をすべて入力しちゃうというごり押し解決も可能です)
同様に、買い出しに行った日も二つ書かれていますが、メモの書かれた日が誕生日の前の週であることから、前の撮影でチーズを買いに行ったのは10日であることが確定します。
そして、10日は16:00買い出し~17:00打ち合わせとなっているので、買い出しにかかったのは長くても一時間程度。つまり、映画館までの移動時間も同じくらいであり、委員長が午前中(12時より前)に出発して午後(12時よりあと)の映画を鑑賞出来る時間は……?
といった具合で、日時のパズルを一つ一つ紐解いていくことで答えがわかる問題でした。
教室:誰がどんぐりを食べた?
四人の証言を聞き、誰がどんぐりを食べた嘘つきかを当てる推理パズル。
嘘つきパズルという謎解き系では定番の問題の一つで、それぞれの発言からもし○○が嘘をついていたらという仮定で矛盾が生じないかを推理し、嘘つきを探し出すというのが王道な解き方になるのではないでしょうか?
正直、これについてはいい感じのヒントを出すのが難しいので、ゲームの仕様としての小ネタを一つ紹介させていただきます。
四人の証言を集めきるとアイテム欄にそれぞれの証言のメモが入ると思うのですが、それら四つのアイテムを調べてからバックログを確認することで、証言を並べてわかりやすく見ることが出来たり。
ノベルゲームにあるバックログの機能を利用した小ネタです。
最後の部屋:換字式暗号
なんらかの法則性に則り、数字を文字に変換する。
換字式と呼ばれるタイプの暗号を解く方法はただ一つ、変換の法則性を見抜くことです。
こちらの謎解きについては、ゲーム内でもかなり強めの導線を引いていました。というか、導線に従って「あさきゆめみし」が「01020304050607」であることを把握しないと、この暗号を解くのはかなり難しかったかと思います。
もし、そのあたりの導線をなぞることなく、バラバラのカード六枚の時点で法則性に気付けた方がいましたら、手放しで褒め称えさせていただきます。
いやはや、いろは歌の順番で番号を振っているにしても、最初の「い」を「01」ではなく途中の「あ」が「01」の始点となっているのはかなり紛らわしかったのではと思っています。「あ」が五十音の始点であることも含めて。
と、まあ上記の内容がほぼ答えみたいなヒントです。委員長の名前に濁点、半濁点がなかったのも都合がよかった問題でした。
委員長にまつわる小ネタ紹介
さて、ここからはゲーム内に仕込んだ小ネタの一部を紹介させていただければと思います。
本ゲームでは知らない方でも問題なくプレイ出来るようにはなっていますが、知っていると委員長を感じられる要素を色々と混ぜ込んでいたりします。
最初の和室で委員長の自己紹介的な内容のカードを選んでいく下りなんかはわかりやすい例ですね。また、カードを調べた時のセリフの一部にも、動画や配信に元ネタがあったりします。
委員長ファンであればすでにお気づきの方もいらっしゃるかと思われますが……せっかくうきうきで仕込んだので、紹介させてください。
緊張・泥酔・疲労している小人
二つ目の部屋で主題となった小人たち。
こちらの元ネタは言わずと知れた委員長の動画企画「デバフクイズ大会」です。
三人の小人のデバフを解除するために渡したアイテムも、本企画の参加ライバーたちに送られた賞品でした。
チルアウト。ゴリゴリに商品名だけど、伏せ字を使ったらカードパズルとして成立しなくなるので、フリーゲームだし許して……の土下座精神で導入しました。
球が速い方のわたくし
元ネタは「にじさんじ甲子園2020」で「VR関西圏立高校」にて活躍した月ノ美兎(パワプロの姿)。
ゲーム内の選手=自分自身のようなロールプレイで話しているライバーさんが多い中、委員長は野球のルールをあまり知らないのもあってか、「球の速い方のわたくし」という別の個体として話していたのがなんか面白かったです。
「こんだけ活躍しているんだし、わたくしも自分事のように話せばよかったかな?」とちょっと漏らしていたのも含めて。
委員長はこしあん派
委員長が名古屋のジブリパークに行った動画にて、「風立ちぬ」に登場するジブリ飯「シベリア」を食べた時の字幕で主張されていました。
自分もこしあん派です。けど、ぶっちゃけつぶあんも好きです。
ちなみに、カード「みそ」を調べた際の味噌や串カツを食べたくだりも、本動画で話されている内容です。
名古屋ではとんかつにソースではなく味噌をかけるそうですね。昔食べたことがありますが、本当に脳天直撃してくるタイプの濃い味をしてました。
一蘭オーダー
食べ物繋がりで、委員長の一蘭オーダー。
自分は一蘭のラーメンを食べたことはないのですが、もし食べに行く機会があったら、委員長のオーダーから赤い秘伝のたれを1/2倍に変更して試してみようと思います(主におしりではなく、辛いのがそこまで得意ではないといった理由で)
白ねぎ青ねぎの間に丸を付けたら両方のねぎがもらえるバグ技が修正されていないかも、一緒に検証したいですね。
めんつゆトラップ
これはGoogleで「月ノ美兎 めんつゆ」と調べた時に知った小ネタ。
今の委員長のお部屋はそれなりに綺麗であると信じたいです。
チョコに入っているナッツが邪魔
これは元ネタがかなり古く、自分もにじさんじ非公式wikiを読んで出典元を思い出しました。
2018年(6年前!?)の雑談配信にて、嫌いな食べ物はないが邪魔だと思う食べ物はあるという話の中で主張されていましたね。
自分はアーモンドチョコとか好きなのでおいしく食べられる側の人間なのですが、委員長的には不純物であったようです。
なお、当然ながらチョコレートにはバリバリにカフェインが含まれているので、今の委員長はそもそもチョコを食べてすらいないかも。
美兎、健康なまま1000年生きてくれ……。
通信衛星ぐるりと回って、裏側のきみに語りかけてます。
おそらくはみなさんご存じ、委員長のオリジナル曲「ウラノミト」の歌詞の一部。
確か「ウラノミト」は、委員長の1stアルバム収録楽曲として一番最初に投稿された動画でしたね。
表と裏――バーチャルな存在のちょっとしたメタ要素も感じさせる歌詞と、これまで委員長が出してきた明るい方向性の曲では見られなかったしっとりとした歌声に、当時はとても驚かされたのを覚えています。
月ノ美兎という存在が持つ表裏の全てを見事に表現した、本当に素敵な楽曲ですよね。
と、ちょこちょこっと仕込んでいた小ネタはこんなところでしょうか。
振り返ってみると、やはり最近のネタが多いですね。正直、数年前のネタとかは流石に自分も忘れてしまっているので、ゲーム制作中の作業用BGMとして聞いていた動画ネタが比較的入れやすかったんじゃないかなと、当時を振り返ってそう思います。
おわりに
Xでもポストさせていただきましたが、委員長と脱出ゲームの親和性が高いおかげでゲームの形にしやすく、ここで紹介させていただいたような小ネタもいろいろ仕込むことが出来て、とても楽しい作品になりました。
もちろん、カードシステム回りではちゃめちゃにバグったりと大変な時もありましたが、委員長という存在の大きさのおかげもあって本当にたくさんの方に遊んでいただけて、製作者冥利に尽きる思いでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
次の記事についてですが、次回作として開発を予定しているアルカナをモチーフとしたカード召喚バトルゲームの話でも出来たらと思っています。
もし本作や本記事を気に入っていただけましたら、次に投稿する記事も読んでいただけますと嬉しいです!