見出し画像

仕事にかこつけて海外旅行してきた話2<2日目~6日目>

2日目:街H

快晴。事前に天気を調べた時はずっと雨が降っていて最低気温が10℃くらいと寒そうな感じだった。僕は晴れ男を自負しているのでなんとかなるだろうととても甘く見ていたのだが、やはり晴れた。さすが俺。

朝食が豪華だ。昨日は適当なものしか食べなかったのでモリモリに盛る。チーズがたくさんあるのはこの国ならでは。玉子料理が白いのが不思議だった。海外のビュッフェって果物が豊富だよね。

美術館の予約を入れているので、今日も朝一で動かざるを得ない。まだこの街のことは何も分からないが例によってGoogleマップに導いてもらいトラムにチャレンジする。首都Aのトラムと違って入った後にゲート的なものがなくて乗りやすい。こんなにきれいな駅なのにエスカレーターが常時止まっていてびっくりした。

トラムの駅
トラム来た
色合いがきれい

美術館にオープン前に到着し、詳しそうな人の動きを真似して真っ先に一番有名な絵画を見に行った。まだ人が少なくて非常に見やすい。その後も有名な絵画をまず見ていき、一回りした後でもう何周か気に入った絵画をリピート鑑賞する。目玉の部屋はどんどん人が増えてきたので、最初に見ておいて正解だった。

美術館

2時間ほど堪能した後で次なる美術館へ向かう。適当にブラブラしながら向かうが、ここでハーリングを発見。ニシンの塩漬けだ。この国に住んだことがある知り合いから時期だから食べるといいよとアドバイスを受けていたが首都では見かけなかった。ようやく出会えたと思い早速注文。サンドイッチに挟んだバージョンとそのままバージョンがあったがそのままを選択。物価が高いこの街にあってお値段が優しい(3ユーロ)。味は酢漬けから酸っぱさを抜いたものを想像してもらえればよいが、玉ねぎのみじん切りがいいアクセントになって中々美味しい。同僚は美味しくないと言っていたが僕は結構好きだ。

ハーリング屋さん
ハーリング

その後も写真を撮りつつブラブラしてすでに歩き疲れたのでカフェで一服することにする。チャイラテを注文してみたところ日本で飲むのとそう変わらないものが出てきた。確か6ユーロ(1,020円)くらいだったと思うが、カフェの雰囲気もよく満足。

鏡張りバグって見える
雰囲気がいい
チャイラテ

次なる美術館はだまし絵で有名なエッシャーだ。途中で教会に寄ったりしつつ向かう。

エッシャーは版画家なのでオリジナルという概念がないからか、おそらく全作品があったんじゃないかと思われる(そのくらいボリュームがあった)。ここでも英語で文章をいちいち読んでいったのでものすごく時間がかかった。美術館はとても興味深く、入場料の元は十二分に取れたと思う。

めちゃめちゃ横に長い絵

ハーリングだけだとさすがにお腹がすいたのでランチにする。適当なレストランのテラスに座って、メニューをもらったが全部N語で書いてある。クロックマダムみたいな判別可能なメニューもあったがここはチャレンジ精神を発揮してマヨネーズだけが判別できたなんだか分からないものを注文してみる。結果、ごく普通~のものが出てきた。でもこの国の典型的な料理でもあるので当たりと言えるでしょう。味は見た目から想像する通り、パンが口の中の水分を全部持っていって咀嚼するのが大変だった。隣の席の人が連れていた犬がおすそ分けを期待して僕の膝下に張り付いていたがさすがに勝手にあげることはできないので我慢してもらった。しかしこれで13ユーロ(2,210円)かぁ、グラスワインも6ユーロ(1,020円)ねぇ。日本のランチがいかに安価でクオリティが高いか思い知らされる。

そんな目で見つめてもダメ

さて17時くらいになったがまだまだ日が高いので、ビーチに行ってみることにする。この街にはかの有名な(?)スケベニンゲンビーチがある。きちんと発音するとスヘーフェニンヘンらしいが、スケベニンゲンに行ったことがある人間になりたい。トラムで20分くらいらしい。

電光掲示板でScheveningenって撮りたかったのに

トラムを降りるとショッピングセンターっぽいものがあったので中に入ってみる。スーパーを発見したのでもちろん入る。海外のスーパーほど楽しいところはない。飲み物がとてもリーズナブルなお値段で売っていたのでコーラを買う。歩き回って汗をかいた後はやっぱりコーラが最高。また、チュッパチャプスセットで飴以外が入っているものだったり、ハリボーの見たことない形のグミだったりを見つけたので娘へのお土産に購入。

いい買い物したなーとショッピングセンターを抜けるとそこがビーチだった。カモメがわんさか飛び回っている。桟橋みたいなところに店が並んでいて海っぺりまで歩けたので先端まで歩く。風が気持ちいい。途中に観覧車があり、さらに海っぺりではバンジージャンプと長距離ジップスライドをやっていた。バンジージャンプは人生でやったことがない、ここで実績解除もいいのではないか?でもなーと延々悩んでまずは観覧車に乗る。10.5ユーロ。価格はまあまあこんなものでしょう。1週で終わりかと思ったら3周くらいできたのでよかった。

ショッピングセンターを抜けると
スケベニンゲンの証拠
最高の1枚
ピント合わなかった
ジップスライド楽しそう
観覧車の中から
バンジーも見える

バンジーの決心はつかないがまずは価格を見てみないとねということで先端の建物に行ってみる。バンジー、100ユーロ(17,000円)。100ユーロかぁぁ、300ユーロおろしたから持ってるけどさぁ。うーんうーんうーーーんってずっと他の人が飛ぶのを眺めていたが、結局決心はつかず今日はやらないことにした。自分、思っていたより臆病だった。

バンジーしてる人

街の中心に戻って20時過ぎ、まだまだ明るい。もうこの国の料理に飽きつつあったので、夜はイタリアンにした。ブルスケッタとカルボナーラ。アルデンテはちょっと過ぎてるかなとは思ったものの総じてめちゃウマだった。何よりビールもグラスワインも4.5ユーロ(765円)、ブルスケッタ6ユーロ(1,020円)、カルボナーラ13ユーロ(2,210円)と今日のランチの価格に比べれば格段に安く思える。こうして物価高に飲まれて感覚が麻痺していく。日本でちょっといいレストラン入ったときと同じくらいかな、と。

まずはビール
ブルスケッタでかい
赤ワイン
カルボナーラ
カプチーノ

ゆっくり食べて21:30過ぎ、日が沈む22時過ぎまでブラブラしてからホテルに帰ってすぐ寝ようと思ってたのに、23時くらいまで明るいのが面白くて外にいたし、ホテルでネットラジオとか聞いてたら余裕で0時を回っていた。

23時前
マキグソ?
なんなんだこの像
エスカレーターは動いているか?
動いてませんでした

3日目:街H

今日ももりもり朝食を食べる。昨日で行くべき観光地は一応行ったので今日は電車で15分くらいの近くの街に遠征しようかと思っていたのだが、主目的の教会が開いてないっぽい。そこで気の赴くままにブラブラしようと思う。まずはカフェでくつろぐ。続いてこの街で一番古いというパン屋へ。朝もクロワッサン食ったのにまた食べる。続いて昼前にビール。もう最高。

小綺麗な通り
そうなの?
カプチーノ
カフェからの眺め
一番古いパン屋さん
ホットスパーがある!
昼からビール

ここで昨日とは別の教会に行ってみる。なんでも塔に登れるっぽい。何故かミケランジェロの看板があり、チケットがネットでしか買えなかったので電波の遅さに四苦八苦しながら購入。入ってみたところ、バチカンのシスティーナ礼拝堂の最後の審判の詳細な解説展みたいなものが教会の中で繰り広げられていた。なんで?せっかくお金を払ったのでオーディオガイドでひとつひとつ、これは聖書のなんたらの人を描いてて~みたいな説明を聞いていった。性格的に全部聞かないと気が済まないので網羅した。ちなみに美術館もすべてのマップを制覇しないと気が済まない質だ(ルーブルを除く、あそこは広すぎて無理)。

いい天気
ステンドグラス
1枚1枚に説明オーディオが
最後の審判

どうやら塔に登るのはまた別のツアーだったようで15時にガイドツアーが同じ協会の別の場所で開催されるとのこと。15時までブラブラする。
ピカチュウのキャップを見たり。
中華街に行ってみたけど中華料理屋が数えるほどしかない様を見たり。
ユニクロの価格帯が日本の倍くらいしてビビったりした。

ピカチュウ
中華街の門
反対側の門
ユニクロ

15時に教会に行くとそれなりに人が集まっていた。ツアー代の8ユーロ現金で払いたかったのにお釣りがないからってカード払いになった。300ユーロもおろしたの本当に無駄だった。

細い螺旋階段を皆で登る。教会の鐘が第二次世界大戦中にドイツで資材として溶かされそうになったけどなんとか戻ってきた話なんかを聞いたり、古いメロディーを奏でるゼンマイ?システムを見たりした後で、塔の見晴らし台みたいなところで景色を堪能した。平地なので360°ずっと見渡せるのが良い。

登る
古い機械仕掛け
建てた人すごいよなぁ
怖い
下から見ると改めて感動

教会を見終わった後は広場のテラスでビールを2杯。ボーッと最高の時をすごす。夜ご飯はインドネシア料理。ルンダンが食べられる!色々な料理が1皿に盛られていて非常によかった。そして辛い!かなり辛い!!ホテルのトイレットペーパーが固くて毎日血を流しているのに、さらにケツに鞭打つ苦行を自ら選んでしまった。


1杯目
2杯目も飲んじゃう


甘い紅茶
ルンダンとか色々、辛い!!

まだ19時くらいだが明日からお仕事なので、スーパーでビールやチーズなんかを買い込んでさっさと宿に戻ることにする。早く寝ようと思ってたのにソシャゲなんかをしていたら0時くらいになっていた。

4日目~5日目:お仕事

お仕事についてはまあいいでしょう。集められたのはギリシア人、トルコ人、ポーランド人、オランダ人、日本人だった。日本人が最大勢力だったが、これはトルコ人数人がビザ取得に失敗して来れなくなったから。なんでもトルコ人は各国と移民問題を抱えてるせいで中々ビザが取れないとのこと。ちょっとヨーロッパに来るだけでもビザが必要で、しかも直前に取れたビザの日付を間違えられちゃったんだって。可哀想過ぎる。

ここから2日間ひたすら英語を聞いて英語を話した。疲れたね。

初日の夜は皆で食事をしたり街ブラしたりビール飲んだりして楽しかった。2日目の夜は皆比較的近いのでそのまま帰っていった。後泊とかしないんだ、びっくり。

夜はラザニアを食った

6日目:街Dと街Rの観光

N国最後の朝食。さすがに毎日寸分違わず同じメニューだと飽きる。今日は夜遅くに首都の空港出発なので、荷物を預けて別の街を観光する。当初は首都Aの観光もしようかと思ってたのだが、なんか僕の中でのイメージが悪くなってしまったのでプランB。フェルメールのDの眺望という絵を見たので、この街Dに行ってみる。今日は教会が開いている。

そして気温がどんどん暑くなってきている。この国にいる間はずっと長袖でもいいかと思ってたのに今日は半袖でも暑そうだ。Tシャツの枚数はギリギリ足りそうだ。ほんの少し余分に持ってきてよかったし、初日に来てきたTシャツを洗っておいてよかった。

地名が分かるね
運河がたくさん

古い市庁舎の向かいにある新教会。新というのは旧教会もあるからだが、それでも1655年完成とかなり古い。ここでも塔に登れるようで、先日登ったようなのを想像していたが、この間の比じゃなくひたすら螺旋階段を登らされた。第一展望台までが213段、第二展望台までが300段、第三展望台までが376段だって。汗だくでしたよ、もう。で、展望台からの眺めはとてもいいのだが、安心感はある高さなもののやろうと思えば全然飛び降りできちゃうくらいの柵の高さなので、めちゃくちゃ怖かった。高いところ別に平気だと思ってたのに、全然駄目だわ。何よりスマホを柵のそばに持っていって写真を撮るのが怖い。落としたらっていう想像をどうしてもしてしまう。これは自分のスマホだけじゃなくて人がやってるのを見るだけでもぞわぞわする。
かなり狭い螺旋階段だったからすれ違いが生じたらどうなるんだろう?と思ったけど幸いなことにすれ違わなかった。あと途中で突然低い棒がかけてあって思いっきり頭をぶつけたりした。

市庁舎
新教会
第一段階(高い建物は旧教会)
第二段階
まだ上がある
第三段階


スマホで撮った第一段階
第二段階
第三段階、高い怖い!

お次は旧教会。こちらは本体が1246年で塔が1350年完成らしい。ここにはフェルメールの墓がある。床にたくさんの墓があるのでどれがフェルメールのものか探すのに苦労した。もう一つ別の教会も見た後で、オースト門というDの眺望にも描かれている門を見る。ここはなんと現役の住居として誰か住んでるらしい。すごいね!

この塔ちょっと傾いているらしい
フェルメールのお墓
オースト門
オースト門反対側から

13時くらいにはD観光は終了、次なる街Rへ向かう。こちらは電車で20分ほど。Rはかなり大きな街なのだが、大きすぎてどこに繁華街があるのかさっぱり分からなかった。駅前から歩いて美術館に向かい、軽く昼食を取った後でピカソやゴッホやバスキアなんかの作品を見た。建物自体が面白くて、展示の方法もかなり変わっていた。でっかい橋を渡ってビールを堪能したらやることがなくなってしまったので、少し早めにHに戻って荷物をピックアップ、そのまま空港に向かうことに。

中央駅
美術館の外観が不思議
こいつイタリアンばっかり食ってる
絵の裏側を見れる

飛行場では化粧品の実演販売で左手の人差し指の爪だけをつるつるにされたり(なんでよ)、アップルパイとラテマキアートを楽しんだり(美味しかった)、苦労して入ってすぐ閉店したマックで粘って充電したのにゲートのそばの椅子に普通に電源を発見したりした。しかもマックのコーヒーMサイズが4.5ユーロ(765円)だよ、目ん玉飛び出るかと思ったね。

明らかな差
アップルパイ美味い
ラテマキアート、初めて飲んだ
マックで頑張る

汗でベトベトだったので飛行機の寒さを見越してロングTシャツに着替える。顔を洗う。全デバイスの充電をできる限りする。飛行機に乗って翌日すぐ観光だからね。準備に万全を期した0時のフライトだったのだが1時近くまで遅延した。元々のイスタンブール着が3:35と早すぎたので丁度いいかもしれない。

フライトは3時間ちょっとと短いが、こんな時だけ通路側しかもトイレ真横だった。3時間はトイレ行かなくても余裕だし、トイレの流す音がうるさくて熟睡できなかったよ、もう。夜中の短時間フライトでもしっかりと機内食は出された。

N国の気付いたことあれこれ

・公衆トイレが街中には基本的にない。美術館かレストランで行くか、駅やショッピングモールで1ユーロ払って入るかだ。
・ゴミ箱がいたるところにある。なのにゴミは地面にも落ちている。旅行者としてはとても楽だ。
・エスカレーターでどっち側に立つのか最後まで分からなかった。歩く人がほとんどいないからだ。これがあるべき姿かもしれない。
・1人で飲んでる人がほとんどいない。友達同士かカップルかだ。結構寂しかった。
・そこかしこから大麻の匂いがする。
・トラムのホームがとても長いくせにトラム自体は短いので、待つ場所を間違えると走る羽目になる。
・歩行者用の信号が変わるのが早すぎる。たいてい渡り切る前に赤になる。
・自転車とバイク天国。歩行者より幅を利かせまくっている。
・ホテルにスリッパと歯ブラシがない。持って行くべし。
・トイレットペーパー固い。結構しんどかった。痛かった。
・クレカがあればなんでもできる。現金の方が断られることが多い。
・英語は本当にどこでも通じる。

ゴミ箱

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?