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母のために選ぶ、児童書。6
90歳を超えて、さすがに母も小さい文字が読みづらい、眼鏡をかけても本が読めないというのです。電子書籍は母には使いこなせません。ルーペ眼鏡も、母には使いにくいようです。ならばと、視点を変えて、児童書にアプローチしてみました。これは、いけるかも!
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前回の記事では、8セット目の3冊についてご紹介しました。母の感想はどうだったでしょうか、ご報告します。
・『大きい1年生と小さな2年生』古田足日著/中山正美画 偕成社刊☆
・『ぼくはめいたんてい きえた犬のえ』マージョリー・W・シャーマット著/マーク・シーモント画 大日本図書刊☆
・『奇妙な旅行』星 新一著/和田 誠画 理論社刊☆
ちなみに、☆マークの本は母から借りて私も読みました。
1冊目は、活字も本自体も大き目で母にもとても好評でした。やはり、活字が大きいほど目の負担が少なくて読みやすいのでしょう。
体だけは大きい1年生の主人公が「はじめての大冒険」で弱虫を卒業する内容です。
2冊目は、不思議な縁で、私がかつて英語の多読をしていた時に読んだことがあった本です。今回、母も楽しんで読んだそうです。
こちらは翻訳ものなので、カタカナの人名や地名とかの読みにくさを少し心配しましたが、それは杞憂にすみました。文字の大きさは絶大なのだとわかりました。
登場人物や、ワンちゃん、ネコちゃんまでがそれぞれユニークなキャラクターで魅力です。
3冊目は、定番の星新一さんの本。母のお気に入りです。今回もよかったそうです。星さん、よくもこれだけたくさんの、一つ一つ違う話、意外な結末を思いついたものだと感心させられます。なかでも『宇宙の英雄』の結末にはうならせられました。
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ここから今回母のために選んだ9セット目、3冊のご紹介です。大型書店で選びました。通算で27冊となります。
今まで書店で児童書を買うときには、文字の大きさを実際に見て選ぶことに気を使ってきました。なので、本自体のおおきさはまちまちでそのときどきの偶然まかせでした。
今回は、活字の大きさにくわえて、本の大きさや、スリムさもが似かよった読みやすそうな3冊となりました。何となくうれしいことです。
・『AIロボット、ひと月貸します! 』木内 南緒 著/丸山 ゆき画 岩崎書店刊
・『犬がすきなぼくとおじさんとシロ 』山本 悦子著/しんや ゆう子画 岩崎書店刊
・『ほじょりん工場のすまこちゃん』安井 寿磨子著・画 福音館刊
1冊目は、AIってなに、と母に聞かれるかもしれません。分かりやすく説明することは至難ですね。まあ、そんなこと関係なく内容次第で母は喜んで読んでくれると期待しています。
2冊目は、犬好きの母のココロをぐっと捕まえるでしょうか。楽しみです。シロ、がんばれって。
3冊目、主人公、すまこの家の工場は今も堺市(大阪府)にある、安井製作所をモデルにしているそうです。日本で初めて自転車の補助輪を作ったとのこと。私が子供のころお世話になったのも、ここでできたものでしょうか。
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母の昔からの読書経歴や、ここまで私がえらんだ児童書がほとんどが日本の作品です。
今回は、3冊ともスリムだけどしっかりしたハードカバー全てが日本人の著者で、舞台もそうです。読みやすさでは母に気に入ってもらえる自信があります。
実際はどうなるでしょうか。結果は、次の記事でご紹介します。では、またお会いしましょう。
※春田みつき さんの画像をお借りしました。
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