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現場主義

あの人は現場によく足を運んでいる、現場主義だなどとよく言われている記事をよく目にすることがある。
しかし、この現場主義いう言葉、私からするとかなりの違和感がある。なぜならば、この現場主義の人、一度も本当の現場に来たことがないからだ。

ではなぜ、現場主義などと言う言葉を並べるのか。それは、現場に近いことをアピールすることで、現場で働く人と身近な存在であることを印象づけ、管理職としてお高く止まっておらず、本当は泥臭い仕事が好きですよ、なんていう印象をあたえることができる。

これはすでに印象操作でしかない。

何を伝えたいかというと、本当は現場も何も知らない祭り上げられた人が、さらに上への階段を登り、企業が弱体化していくことになる。
挙げ句には祭り上げられた本人は現場をよく知っていると自認しており、本当の現場の声との乖離が発生している。

上層部は理解しているつもり(理解できていない)→現場は声出しをやめる→上層部は自分の理解が正しいと誤認→現場に押し付けられる→環境悪化し仕事、モノの品質の低下→商品価値の低下

現場主義という言葉があまりにも濫用されているように思う。確かに現場主義の人はいるだろう。しかし、私の経験からすると現場主義の人は現場を大切にしており、現場を良くしたい思いが強く、上層部との対立関係にある傾向があると感じている。

私の考えが全て正しいとも思わないし、そういうことを思う人がいると認識したうえで、この記事をご覧になられた方は、現場主義という言葉が出てきている媒体に目を通す際には、自分の環境に置き換えてみたり、違う視点を持って読んでいただきたい。

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