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詩情豊かな風景の中に物語がみえる

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《クーブロンの森》1872年

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー(フランスの画家)

バルビゾン派と言ったらこの人 

西洋絵画といったらこのタッチの作品を思い浮かべるのでは?
そのくらい後世の画家たちに影響をあたえた芸術家です

 子どものころ父が香港旅行のお土産に買ってきた絵が
 まさにこのタッチの油絵だったのを思い出します

それはさておきコローさん
芸術家としてはめずらしくイイ人なんです!
小さい頃は芸術には関心がなく
自然の中を散歩することが多かったようです
両親は事業に成功しており父親の事業を手伝いますが
26歳の時、その父の許しを請い画家になることを決心
それまでは本格的に絵を描くことはなかったようです

数年後にイタリアに留学してフランスの画家たちと共同制作したりと
楽しい日々を過ごしますが、ルネサンスの巨匠たちからは
何も学ばなかったといっています
イタリアで一番の学びは屋外制作でのイタリアの陽光だったようで
この時の体験が後の風景画に生きてくるんです

若い頃はなかなか認められずサロンに出品してもほとんど落選!
それでも制作を続けると徐々に評価する声も上がってきます
フランス政府から勲章を授与されるなどもありサロンでも認められ
その人気は一般大衆まで広がっていきます!

晩年は若い芸術家や恵まれない人々の経済的支援をするなど
自分の財産を社会に役立てるような人格者なんです!
代表作の『モルトフォンテーヌの思い出』1864年
はナポレオン3世が購入しルーヴル美術館所蔵となっています

パリの貧困層のために2000フランを寄付
友人の盲目でホームレスだった芸術家のオノレ・ドーミエに家を購入
また友人であの「落穂拾い」のミレーの未亡人の子どもたちの養育費を支援

いやーなかなか出来ないことです!
一生を芸術に捧げたコローは生涯独身でした

キャンバスに油彩  96 x 77.8 cm
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート
URL: https://images.nga.gov/en/page/show_home_page.html

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