
【旅日記】奈良・般若寺その3~お庭がくれた仏様のメッセージ~
コスモス寺でも、たくさんの仏像に間近でお参りすることができます。
中でもご本尊の文殊菩薩様、江戸時代に作られたという青不動明王様は圧巻(写真はこちらをご参考ください)。
昼下がり
観光客もほとんどおらず
少しひんやりとしたお堂の中
ひたすらに
菩薩様やお不動さんに相対する空間を味わう時間…
ご住職一家が愛情をこめてお世話している花々や苗に囲まれたお堂は、「静謐さ」が、静かな平和がそのままあるようです。

お堂の中は、最低限の照明だけで、少し薄暗いくらい。
御朱印をいただきにお堂の隅に伺うと、さきほどのおばあちゃまが迎えてくれました。
「うちでは、『来たいと思ったときに来てください、その時が一番のタイミングです』ってお伝えしてるんです」
「うちは、花の寺として有名にはなりましたけど、こうしてコスモスや紫陽花の時期でない時に来られる方もいらっしゃいます。
そういう方は、仏様に手を合わせて、そうして帰りにぽつりぽつりと身の上話なんかをされることもあるんです。
『前に来た時はこうだったけど、今は…』とかね。」

「そういうお話聞くのもおもしろいし。
中には、前に全然違う季節に来てくださったらしくて、『ここ本当にあのお寺かしら…?』って戸惑われる方もいらっしゃいますけど!」
「そういうお話を聞くと、いらしてくださる方の心にも、毎回来るたびに全然違う形でお寺が残ってるんだなって思って。嬉しいんです。」

今はご住職一家の愛に満たされて、毎月、毎日、毎瞬違う顔を見せてくれるのですね
旅のメッセージ
お寺で過ごしている間にいただいたメッセージをシェアさせていただきます。
(以下、私がインスピレーションでいただいたメッセージで、勝手に言ってるだけです。
お寺様およびお寺の関係者様、仏教の教義に基づくものではないのであしからず。)
お不動様からのメッセージ

お不動様の背負う炎は
我々が道を進もうとするときに
どうしても出てきてしまう不安や恐怖、
わき道への誘惑、
置いてきてしまったものへの心残り…
そういったものも燃やしてくださいます
その炎は破壊や攻撃や断罪ではなく
慈愛であり、赦しであり、
あなたという存在への感謝・祝福でもあります。
この地球で生きることが、
決して楽ではないこと
痛みは時に魂をも傷つけることを、
お不動様は知っておられます
だからこそ、それでもまだ
この地上で生きることを毎瞬選択し続けているあなたに
見える形で祝福を届けに来てくださっています
生きることそのものを歓迎し続けることは
この地球での生に感謝し続けることは
時にとても難しいことだから
自分という存在への愛を
この世界への愛を思い出せなくなったら
お不動様の炎に包まれて
自分がいためている部分が
燃え上がり、燃え盛り、灰となり、宙の向こうへ光となって消えていくイメージをしてみてください
苦痛はあなたへの罰ではないと
思い出せますように
お庭からのメッセージ

藤井風さんの歌詞にあったような…
このお寺全体が
ご住職一家による
お庭を、お寺を、そして来てくださった方々やこれから来てくださるあらゆる方々を大切に思う気持ちで満たされています。
そこには分け隔てがありません
お寺の花々は、あらゆる人たちをひとしく見ています
その目線には一切の偏りがありません
だからこのお寺に来た人はきっと
ご住職一家の愛に育てられたお花の愛を
いっぱいに受け取ることができます
この愛を、無限の愛を
あなたがそこにいることへの祝福を
どうか受け取ってください

最後に
ここまでお付き合いいただきありがとうございました
本当に、なかなか出会い難いほどに
やさしさにみちたお寺でございます
あなたの心が向いたときに
足をはこんでみてください
般若時の公式HPはこちらです。
彩