#019 サーバントリーダーシップに学ぶ:優秀な社員がよきリーダーになるとは限らない!!
はじめに
こんにちは!エージェンテックのミヤザキです。
多くの企業の営業組織において、「優れているからといって、必ずしも良いリーダーになれるわけではない」ということは昔から言われています。
成果主義の文化に根ざした営業の世界において、真のリーダーシップとは何か、どのようにしてそれを育成するかを探求していきましょう。
良きリーダー像を探求する今回は、単に数字を追うのではなく、チームの成長、個々のニーズへの対応、そして組織全体のモチベーションの向上を優先するサーバントリーダーシップの原則が、どのようにしてチームをより強固なものに変化を与えるのか?
そんなことをテーマに考察してみたいと思います。
サーバントリーダーとは
リーダーシップと聞くと、チームを上に立ち、メンバーをけん引する!
そんなイメージを持っている方が多いかと思いますが、サーバントリーダーシップは、チームを支配するのではなく、「メンバーをフォローし成長させ、そしてチームを先導する」リーダーを指しています。
サーバントリーダーの概念
サーバントリーダーシップの概念は、リーダーシップの一形態で、この概念は、1970年にロバート・K・グリーンリーフによって提唱されました。
実は、サーバントリーダーは意外と古い概念なんです!!
確か?私が社会人になった80年代当時は、サーバントリーダーといわれるような先輩方が多かったと思います。
そんな古い概念ですが、近年、メンタル面を重視した組織力強化の一つとして、あらためて再認識されるようになりました。
ビジネス分野での広がりもみせており、UNIQLO(ユニクロ)の柳生正氏も「社員全員にお願いしたいのは、サーバントリーダーになってもらいたいということ。」と述べたことでも注目されています。
従来型(支配型)リーダーシップとは
一方、従来の日本企業では「支配型リーダーシップ」と呼ばれるトップダウン方式が広く採用されています。
このスタイルは、リーダーが強い意志をもって方針や価値観を示し、部下を率いていきます。
このアプローチでは部下との双方向のコミュニケーションはあまり重要視されず、施策に基づいた取り組みの指示や説明は一方的に行われる傾向にあります。
結果、部下はリーダーを恐れ、義務感のみで指示に従うことが多く、その結果、積極的に仕事に取り組む動機付けが損なわれがちになります。
さらに、リーダーが権威的に振る舞うほど、実際にはリーダーシップを弱めてしまうことが欠点といえるのではないでしょうか!!
このタイプのリーダーは、実は優秀なメンバーのモチベーションを低下させてしまう傾向にあるのではないか?
というのが個人的な見解です。
従来型リーダーとサーバントリーダーの違いとは
では、従来型リーダーとサーバントリーダーの違いについて、メンバーの視点から比較してみました。
これを見る限り、サーバントリーダーになれば、「ふと気づいたら、いろいろな人がついてきた」「意外なほど成長している部下がいる」「職場に勢いがある」という感覚を得られ、「いいこと尽くめ」と思いますよね!!
サーバントリーダーシップ10の特徴
では、サーバントリーダーシップにどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは10のスキルについて見ていきたいと思います。
傾聴:リーダーは部下の意見を丁寧に聞き、自らの意見を押し付けず、どのようにサポートできるかを考えます。
これには、相手の細かな仕草にも注意を払い、深く理解しようとする姿勢も必要になってきます。共感:リーダーは、常に部下の立場で物事を考え、感情を理解し共感を示します。部下からの信頼と尊敬を得て、チームを引っ張ることができるようになります。
癒し:職場で生じるストレスや緊張などに対し、リーダーは優しい言葉や支援を通じて部下の心を癒しを与えます。
気づき:リーダーは偏見を排除し、公平な視点からチームの動きや環境を観察します。これにより、チーム内での必要な変化や改善を迅速に察知し対応できます。
納得:リーダーは部下と共にコンセンサスを形成し、双方が納得のいく方法で業務を進めます。
概念化:リーダーはチームの目標とビジョンを明確にし、それをチームに伝え、統合する能力を持ちます。
先見力:過去と現在の状況を基に未来を予測し、計画的に対策を立てる能力がリーダーには求められます。
執事役:リーダーは、部下が快適に働ける環境を整えるために、自らを犠牲にすることも厭わない姿勢を持ちます。
成長への関与:リーダーは部下の能力開発に深く関与し、それぞれのポテンシャルの発展を支援します。
コミュニティづくり:リーダーは部下が互いに成長し、支え合うコミュニティを構築します。これには愛情と支援が基盤となります。
どうでしょうか?
これらは「真のチームリーダー」に求められるスキルではないでしょうか!!
私はそんな風に感じています。
サーバントリーダーがいれば組織は成長する
現代の組織運営において、サーバントリーダーシップはますます重要性を増しています。
サーバントリーダーは、メンバーの成長とチームの目標達成を支援することで、組織全体のパフォーマンスを向上させる役割を担い、サーバントリーダーを中心にした組織作りは、持続可能な成長とイノベーションのカギを握っているといえます!!
ポジティブな組織へと変貌させる
サーバントリーダーは、メンバーの意見を尊重し、個々のニーズに応じてサポートし信頼関係を築くことで、チームメンバーはより自由に意見を述べ、さまざまな解決策を提案することが可能になります。
結果として、チームのモチベーションが高まり、ポジティブな組織へと変貌していきます。
時にはマネージャーとメンバーの緩衝材的な役割も…
サーバントリーダーは、時にはマネージャーとメンバー間の緩衝材として機能し、対立が生じた際には仲介者としての役割を担うことで、職場内の緊張を緩和し、全員が協力して働ける環境を維持することも求められます。
メンバーのモチベーション低下を防ぐことができます。
サーバントリーダーがいることで組織風土は変わる
サーバントリーダーの存在は、組織風土に直接的な影響を与えます。
メンバーの成長を最優先に考え支援することで、個々の能力が最大限に引き出され、全員が自己実現を果たしながら組織の目標達成に貢献できるようになります。
たとえば、サーバントリーダーはメンバーに適切な課題を割り当てることで、それぞれのスキルと情熱を活かせる機会を提供します。
このような環境は、メンバーのモチベーションを高め、より積極的に業務に取り組めるような組織風土へと変化していくのだと思います。
時間がかかるが組織は大きく成長する
サーバントリーダーを配した組織構築には時間と労力を要しますが、その投資は大きなリターンを生むことが多いと思います。
そのためにも、組織がサーバントリーダーを積極的に支援し、メンバー間のコミュニケーションを促進してチーム内の信頼を深めることが重要です。
このような取り組みが、組織の団結力を強化し、複雑な課題に対しても一丸となって取り組む能力を育む組織基盤を構築することになります。
具体的な活動としては、定期的なフィードバックセッションの実施や日ごろから共通のベクトルを持てるような働きかけを行うことです。
活動を通して、メンバーは互いの強みを理解し、相互の尊重に基づいた関係を築いていけるのだと思います。
時間はかかりますが、サーバントリーダーを組織におくことで、
チーム力UP⇒営業力UP⇒大きな成果
に繋がるのではないでしょうか!!
まとめ
今回は、サーバントリーダーシップに基づく営業組織の理想的なリーダー像を探求してみました。
サーバントリーダーがいることで、メンバーがそれぞれの能力を最大限に発揮できるようになり、持続可能な成果を生む組織を目指せるようになります(私自身の経験からもそう感じています)。
サーバントリーダーシップの考えを取り入れることは、組織として成長する近道となるではないでしょうか!!
終わりに、サーバントリーダーの活躍を手助けするサービスをご紹介したいと思います。
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それでは、次回もお楽しみに!
エージェンテック ミヤザキでした。