見出し画像

「あびら教育プランとわたし」Vol.18〜

あびら教育プラン」に何かしらの形で関わってくれた方々の想いを聞く連載企画、「あびら教育プランとわたし」。
8月から約1ヶ月間「地域おこしインターン生」として「あびら教育プラン」に関わってくれた、”まさお”こと塙恒星(はなわ こうせい)さんに、インタビューを行いました!


自己紹介をお願いします

 神奈川県出身、北海道大学教育学部2年の塙恒星です!
 大学では教育について広く学んでおり、今後専門を絞っていく段階にあります。今まで自分が教育を受けてきた中での違和感に興味があり、具体的には主体的な学び、教員の労働問題、文系理系を分ける必要性などです。将来は教育系の職業に就きたいと考えています。

今回のインターンに参加したきっかけは何ですか?

 大学以外で教育について学べる機会はないかと探していた時に、去年このインターンに参加していた、大学の友達のひろ坊に紹介してもらったのがきっかけです!元々安平町のこともあびら教育プランのことも知らなかったのですが、話を聞いていくうちに自分もやってみたいと感じ、参加に至りました。特に教育プランにおける「主体的な行動を促す挑戦学習」という部分に魅力を感じました。

主にどのような活動をしましたか?

 教育プランでは、主に遊育とワクワク研究所に携わりました。
 自分がインターン中に設定していた自分なりのテーマは、

主体的に行動する子どもについて
・その子自身の頭の中でどのような思考が行われているのか
・子どもを支える周りが大切にするべきことは何か
を考える

最近「主体的な学び」が大事と言われており、大学でも勉強しましたが実際にそのような学びを行う子どもには関わったことがありませんでした。あびら教育プランを通して「教科の勉強」ではなく「自分の興味」に基づき、受動的ではなく能動的・主体的に学ぶ子どもたちに関わる機会だったので、何が大事かを考えながら積極的に取り組みました。
 遊育では、日々のぷれいばに加え、水鉄砲ブースの企画運営を行いました。どうやったら子どもが楽しめる遊びになるかを考え、的の準備やルールの設定を行いました。
 ワクワク研究所では、子どもの様子を見守るだけではなく、支える側が常にアイデアを出し続け子どもの「一歩先を照らす」ことを意識しました。まず本人の価値観を理解し、何にワクワクしているのか、何に挑戦しているのかを把握した後は、それに向かうようにアイデアを出し続けました。
 あびら教育プラン以外にも、あびらチャンネルの撮影や地域の神輿への参加、あびら教育フォーラムに関することなどさまざまなことに取り組みました。どれも自分にとっては初めての経験で、それらを通してたくさんの学びや気づきがありました。
 さらに、ENTRANCEについて興味を持つようになり、立ち上げに携わった人や普段利用する人、地域の人などさまざまな方とお話しする機会もありました。

*****
自分なりのテーマを持って活動に参加してくれていたんですね。
*****

活動をする中で、”主体性”に関してどんな学びがありましたか?

 ワクワク研究所で主に担当した、自分でゲームを作る子どもに対して次から次へとアイデアを出したときに、最初は戸惑っていましたが、自分なりに必要なことを考えて取捨選択をしていました。大人が出したアイデアを受け入れるかどうかは子ども自身で決める、当たり前のように思えて実は難しいことだと感じました。子どもが決めないと、大人の押し付けになってしまいます。そうすると自分で考える機会が失われてしまうと考えました。その選択をより多くしてもらうためにも、アイデアを出し続けることがどれだけ重
要かということに気づけました。


 水遊びブースでは、初めてやった時に子どもから「簡単すぎる!」と言われてしまいました、、、その時子どもにどうしたらもっと難しくなるかを聞いてみるとたくさんの意見を出してくれたので、次の回でそれらを踏まえてやってみると子どもたちは喜んでくれました。大人側からアイデアを出すことは大事ですが、それと同時に子どもが考えてアイデアを出す場を作ることも重要だということに気づきました。


 さらに、ある女の子が折り紙の折り方を教えてくれた時のことが印象に残っています。彼女が覚えていた折り方を忘れてしまった時に、それを思い出そうとするのではなく、自分で折り方を考え始めました。「ここをこうしてみよう」「やっぱり違う」を何度も繰り返していました。この時、彼女の頭の中では「小さなトライアンドエラー」が繰り返されていることに気づきました。失敗してももう一度やってみる姿勢がそこにはありました。時々納得する折り方に出会えた時、それが彼女にとっての成功体験となり、折り続けるモチベーションになっていたことにも気づきました。

*****
子どもたちの「小さなトライアンドエラー」を見守りつつ、ご自身も伴走において試行錯誤されていたんですね。
*****

今後に活かしたいと思うことはなんですか?

 子どもとの関わり方です。一人一人異なる子どもに対して、その子の興味を最大限に引き出すためにはどうすればいいかをこのインターンで学びました。自分自身も小さなトライアンドエラーを繰り返して、より良い方法を模索していきます。
 また、深い思考を心がけることも今後気をつけたいです。このインターンを通して多くの学びがありましたが、深掘りされて聞かれた時にうまく言語化できない場面が多かったです。今考えていることに対して「なぜ?」を複数回繰り返すことが大事と教えていただいたので、これからも意識します。
 この期間を通して、安平町はすごく温かい雰囲気だと感じました。歩いていたら知らない人でも声をかけて挨拶してくれる、コンビニに行ったらレジで店員さんとお客さんが楽しくお話をしている、他の地域から来た若い人を迎え入れてくれる、、、そんな安平町が大好きです!

 インターン期間は終わってしまいましたが、時間を見つけてまた遊びに行こうと思います。
 1ヶ月という短い時間、全力で駆け抜けられたのも周りの皆さんに助けていただいたからです!本当にありがとうございました!

*****
ありがとうございました!安平町で待っているよ!

あびら教育プランでは、地域おこしインターン生を募集中です!
ご興味ある方や、話を聞いてみたい方はWEBサイトのお問い合わせフォームより受け付けております!

いいなと思ったら応援しよう!