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ワクワクが生まれ、育つまちで学んだ1ヶ月〜子どもの世界と地域の教育〜

あびら教育プラン」に何かしらの形で関わってくれた方々の想いを聞く連載企画、「あびら教育プランとわたし」。
11月から約1ヶ月間「地域おこしインターン生」として「あびら教育プラン」に関わってくれた、”ふかふか”こと府川颯太(ふかわ そうた)さんに、インタビューを行いました!



自己紹介をお願いします!

 府川颯太と申します。出身は神奈川県で、高校卒業まで神奈川で過ごしました。大学進学の際に北海道に来て、現在は大学院修士課程の1年生です。大学では学校経営論研究室に所属し、地域と学校の連携・協働や地方自治体の教育政策とまちづくりなどについて教育行政学の視点などから研究をおこなっています。

今回のインターンに参加したきっかけはなんですか?

 昨年の安平教育フォーラムに参加し、初めて安平町の特色ある教育を知りました。大学院で研究をするにつれて、教育フォーラムで聞いた安平町の特色ある教育は実際の現場でどのように行われているのか。また、安平町で育つ子どもの姿について関心を持ち、インターンに応募しました!

主にどんな活動をしましたか?

 あびら教育プランの遊育・あびらぼ・ワクワク研究所の全てに関わらせていただきました。遊育では、ぷれいばミニ企画の運営、あびらぼとワクワク研究所ではサブファシリテーターの役割や子どもたちの伴走者として企画の進行を手伝ったりしていました。
 それぞれの活動で仕事をいただき、取り組むことができました。遊育では、小さな「ワクワク」を見つけるカルメ焼き体験を行いました。周りの子どもが成功していく中で、なかなかうまくいかない子どもが、簡単に投げ出さずに重曹の量やかき混ぜる時間などを工夫しながら、「どのようにしたらうまく膨らむのか」について試行錯誤している姿がとても印象に残っています。
 ワクワク研究所では資金調達の座組み整理を行いました。ワクワク研究所では、必要に応じてプロジェクトを進めるための資金を調達することができます。今回自分は資金調達の方法、場の設定などの基本条件について改めて整理を行いました。プレゼンを行って資金を獲得することの意味や自分の想いを他の人に伝えて協力してもらうことの難しさ・重要性を感じられるような枠組みを作ることがとても難しかったです。最終的には、定量評価と定性評価を組み合わせることで、プレゼンの難しさ・重要性と自分の思いを他の人に伝えることの重要性を子どもたちが感じることができるような枠組みを作ることができました。


カルメ焼きの様子
資金調達プレゼンの準備中

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この他にも、この期間中に始動した新しい活動でも活躍してくれましたね!
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 インターン期間中に始まった「あびらさる」(あびら教育プランコミュニティ)では、最初の企画としてクリスマスパーティーを企画しました。メンバーの親睦を深めるための企画でしたが、当日は多くの人に集まっていただき、相互の親睦を深めることやその時点では決まっていなかったコミュニティ名称のアイデアを一緒に考えるなど楽しい時間を作ることができました。

  そのほか、安平町追分にあるコミュニティスペース「ENTRANCE」(以降エントランス)の5周年記念イベントの運営にもかかわらせていただきました。イベント当日に行われていたエントランスに携わってきた方々のお話や、子どもたちとエントランス理事のトークセッションなどから、安平町における公共領域(公共施設)が多くの人の参加によって成り立っていることを理解することができました。


ENTRANCE5周年イベントの様子

活動してみて、どんなことを感じましたか?

 初めに、子どもたちが「好き」を探求する姿に驚かされました。ワクワク研究所の1コマは約2時間ですが、その時間自分の「ワクワク」に対して向き合い続ける子どもたちの姿に圧倒されました。「できない」→「やめた」となるのではなく、どのようにしたらできるようになるのかを自分自身で考える子どもの姿はこれまで関わってきた子どもたちにはなかなかないものでとても衝撃的でした。コースターづくりのプロジェクトの子どもが、この経験から人の好き・探究心(「ワクワク」)は、自分が思っている以上に力を持っていることを知ることになりました。
 子どもと具体的に関わる中で感じた難しさは、子どもの世界との関わり方についてでした。当初自分は子どもと同じ目線で物事をみることを意識して活動していました。しかし、子どもと同じ目線に立とうとするあまり、子どもの世界に干渉しすぎてしまい子どもから拒絶されることがありました。この経験ののち、子どもに関わる大人である自分はどのように子どもの世界と関わっていくかについて活動中常に考えるようになりました。最終的に意識したことは、大人の世界と子どもの世界のバランスを常に意識することでした。子どもがどのようなことを考えていて、何をしたいのか。その時に必要な大人の関わりとは何か。このような点に関して「子どもだったらどう考えるかな(何がしたいかな)」という視点と「周りのことを考えるとどうかな」という2つの視点を周囲の状況や子どもの様子に応じて臨機応変に組み合わせることができるようになった点は自分の学びだったと考えています。

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子どもたちの世界と大人が見えている範囲の違い、その距離のバランスの難しさについてはよく話をしましたね。その試行錯誤がふかふかの学びになっていてよかった!
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今後に活かしたいと思うことはなんですか?

 教育は「人」によって成り立っているという意識を常に持つことです。インターンの活動を通して、安平町の教育はたくさんの人が関わって成り立っていることを学ぶことができました。学校や子ども園の先生だけではなく、地域の方々、安平町に関わる民間企業、総合型スポーツクラブの人々など多くの人によって安平町の教育が支えられていることを学ぶことができました。
 自分は今後も仕事や研究で地域の教育について向き合っていきたいと考えています。どのような形で教育に携われるかはわかりませんが、人が教育を支えているということを常に意識して活動していきたいです。

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ありがとうございました!
ふかふかはインターン修了後も、「あびらさる」での企画を実施してくれます!こうやって安平町に関わり続けてくれると嬉しいものですね。

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