ババア☆レッスン(その1・カーナビの設定はもう済んだ?)
いきなり「ババア」である。
ドン引きした方もいらっしゃるであろう、ババア。
しかし私は「ババア」というフレーズが好きなのである。
逆に、どちらかと言えば「オバさん」というフレーズの方が苦手である。
「オバさん」という呼称から漂う「私も今じゃ、すっかりこんなんなっちゃって」感がイヤなのである。
だから本音を言えば、森高には「私がオバさんになっても」ではなく、「私がババアになっても」というふうに歌って欲しい。私がババアになったら、あなたはジジイよ。
というわけで、私は断然、ババア派なのである。
とにかく、「ババア」というフレーズから醸し出されるその響き、「ラジカルさ」にグッとくるのだ。そう、漫☆画太郎先生の漫画に出てくるような、ああいうラジカルなババアに私は憧れる。
そして、「ババア」といったら、俳優・毒蝮三太夫の存在も外せない。
通称「マムちゃん」で愛される、毒蝮三太夫のラジオ番組「ミュージックプレゼント」、私も公開放送に行った事あるのだが、観客で来てるババア達を見事にころがすマムちゃんが凄かった(一応ジジイもころがす)。
「このババア!!」「これでテメェのしなびたチチでも拭いてろ!!」
マムのババア発言で、会場が一気に沸くのが圧巻であった。
とはいえ現在は、コロナもあって、2018年から放送が縮小してしまったのが残念である。マムちゃんからババア呼ばわりされる事は、ババア達にとって勲章なのだ。
というわけで「カーナビの設定」である。
先日、イラストレーターで占い師、チアダンスの先生もやってる友人のサトウユカさんにお会いした時に、この、カーナビの話題になった。
勘のいい読者の皆様ならもうお気づきだと思うが、要するに「人生のカーナビ」である。
ユカさん曰く「行く先が、詳しければ詳しいほど良き♡」との事である。
確かに、さもありなん。ビジョンを明確にするって重要だろう。
私ももうすぐ54歳、人生の折り返し地点にきてしまった身だ。
このまま薄らボケた状態で、年齢を重ねてもつまらない。
さて、自分は一体どこをめざす?どんな自分をめざすのか。
そこで、ふと頭をよぎったのが「楽しいババア」であった。
楽しいババア、愉快なババア、ババア、ババア、ババア♫
あとはそうだな、優しいババアでありたい。他人を攻撃するクソババアになってはいけない。着物を、ゆるりざっくり着こなせるババアもいいよな。シャーロット・ランプリングみたいなババアもカッコいいな。いつも機嫌のいいババアでいたいし、それと、ババアになっても執筆活動を続けていたい。あとは何だろう、エトセトラ、etc・・・・。
この原稿を読んで下さってる皆様は、カーナビの設定、いかがなふうにしてますか?
とはいえ、いくら明確に設定したとしても、予想外な事が起きる可能性もある。
「あれ??なんでさっきからおんなじとこばっかり、グルグル回ってるの!!??」「こんなとこ設定してない!!」「なんで設定してないとこに着いちゃうの!!??」「ちょっと!!サイドミラーに髪の長い女がうつってる!!」「後部座席にいつの間にか座ってる男、誰!!??」「カーステレオからお経が聞こえる!!」などなど、様々なトラブルが起こってもおかしくはない。
だって「人生」ですからねぇ。
何事もなく目的地に着いて、めでたしめでたし、という事は、まずあるまい。なので、予想外な事が起こってもパニックにならず、路肩に一旦停止するくらいの余裕を持ちたい。
よく、「何かトラブルが起こっても、それすらひっくるめて楽しんでしまおう」的な意見を耳にするが、私はそこまで無理してポジティブにならなくともいいと思う。
安全運転で、人生後半のドライブを楽しんでいきたいものである。
というわけで、オススメのドライブミュージックを、どうぞ。
EPO「DOWN TOWN」