弱さの宇宙感覚
ただ手足が痺れているだけで弱さの感覚が持続するのは何故だろう。
今まで車椅子に乗っていてもなかった。段差に対しては自分の弱さではなく、社会の不当性や、人に助けを求めることができる自分の強さを感じた。
障碍は外にあり、私にはなかった。
だが、今、手足が痺れていて、頚椎の異変によりいつ寝たきりになるかわからない自分には弱さの感覚があり、書き残す仕事は急がなくてはと、ただそう想う。
だが、痺れていても、まだ動ける、書けるというのは、やはり強さの感覚でもある。
天の河岸辺に寄せる波の音
囁き応える手足の痺れ
発句には覚醒だけがあったが、77が伸びると生身の弱さになる。
だがそれもどこまでも宇宙感覚ではある。
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