水滴の旅 シャーマニックジャーニー

 拙著『魂の螺旋ダンス』書籍版(2004年 第三書館)に私はこのように濱田秀樹を紹介している。

・ 私のシャーマニズム体験

 『シャーマンへの道 ~力と癒しの入門書~』(邦訳 高岡よし子 平河出版社)などの著作で日本でもよく知られるマイケル・ハーナーは、南米において聖なる植物を用いたシャーマニズムの伝統に出会い、大変な衝撃を受ける。

 その後、北米において太鼓の連打という技法を用いたシャーマニズムの伝統に学び、そのエッセンスを編成して、独自のネオ・シャーマニズムの体系を組み立てる。

 ハーナーは、カリフォルニアのエサレン研究所などで、自らのネオ・シャーマニズムのワークショップを開き、現代人にそのスピリットを伝える事を試みてきた。

 濱田秀樹は、エサレン研究所などで指導を受け、日本でネオ・シャーマニズムのワークショップを開いている、数少ない人物のひとりである。以前から関心のあった私は、濱田に連絡をつけ、私と友人たちのために体験的なワークショップを開催してもらう事にした。

(引用終わり)

 このとき、私は濱田秀樹をこのシャーマニックジャーニーをファシリテートできる数少ない日本人と書いたが、後ではっきり認識したところでは、ただひとりの日本人と書くべきであった。

 そしてその事情は今でも変わらず、現在濱田秀樹が、開催しているシャーマン養成講座をまもなく修了するであろう数名が独立するまで、現在でも日本では濱田秀樹だけがこのシャーマニックジャーニーを導くガイドとして認定されている(たぶんエサレン研究所のマイケル・ハーナーの認定だと思う)ただひとりのシャーマンである。

   私が2004年に『魂の螺旋ダンス』で、当時はまだ通常のカウンセラーとしての勤めを兼ねていた彼のシャーマニズム・ワークショップを(書籍で初めて)取り上げたのは、とても早い時期であった。

  そのため、今でも彼は「あの本にも書いてもらい、その後、専任のシャーマンになることができた」とたびたび口にしてくれている。


今回のシャーマニックジャーニー

 2019年8月18日にもこのワークショップがロフトを改造した隠れ家的な会場で催され、私も参加してきた。(2000年ごろから私は20年近く、とびとびにこのワークショップに参加していることになる。)

 この日のジャーニーで私自身の経験したことを紹介しよう。

(1)一滴の水になって旅をしてください。


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部族シャーマニズムや、天皇制に弾圧される以前のこの島の信仰について。

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