海外文学が過疎ジャンルだと認めたくない話
※今回話す内容は全てざっくりとした私の所感ですので異論は受け付けます。
皆さんこんにちは
妄想だけで現実を乗り切ってる夢女、阿部です。
今日も元気に推しの名前をpixivで検索するぞ〜💕💕
わたしはもういい年なのに二次元にガチ恋してしまっていて、本気で人生の何かが終わりと共に始まってしまったんですが、楽しく生きております。
私がハマったジャンルはまだ連載している漫画作品で、めちゃめちゃ旬ジャンルというほどでもないけど、供給は絶えずやってくるんですね。
そこで気づいたんですよ。
連載漫画にハマると供給が(公式からもファン側からも)ある
ってことに。
これにはめちゃくちゃびっくりしました。
というのも私は学生の頃から海外文学が好きで、特にクリスティ作品が好きだったのですが、、、
二次創作あんま、、、ないんです、、、(泣)
※勿論あるよ!
ホームズシリーズは割と二次創作とかファンアートとか活発で、映画も割と流行ってたりするしホームズを元にしたアニメとかもたくさんあるので供給があるのに、、、勿論ホームズも好きだけど、、、ホームズはキャラ立ってるもんね、、、勿論好きなの!(←重要)!!!!
けど、
やっぱりあんまり、、、認めたくないけど、、、供給ないよね、、、
と
まあこんな感じで時折流れてくる供給
※クリスティ作品のドラマとかたまに出るファンアートとか
を全力で吸っていたんですけど、
これでもまだ私は過疎ジャンルなんてぜんっぜん信じてないんですけど、
※ドラマが年に数回供給されるだけで本当に凄いことだと思う
好きな漫画ジャンルの勃興を見ていると、なんとも言えない気持ちになってくることもあったり、なかったり。
学生の頃私が一番好きだった本はなんと言っても『戦争と平和』なんですけど、
まあこれもあんまり供給ないよね、、、ぴえん
ドラマや漫画はあるからぜひ皆チャレンジして欲しいのだが、総キャラクター500人以上なので、あんまり人に勧めるのも躊躇われたりする。
でも本当にリアルな人間な生き様って感じで好きな作品だ。
対して私の再推しジャンルであるドストエフスキーは結構供給があったりする。
ドストエフスキー界隈(と言っていいのかわからないけど)ではなぜか二次創作は盛んで、pixivでも割とヒットするし、イベントに参加して同人誌を配布している人もいる。
そもそもドストエフスキー研究者の亀山先生ですら勝手に作品の続きを妄想しているのだから、すごい寛容でハマりやすいジャンルと言える。
多分それはドストの作品が持つ魅力なのだろう、初めからどこか彼の作品には「欠け」というか「埋められてない穴」みたいなのがあって、しかも作品が多角的すぎるからどこを切り取るかによって各々感じることが違うのだろう。
(そのへんはあまりトルストイ先輩にはない点だと思う、いい悪いとかじゃ無く)
まあそもそもカラ兄(カラマーゾフの兄弟)が未完で終っちゃってるし、、、その辺のミステリアスさが未だにファンを魅せてるといえる。
個人的にはこういう作品の余白というか謎がめちゃくちゃ大事だと思ってて、ていうかその余白について考えることが割と好きで、シェイクスピアなんかもわりと分かりやすそうで全然わからない作品だと思う。
まあ、全部わかってたら今頃シェイクスピア研究者なんていないのだろう。
こんなふうにある作品を何度も何度も違う角度から見るのは大好きだしオタクあるあるだと思うんだけど、
海外文学オタをやってるともう作者が死んでるケースが多いから
(もう初めから死んでる作家だとそれがデフォだからなんの感情もないんだけど、近年死んだ作家になると未だに悲しくて辛い。生きてる作家がいるのは奇跡)
公式の供給より、その作家に人生を捧げた研究者の論文や評論の供給が増えてくんだよね。
それを見てると割と楽しくて、この作品ってこういう意味もあるのかーって思えたりする。
私が検索するのは支部じゃなくてよくわからない海外のサイトとか(おいおい)サイニーかGoogleスカラーになるけど、基本的には支部で自ジャンル検索するマインドとなんら変わりない。
自ジャンル作品が盛り上がるので、論文が出されることは割と私にとって重要なことだったりする。そうじゃないと自ジャンルが過疎になってしまうからだ。
私は文学研究を学校で本格的にしたこともないし(文系でもない)、ただ一方的に供給を待つROM専なのだが、このマインドも良くないなあと思っている。
けど基本的に漫画作品の二次創作すら私はできないし(一次創作なら昔からやっていたので息するようにできたりする)、何回か自ジャンルについて書こうと思ったこともあるけど挫折している。
本当は
ピエール攻め✖️ドーロホフ受け本
※戦争と平和
とか
アリョーシャが快楽に目覚める本
※カラマーゾフの兄弟
とか描きたいんだけど、無理。
(え? いきなり性癖ぶっこまれたって?、、、うん、、、ごめん、、、)
というわけで二次創作できる人はすごい!神!あと論文書いてる人すごい!神!ありがとう!
とはいえ、よくよく考えても海外文学作品ってやっぱり大手ジャンルとは言いづらいよね、、、いやわたしは大手だと思ってるんだけど、
日本の文豪に比べてあんま注目されてなくない?
ってのは正直めっちゃ思うところはあって、、、いや、、好きなんだよ
だいすきなんですよ
山月記も人間失格も羅生門も銀河鉄道も全部好き!
だけど、
海外文学は日本文学に比べたらやっぱりマイナージャンルな気がする、、、
って気持ちはどこかにあって、、、
(勿論そうじゃない気持ちもあるけどね!)
やっぱねえ、
教科書の力は割と偉大
だと思うんだよね。
これに割と尽きるんだけど。
Twitterとかでも『こころ』とか『羅生門』とか『走れメロス』ネタとかはよくバズるけど、あんまドストのネタはバズらないもんね、、、。この前バズっててめちゃくちゃ感動したけど。
もっと
きょうかしょに
かいか゛いふ゛んか゛くを、、、
せめて
と゛すとえふすきーや
しえいくすぴあの
さくひんめいとかのせてくだひゃい、、、
とおもったり。笑
早川○房の人が以前
海外文学読んでる人(多分エピ読者のことなのかな?)は3000人くらいしかいないみたいなこと言っていたような言ってなかったような気がするんですけど
根拠不明なので断言できません。
ツイッター見てる限りは海外文学スキーはたくさんいるけどね。
でも現実問題、大学時代に私は文芸部に入ってたんですが、ドスト読んでる人とかいなかったので(ぴえん)ちょっと悲しかった思い出があります。
ドストは大手ジャンルだと思ってたんだけどなあ。
理系だったからあんまり文系の友人ができなかったし視野が狭かったのかも。
とはいえ今はネットもあるし、いろんな人がいるってこともわかったので精神的には満たされてます。
でもそれまではやっぱりちょっと寂しかったかもしれない。
同じ趣味を共有できる人がいなくて。
(私の場合ネットでもそんなに交流してないので私自身に問題があるのですが、、、)
あと全然関係ないですが、漫画『響』では作家の主人公が素晴らしい作品を作るほどの腕前を持ってるのに、
「海外にもよく考えたら小説はあるのね」といった趣旨の発言をされており、この主人公は海外文学に興味を持ちつつも今まであまり触れてこなかったのかなあ?
と思ったこともあります。
この漫画作品のはっきりした意図までは全然読みとけてないんですけど、少なくとも主人公は海外文学に精通していないのかなあという印象です。
ただ、私はこれを読んだとき、個人的な感想ではありますが、
逆にどうやって海外文学を主人公が避けて通れていたのだ?
と疑問が湧いてきてしまって、あまり頭に内容が入ってきませんでした。
このへんは私の読み違いかもしれないので、わかる人がいたらぜひご意見などよろしくお願いします。
まあ、主人公が今まで日本の作品しか読んでないってオチでも私は全然受け入れるのですが。
※この漫画は面白い作品です。
ただ個人的にこの箇所が気になるな〜ってだけです。
それはさておき、
もっと日本で海外文学が盛り上がってほしいし
私も口開けて供給待ってるだけじゃなくて、過疎ジャンルなんて言われないくらい盛り上げてかないといけないなー
って思うのでした。
海外文学同人誌は結構たくさんありますしね!(しかもクオリティ高いの多し)
ゆーて私もそんなにガッツリ本に人生を捧げてるというよりは、(そもそも文系ですらない)自然と読みたいときに読んでるだけの人間なので、いちファン、いちオタクとして何かできないかなーって考えてます。
今回は完全に
自ジャンルってもしかして過疎ジャンル何じゃね?
からの
いやそんなことない!絶対ない!世界規模のの大手ジャンルはシェイクスピアだ!
の奮い立たせというか悪あがきみたいな気持ちもあって、、、
決して日本の文学を貶めたいとかじゃないんだよね、、、
ただ知ってほしいというか、、、
私自身もう少しなんかしらいちオタクとしてしたいなあという決意表明でした。
ただの戯言に付き合ってくれてありがとう。
最後に私おすすめの大好きな作品を独断と偏見のみでいくつか置いておくよ〜
①カラマーゾフの兄弟
はい、もう初めから結論出ましたね。
みんなまじで読んで、、、?
語彙の少ないオタクだからうまく言えないけど、
とにかく読むたびに違う角度から読めるし気づきがある
んだよね。はー無理。
しかもキャラ設定がやばい
お父さんがクズで全く正確の違う息子が3人いるって時点でやばい
個人的には現実にいたら関わり合いたくないキャラしか出てこないんだけど(おいおい)、でもそれでも全員のことがなぜか憎めないんだよね。なんで?
直情的な長男と神を信じないクール(一見)な次男と神職を目指す温厚な(一見)三男と、、、、、、、、
ってキャラ立ち過ぎなんだよね
そんで女の人について兄弟のみならず親父とも揉めてるのが生々しい。
ドスと作品は総じて人間臭い感じで好き。
でも現実にいたら疲れそう、、、。
あと訳によって感じるイメージが結構ちがうから、読み比べるのもドスト作品の醍醐味だったり。
個人的には最近の杉里訳は注がたくさんあっていいんじゃないのかな〜って思うけど、重いよね、笑
文庫が一番手軽なんだけど、、、うーん。
おすすめの訳については私もまだうまく言えません。
それぞれ良さがある気がするので、自分が読みやすいと思うものから始めて、補助的に別の訳とか解説を読み始めるのがベストかなーって思います。
漫画も映画もあるし、調べればざっくり内容はわかるので、流れを掴んでからしっくりくる訳にあたってみる、、、って感じでいいのかなーって思います。
雑だなあと思いますが、読む際のハードルなんて低くてなんぼだと思うんですよね、、、個人的には。
※異論受け付けます
カラマーゾフは長いなあって思うなら
ドストの
②地下室の手記
もおすすめ
短いし一人称だからサラッと読める
気づいたら読めてるから、
あれ? ドストエフスキーってこんな短く読めるの?
って思うかもしれないけど、これまた一筋縄でいかない作品なのでおすすめ
※完全に独断と偏見で書いています
あとはだいたい言わずもがなみたいな作品ばっかりになってくるんですけど、
③百年の孤独
読んで、、、(土下座)
っていうかまだ読んでない人まじで羨ましい
まだマガルシアルケス処女の方が心底羨ましい
私マルケスに出会ってからまじでこの作品群たちは「発明」だと思ったし小説ってこんなことができるんだってびっくりした、、、
ジョジョの奇妙な冒険を読んだ以来の衝撃でね、ほんとに。
マルケスの良さって、もう
人が空に行ったり豚のしっぽが生えてきたり海を小分けにしたりと
突飛なことを書いておきながら
その実全て現実に根があることなんですよ!!
えっ作者天才? そうなんですよ天才なんですよ(嘆)
こんな発想とストーリーと語り口全て良さしかない作家いる?
え? いる?
天才なんだよなあ、、、
ただジョジョ方式で同じ名前の子供が出てくるから、登場人物一覧かウィキペディア(おいおい)でも読んでざっくり話を頭に入れておくといいかも。
でも百年の孤独が長いー読みづらそう〜って方は
短編の『エレンディラ』とかおすすめ。
オレンジの中に宝石が入っているマルケス世界観が顕在でありながら、ちょっと怖いような刺激のあるような童話で大人にこそ読んでほしい作品。
ちょっともう少し刺激のほしい人は『族長の秋』でマルケス節を思う存分感じてもいいし、とゆうかマルケスはハズレがないので、、、ので、、、何から読んでも、、、よき、、、
あとはもう本当言わずもがなの
④ハムレット
ですかね、、、
本当はシェイクスピア作品だとリア王が同じくらい好きなんですが、やはりあの悲劇を受け付けない人も結構いるのかな、と思ったり、、、。
ハムレットのが一般受けしそうなイメージがあります。
単純そうな話ですし、話も有名でそもそも劇だから読むのにそれほど時間かからない。
はずなのになんでか知らないけど、知れば知るほど、わからないことが増えてくる不思議な作品です。
あんまりにもストーリー運びが自然過ぎるので気にしないけど、よくよく考えてみると
あれ?
と思うことがあるんですよね
私が馬鹿だからわかってないだけなのかもしれませんし、研究者の間でも決着がついてないのか、わかりませんが。
なんかしら別の記事でそのへんまとめられたらいいなあ〜とも思います。
リア王についてはまとめてるんですけどね
もう少し手軽な作品を読みたい〜って方は
クリスティ作品がおすすめです、、、
クリスティについてはほんとに語ると長くなるオタクなので別記事で書けたらいいなあ、、、ブログの転載になるかもだけど、、、
クリスティは短編も長編も良き、、、
まあ本当は
『失われた時を求めて』とか『フィネガンズ・ウェイク』とか『戦争と平和』について書きたい気持ちもあるんですけど、私自身書けるほど研究できてませんし、言ってもその長さに引かれると思うので、またどこかで機会があったら書きます、、、。
全部一筋縄ではいかない作品ですけど。
私も全然研究できてないので人様に勧められる立場では全然ないのですが、これらの作品が文句なく面白いと断言だけはできるので(私のお墨付きがなんだって話ですけど)、気になる人は頭の片隅くらいにでも入れておいてくれるとありがたいです。
ではでは
オタク語り失礼しました(長文早口)。
明日もはなまるで〜
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