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【書評】C'mon baby アメリカ、憧れてたティーンエイジャーが… 『新版 アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書 - 小川正人』

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基礎教育として学ぶべきテーマ
本書は、経済学の基本を学ぶために「家計、企業、金融、政府、貿易」という5つの視点で構成されています。
さて、経済の基礎を私たちはいつ頃学んだか覚えているでしょうか?
そして、その経済学を身近な生活に役立てることは出来ているでしょうか?
おそらく学生時代のどこかで、そして社会人になってからなんとな〜く耳にしたことのある経済用語があるという方が大半のような気もしています。
しかしながら、歴史を知るのと同じぐらい、経済の仕組みを理解することによって、私たちが生きていく上で、お金を稼いでいく上で、知っておかないと世の中に翻弄されてしまうような知識を手に入れることが出来るのです。

原則を知ることで力強い二歩目、三歩目を踏み出せる
一歩踏み出すときは、直感的な気持ちが大切だと私は考えます。
頭でっかちに動いていてはいつまで経っても動けないし、ネガティブになってしまうから。
しかし、二歩目、三歩目を進む上で、ダイナミックかつ大きなストロークで歩き出すには、原則を理解しておくことが重要であるとも考えます。
「走りながら学び、そしてチャレンジしつづける。」そんな姿勢で歩み続ける事ができれば、とんでもない成長速度で進むことが出来ると思うのです。

経済学の基礎:6コア経済原則
まず第一におさえるべき最初にして最大の重要な要素である6コア経済原則。

1.人々は選択する(希少性と選択)
2.すべての選択にはコストがかかっている(効用と費用)
3.人々はインセンティブに反応する(インセンティブ)
4.経済システムは個人の選択とインセンティブに影響を与える(ルール)
5.自発的な取引が富を生む(自発的取引がより広い選択を可能にさせる)
6.選択の結果が未来に広がっている(意思決定が将来に影響を与える)

この要素が全ての経済学に影響を与える因子となるので、肌感覚で覚えるべきテーゼと言えるでしょう。

関心が一気に薄れやすくなる家計と企業の経済学
私たちは基本的に皆働きます。
お金を稼いで生活のベースを築き、必要とすること、好きなことにお金を使う訳ですが、最も身近な関係である個人と企業の経済関係には結構無頓着だったりすると思うんですよね。そうでもないですか?
例えば、仕事。
仕事をオファーする側と労働力としてオファーする側の関係においては、企業側はできるだけ安く労働力を手に入れたいし、労働力として提供する側はできるだけ高く労働力の対価としてコストを考えるわけです。
しかしながら、そこには需要と供給があります。
その需要と供給は、二者間だけでは終わらず、業界、国家、国際的な競争の影響もあるわけです。
これらを一つ一つマスターする必要はありませんが、どのような地図の中で自分の立場を理解できるかによって、モノゴトの捉え方や選択肢は変わると思いませんか。

『新版 アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書 - 小川正人』



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